「春ピリカグランプリ」朗読配信ウラ話/②『太陽のへその緒』 作:葵
「春ピリカグランプリ2023」個人賞入賞作品の朗読について、読ませていただいた感謝と作品への向き合いを綴っています。
今回は葵さん作の「太陽のへその緒」について語らせていただきます。
作品はこちらです。
葵さんといえば、あこはるかさんと拝啓あんこぼーろさんの名コンビによる音声配信「あんこはるかの寄せ書きRADIO」の超常連リスナーとして(チハヤさんとともに)知られているところです。
私が2021年に出演させていただいた時に、お名前を読み上げさせていただいたような記憶があります(;^_^A
その頃はまだ中学生だったはずの葵さんが、高校生になられてこんなに素敵な小説を書かれるとは!というのが驚きでした。
「晩柑」という地域性のある果物を題材に、苦悩する若者が再生の手がかりを得る姿を描いた青春もの。
作品を朗読するにあたっては以下の点を意識しました。
・地の文の読み方は解説放送のナレーションのように淡々と。
・主人公=樹は20代半ば。姉の咲は少し年が離れて30代前半から半ばくらい、というイメージ。農作業が忙しいこともあり子どもはまだいない、のだろうか。ほんとはもう少し可愛い感じで読みたかったが、私の声の限界w
・時速200キロ、のくだりはBGMでフォロー。
・回想シーンの部分は少し訴えかけるようなトーンで、じんわりたたみかける。
・その次のシーンは明るめのトーンで。希望への予兆。
・最後の咲のセリフ終わりは5パターンくらいのTAKEの中から、しり上がり過ぎず、断定的すぎないフラットのものをチョイスしました。
将来有望な文筆家のタマゴ、葵さんの受賞作。ぜひ朗読でもお試しください!(^^♪
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