5人が5人であってくれて、ありがとう。

これまでの人生で一番苦しかった
高校時代を支えてくれたアイドル。

それまでアイドルを応援するということに
懐疑的な目線を持っていたわたしを
変えてくれたアイドル。

今日は夜に5人の番組が見られるから
それまでがんばろう。
今日の今頃5人はライブをやっているから
わたしもがんばろう。

日々の頑張る理由をくれた5人。


『少しの間、羽を休めますね。』

という報告が私の耳に入った時、
これからどうやって日々に
楽しみを見出せばいいんだろうかと
不安に襲われた。

でも、
その日の夜に5人が話す姿を見て安心した。
そこにはわたしの知っている5人がいた。
5人でいることを誰よりも幸せに思っている
5人がそこにいた。

ああ、わたしはこの人たちが好きだ。
改めてそう思った。


そして、
5人にとっていま一番幸せなことは
寂しい悲しいと嘆くことじゃない、
時が訪れるまで精一杯楽しむことだ。
そう思い、笑顔でいることを決意した。

そこからの期間、
5人は絶え間なく「ありがとう」をくれた。
供給過多で溺れてしまいそうなくらいに。
感謝をもらいすぎて苦しいなんて
そんな感情初めて知った。

5人からの「ありがとう」に
たくさんの人が「こちらこそありがとう」と返す。
それはそれは優しい世界だった。


時は訪れて、
5人が揃って姿を見せる最後の日。
その日の5人は
決意し報告してくれた時の顔と
良い意味で変わっていなかった。
やり切った、という清々しい顔。
とっても良い顔だった。

寂しさ、不安、感謝、誇り、
いろんな思いが混ざって泣くしかなかった。

そのなかのひとりから
「寂しい」という言葉を聞けたことが
最大の救いだったりした。
どこまでも優しいあの人のことだから
そんなところまできっとお見通しだったんだろう。



そして5人が別々の道を歩み始めた今、
5人揃った姿を見ることはなくなった。
しばらくの間見られないのかもしれない。


でも、
1人でいるはずなのに、5人を強く感じる。


応援する側の幻想なのかもしれない。
そう思いたいだけなのかもしれない。

でも、
5人でいるからこその1人
5人あっての1人
というそれぞれの想いが
全く変わっていないように見えて
むしろ強くなっているように見えて
とても嬉しい。

もしこれから進んだ道の先で別れを選び
揃った姿をみる日が来なかったとしても
この5人のことだから
1人ずつそれぞれに
5人を背負って生きていくのだと思う。

今も昔も変わらず
1人に5人を感じることができる、
それがわたしにとっていちばんの幸せだと思った。

5人が5人でいることを選んでくれて
ありがとう。


そんな5人がだいすきな
いちファンより

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