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VirtualMarket2023 Summerにロリポップ!が出展した話

こんにちは。おなつです。
今回はWebディレクターとしてのお仕事の話です。

私は現在、レンタルサーバーの「ロリポップ!」のWebディレクターを担当しています。主に認知獲得や契約増を目標にキャンペーンをおこなったり、代理店と連携して広告配信をおこなっています。
さるVirtualMarket2023 Summerにて、今回自分主導のもとロリポップも出展をさせていただきました!


VirtualMarketとは?

通称Vket。バーチャル空間上でのマーケットイベントです。
主催は株式会社HIKKYさま。

メタバース上にある会場で、アバターなどの3Dデータ商品やリアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いできる世界最大のVRイベントです。 世界中から100万人以上が来場し、ギネス世界記録™も取得しています。

バーチャルマーケット2023 Winter 公式より引用

今回、ロリポップ!は2023年7月15日〜7月30日まで開催されたVirtualMarket2023 Summerに出展しました。
企業が出展できる企業ワールドと一般が出店できる一般ワールドに分かれています。バーチャル版コミケ、といえばわかりやすいでしょうか。

VirtualMarket2023 Summer公式サイトより

なぜVketに出たのか

理由は2つあります。

理由①:認知の増加を狙うため、新たな広告媒体を開拓

Vket自体、開催期間中の来場者数が100万人以上の大きなイベントです。
来場者層も20代〜30代が多く、Vketに参加できる人という時点で、アバターを作ったりSteamアカウントを作ったりと、ある程度のwebリテラシーを有するペルソナだろうと予測しました。

上記のような方々の中には、クリエイティブな活動をして発信する人も多いと考えられたため、ホスティングサービスとも相性が良く、広告を出稿してみる価値があると判断したのです。

理由②:レンタルサーバー業界やGMOグループ内でも前例がないため

また、VRイベント内でのPRは競合内でもあまり前例のない取り組みでした。
我々が一歩目を踏み出すことで、VRイベントに参加するクラスタに、レンタルサーバーといえば「ロリポップ!」だよねという認識を持ってもらえるチャンスだと考えました。

Vketで何をしたのか

ただし、メタバースの空間でただペライチの出稿をしても見過ごされてしまう可能性があります。広告を見てサービスを知ってもらうには何かしらユーザーにベネフィットが必要です。

そこで今回は以下の3つの展示をおこないました。

①3Dのロリポップ(キャンディ)を2つ設置

なんとこれはアバターが実際に手に取ることができます。
アバターが取って遠くにおいても自動で戻ります。ロリポップというサービスになぞらえてロリポップキャンディ、というのが可愛いポイントです。

②ロリポおじさんのポスターを設置

ロリポおじさん、知ってますか?ロリポップの公式キャラです。実はゆるキャラグランプリにも出たことがあるんですよ。
そんなロリポおじさんを広告塔のポスターとして設置しました。

①のキャンディを持ちつつ、おじさんとツーショットを撮ることをポスター内でお勧めしています。
VRイベントに参加する方は、自分のアバターが非日常的な空間で楽しんでいる瞬間を写真におさめたりシェアするモチベーションが高いと考えました。単純な商品情報を伝えるより前に、ワールド内で魅力的な体験があることが入り口であるべきと計画したのです。

③ロリポップの紹介動画

ふと触ってみたくなる体験を提供し、ロリポップとの接点にやってきてくれた人たちに、改めてサービスのことを伝えてあげる必要があります。
今回はモニターを設置し、30秒ほどの紹介動画を流しました。
これはアバターが近づくと自動で流れる仕組みとなっています。

実際の展示がこちらです↓

Vket パラリアルラスベガス

可愛いですよね。
このセットが企業出展用のパラリアルラスベガス・パラリアル福岡・パラリアル秋葉原すべてに設置されました。

実際に動くとこんな感じです。


Vketでのユーザー参加企画

設置するだけでなく、外部に拡散してもらう必要があります。
そのため以下の2つをユーザー参加型企画として行いました。

①3Dのロリポキャンディを持ってロリポおじさんとツーショットを撮る

アバターは自撮りが可能です。自分のアバターで可愛いロリポキャンディと可愛いロリポおじさんと一緒に写真を撮ってもらえるよう訴求しました。

②撮った写真をX(旧Twitter)でハッシュタグをつけて投稿するとロリポおじさんがリプライで運勢を占ってくれる

ポスターをクリックすると、任意の遷移先に移動します。
今回はX(旧Twitter)に遷移、自動で #Vketロリポおじさん #ロリポップレンタルサーバー のハッシュタグが付くようにし、あとは①の画像を載せ投稿するのみとしました。
また、シェアのモチベーション設計として、投稿後にロリポおじさん公式X(旧Twitter)から運勢を占うリプライが届く仕組みを用意しました。

リプライ例↓

コマンド入力ですね
よくわからないけどいいやつっぽい

ロリポおじさんのコミカルさもあって謎の運勢ですね。

実際に始まってから

X(旧Twitter)の反応

クオリティの高い今風なアバターで参加される方が多い中、サ⚪️タクロースみたいなおじさんは注目してもらえるかな…。と少し懸念もありましたが、

蓋を開けると想定よりも、X(旧Twitter)で温かい反応をいただけました!
以下は一部抜粋となります。

ロリポおじさんが初めましての方も、久しぶり!の方も、とても素敵な写真を撮っていただけて企画者冥利に尽きる結果となりました。

自分も参加してみて

私自身も会社のメンバー複数名とVketに参加してみました。
Vketが対応しているWindowsのマシンを持っていなかった私は、情シスに相談して実機を手配し、設定方法やアバターの動かし方など初めてのVRのエトセトラを学びながら、なんとか一参加者として楽しむことができました。

実際にVketが開催後、パラリアル秋葉原で設置されたポスターを見た時は感動したものです。
もちろん、ロリポキャンディを持ち遊びました。

実際に参加した私の投稿↓

他企業の出展も参加。やはり参加型の企画は楽しい体験になりますね。

パラリアル福岡「博多祇園山笠」の飾り山とよさこい
パラリアル秋葉原 「涼宮ハルヒの憂鬱」のステージ『ハレ晴レユカイ』のダンス
パラリアル秋葉原 JR秋葉原駅改札外とわかさ生活のブルブルくんの後ろ姿

体験を通じて様々な企業やキャラクターを知る良い機会となりました。
楽しい体験が商品を知るゲートウェイになっている企業も多くあり、顧客とのコミュニケーション設計において非常に参考になりました。

これからも技術の進歩や時代の変遷に伴い、XR領域のような先進的なコミュニケーション領域が生まれてくるものと思います。
その度に大切なのは、そこにやってきた人たちが求める体験や情報の接し方から考えて、自社商品との出会いを設計することなのだろうと学びました。

終わってみて

15日間のイベント期間、何事もなく無事終えることができました。

細かい数値情報は機密のため出せませんが、当初のポスターのみ展示、ではなく他にベネフィットをつける、ということが功を奏したのか同様の内容で出展した企業に比べて1.5倍くらいの効果(※)があった模様です。
※動画視聴数

社内でも前例がなく、自分も手探り状態で悩むことも多かった本施策でしたが、新しい領域に広告を出すというチャレンジは色々な学びと知見が深まる機会になりました。
背中を押してくれた上長や、協力いただいたデザイナー、広報、法務のみなさん、主催のHIKKY社さまと、数多くのお力添えをいただきまして、感謝の気持ちでいっぱいです。

広告配信はファネル改善や予算調整など足元の作業も重要で、必ずしも新規性のあるチャレンジばかりではないですが、未知の領域に飛び込んでみるアプローチも重要だと改めて実感した次第です。

これからも、ロリポップ!をもっと多くの人たちに知ってもらえるよう、トライを続けてまいります!

以上、おなつでした。



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