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「春ピリカグランプリ」朗読配信ウラ話/⑬「誰モガ・フィンガー・オン・ユア・トリガー」 作:福永諒

「春ピリカグランプリ2023」すまスパ賞受賞作品の朗読について、読ませていただいた感謝と作品への向き合いを綴っていきます。

今回は福永諒さん作の、コントのようなユーモア作品「誰モガ・フィンガー・オン・ユア・トリガー」についてです。

「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず」という言葉があります。
こうして次から次へと驚くような才能の持ち主が目も前に現れるのをみると、なるほど、天賦の才の持ち主も想像以上に野にいらっしゃるのだなと実感します。
そして、その才能にスポットライトをあてる『伯楽』の役割を担っているのが他ならぬ「ピリカグランプリ」ですよね。
今作は、錚々たる才能が居並ぶ中で強烈な個性の輝きを放ち、チャンスをしっかりとつかみ取られました。

オシャレなノワール物のような導入から一転、後半の急速な畳み込み。競馬でいうなら、序盤のリードをしっかりキープして二の足でゴールへ駈け込む先行逃げ切り。
「してやられた!」というキレのいい後味が印象に残る作品でした。

この作品を朗読するにあたり、以下のようなことを意識しました。
・冒頭はBGMもあわせ、スパイサスペンスのようなテイストで。
・女性は含みを持たせるトーンで。
・男性は女性をサポートする相棒のように。
・中盤から男性の声が、徐々に頼りない感じに変貌するように。
・後半、仕掛けがわかる女性のセリフは悪意のない感じで。
・最後の男性のセリフは、うっすら女性への好意がにじむくらいで。
・切れ味を出したいのでBGMはセリフ終わりの余韻でカットアウト。

設定がめちゃめちゃ面白いこの作品、朗読を聞き終わってニヤリとしていただけたら嬉しいですね。

お気に召しましたら、チャンネル登録・高評価、よろしくお願いします。




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