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「春ピリカグランプリ」朗読配信ウラ話/③『こゆびくんと赤い糸』 作:camyu

「春ピリカグランプリ2023」個人賞入賞作品の朗読について、読ませていただいた感謝と作品への向き合いを綴っています。

今回はさわきゆりさん賞を受賞のcamyuさん作の「こゆびくんと赤い糸」について語らせていただきます。

わたくし、camyuさんとは今回の作品朗読が「初めまして」でございます。予備知識のない状態ですが、ユニークな内容には大変興味をそそられました。
イメージとしては「大人の紙芝居」。
裏社会の人間をめぐる恋愛事情を文体だけ子ども向けにあつらえるアレンジは、洒脱な技を感じます。
そのシニカルな視点でのユーモアを、どう音声表現するべきかを考えて臨みました。

意識したポイントは以下のようなものです・
・全体のトーンは、あくまでも「子どもへの読み聞かせ」のように。
・BGMはどこかで聞いたことのある雰囲気のものをパロディ風に。
・内容のわからない序盤は特に童話風で。
・語尾を極力下げずメルヘン感をキープ。ストーリーとのギャップを狙う。
・後半は声音の中のエッジ成分を増やして、エモーショナルな盛り上げを。
・読み終わりのBGMはエンド合わせで余韻のこし。

狙い通りに読めていたかどうか、お試しくださいw

確信犯的な鮮やかな意図をもって、紡がれた「こゆびくんと赤い糸」。爽やかな気持ちで読み終えることのできる作品です。朗読でも、そのような味わいを再現できていると良いのですがw

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