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「春ピリカグランプリ」朗読配信ウラ話/⑰「車窓(掌編小説)」 作:林白果

「春ピリカグランプリ2023」すまスパ賞受賞作品の朗読について、読ませていただいた感謝と作品への向き合いを綴っていきます。

今回は林白果さん作、不思議な味わいの短編「車窓(掌編小説)」です。

林さんが高校生の時分に実際に乗っていた私鉄ローカル線の車窓風景をモデルに書かれたとのこと。
風薫る五月。
主人公の前髪が風に吹かれるくだりなど「風を用いた描写」が効果的に配置され、作者が思い描いた脳内の光景を、わたしたちも共有しているような感覚になります。
ふいに現れる「おばあさん」は何者なのか。
白昼夢。
未来人。
はたまた幽霊か、妖怪か。
涼宮ハルヒの世界と、はしっこあたりが被っているのかしらん( ゚Д゚)
・・・ま、それはないとして、想像を膨らませながら何度も読み返す楽しみを味わえるのが、短編の良さでもありますね。

この作品を朗読するにあたり、以下のような点を意識しました。
・冒頭は軽めのピアノ曲、少し長めに使う。
・連休中に朝から学校…のけだるさでスタート。
・女子高生の声は無理なので、そこは無理せず(´;ω;`)
・指の話から、少しトーンを変えて。
・前髪が風に吹かれるところからBGM変えて。
・おばあさんの小指を見て、少し興奮する感じで。
・主人公の気分が晴れ、心の中に爽やかな風が吹くように。
・おばあさんのセリフ部分はBGMしぼって。
・BMGエンド合わせで余韻残し。
※たぶんこの日たくさん読んだので、声が疲れててゴメンナサイ

爽やかな青春の風を吹き込んでくれる今作、朗読もお楽しみいただけると幸いです。

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