見出し画像

ゲーセンで熱く燃えた「BBH」/私のコレクション

「BASEBALL HEROES(ベースボール・ヒーローズ)」をご存じの方はいるだろうか?

2005年からおよそ10年間にわたってゲームセンターで稼働した、カード式の野球アーケードゲームである。
「プロ野球スピリッツ」の仕組みを応用して、自分がNPB球団の監督となって采配を振るう対人ゲーム。

自分のお気に入りの選手カードを守備位置に配置する形で登録し、打順をはじめ、各選手に指示を出す形でAIが成否を判定する形で試合は進行する。勝負どころではピッチャーVSバッターの一発逆転をかけた対決を挑む「VSモード」もあり、このゲームに私はかなり、のめり込んだ。

このゲームのキモは「選手カード」

BBHの選手カード

いかにお気に入りの選手を揃えられるかが、戦略を練る上での最大のポイントとなっていた。
とはいえ、1ゲーム(500円)を終えて排出されるカードは2枚。どうしても欲しいカードがあれば、何らかの形で購入する必要もあった。

パラメータの高い選手ばかりを集めて編成する「オールスターチーム」が強さを誇る中で、私はこだわりの「純正チーム」派。日本ハムファイターズが北海道に移ってきたのが2004年。
その翌年から稼働のこのゲームで私は地元愛に燃えてファイターズを応援していた。チーム自体も破竹の勢いで快進撃し、優勝をしていた時期だった。

例えば、こんなカードが「私のチーム」の主力

2006年日本シリーズMVP・稲葉
若かりしダルビッシュ
SHINJOカードのバリエーション

そして、ゲームを何年も続けていくうちに、日本の球史を飾るヒーローたちのカードもおのずと集まっていった。

桑田・清原 KKコンビ
古田、青木、工藤、上原、川上、赤星
岩隈、小笠原、松坂、杉内、小林、松中

いまでいうところのSR(スーパーレア)カードなども枚挙にいとまがないほど集まった。いわんや、レギュラーカードをや。
10年の稼働期間のうちにトータルで2000枚以上のカードを持っていた時期があった。

だが、2015年の稼働終了以降はいっきにその価値は失われ、私の手持ちカードは死蔵コレクションとなった。おそらく、この先、改めて値段が付くようなものではないだろう。

だが、ファイターズの優勝シーズンを中心に「私が監督として采配を振るった熱き思い出」は私の中にしっかりと残り続けている。そして、ダルビッシュのように世界的なエースとして羽ばたいていった選手もいる。

営利目的ではなく、情熱を傾ける対象として結果的に手元に残った「コレクション」。

歴代ファイターズ戦士たち

ひとによっては価値のないガラクタ、と見る人もいるだろう。
でも、個性豊かなNPB選手たちが、激しく躍動した姿を焼き付けた「BASEBALL HEROES」カードは、いまなお私の胸を熱くし続けている。

選手の皆さん、そしてKONAMIさん。
私のゲーセン時間に輝きを、そして思い出時間に彩りをくれてありがとう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?