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据え膳食わぬは男の恥なのか

自分にしてはエッジのあるタイトルかも。
このテーマで書こうと思ったきっかけはある友人との会話。
タイトルに書いたような話題で少し盛り上がった。

この言葉の意味を改めて書くような下世話なことはしない。
美味しいご飯の話だと思う人は伸び伸びと育ってほしい。

自分たちが議論したかったのは、「それは本当にお膳ですか?」ということ。
運が良いのか悪いのか、その友人と自分は「お膳めいたもの」を据えられる機会が人生で何度かあった。

でも大概の据え膳って、お膳ってよりジャンクフードじゃないですか?
ジャンクフードを眼前に出されて「食わないと恥だから」なんていうのは、欲望に都合の良い言い訳だと思う。
むしろがっつく方が恥なんじゃないのか。

まあ、世の中には本当に立派なお膳を据えられる男もいるのでしょう。
誤解しないでほしいのは、お膳って別に豪華なものだけではないと思っていて。
団欒の食卓にスーパーで買った焼き魚と炊飯器で炊いたご飯、豆腐とわかめの味噌汁、あと漬物。
これだってちゃんとしたお膳だし、そういう意味では自分もお膳に巡り会えたことはある。

でも、しょうもない欲求に「男の恥だから」なんて言い訳をするようなときは、意地汚くジャンクフードを貪って本当の恥を重ねている。
そして腹を下したり、胃もたれしたり、醜く肥えたりする。

特に酒を飲むとジャンクフードは美味しそうに見えるものだ。
酔いにまかせて見るからに健康に悪そうなものに飛びつく。
そして次の日を迎えて、昨晩の自分を恨む。
若気の至りなら可愛いもんだけど、良い歳して薄々「身体に悪いよな……」と自覚してたら更にくだらないでしょう。

ジャンクフードを食べること自体は否定しない。
手軽さや心の栄養が大事なときもある。
ただそれは「食べなきゃ恥だ」なんて誇らしげにすることじゃないよ、という話。

ただ、途中に書いたようなちゃんとしたお膳が据えられたときは、食わぬは恥だと思う。

奥さんや彼女はもちろん、たとえ片想いの相手だとしたって、その人のことやその気持ちは大切にしないと。
それが男としての誇りで、そうできないのが恥ってもんでしょう。

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