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時間について
もし仮に私が100歳まで生きれるとします。
私は今齢20の女です。残り年数は80年です。
80年は時間に換算すると701280時間です。
仮にの話ではありますが、私に残された物理的な時間は701280時間ということが判明し、今この瞬間もそれは着実に削られています。
途方もない数字に感じましたか。
それとも呆気ないと感じましたか。
私は後者です。
こうやって可視化できる物理的な時間はとてもとても長いように見えて、必ず明確な終わりを迎えます。一方精神的な時間というものは可視化することができません。であれば、時間の進み方やスピードは千差万別、各々の物差しで変わってきます。
私には、物理的な時間は有限で少なく、精神的な時間はずっとずっと永遠に続いていくように思われるのです。理由は何となく分かっています。私は思考から必死に逃れようとしているのです。
この齟齬をどうにかしてやろうと思い立ったのですが、まるで何も思いつきません。いっそのこと逃げてやろうかとも考えましたが、私にはそのような胆力がありませんでした。
ただこの不一致は私にとっては尋常でないほど気持ちの悪いものに感じて、いてもたってもいられなくなるのです。煙草も時間も消費されていく夜です。
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