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渡辺温に関する所感あれこれ。(11月期)

三廉図書館行ったあたりからメモ帳に書き溜めて居たものをまとめて出します。

シック・シネ・シック、タイトルがオシャレすぎん?温のセンスだろうなな。

「せんちめんたる・なんせんす」これもきっと温のセンスだろうなあ。あの人ほどセンチメンタルが似合う人もいなかろうに…。せんちめんたる・なんせんす。僕の好きなものが凝縮されていて好きすぎる言葉で思わずメモしちゃった。昔サークル名をつけるときに考えていた自分のテーマみたいなものも思えば「せんちめんたる・なんせんす」的なものだったなあ。



せんちめんたる・なんせんす。4月1日のエイプリルフール号になるはずだった号を自身の追悼号にしてしまった渡辺温。彼の人生のようだといえばそんな気がします……ね。



けれども温の作品も雑誌で見た時、企画や掲載順や発表の流れとか…で見るとまた見え方が違う。この辺りも研究したいな。浪漫趣味者のH氏が長谷川修二っぽいってことは前々号から読んでないと気が付かないし、なんならその雑誌掲載時の並びも見ないと。わからないね。

こういう読み方をすると温と修二の関係性が読み解ける気がする。
お兄さん的なちょっと上のような頼る存在だったのかも。

とはいえ長谷川修二の方が1歳年下じゃん! もっと年下の水谷準との関係といい、あの界隈は年齢とかあまり関係なく仲良く交流していたのかなと思う。或いは温のキャラクター性なのか。当時の26、7歳なのに「少年紳士」と云ったのは啓助さんだっけか。
渡辺温はきっと何処か憎めない可愛らしい人だったのだろうなと思う。

渡辺温は愛とか恋が描きたかったんだろうけどそれがあまり上手くいかなかったんじゃないかなと思う。彼の人生でとても大きく重たいものだからこそ上手く書けなかったんじゃないのかな。その葛藤や苦悩は作品の上から読み取れるような気がする。

オクに出てるS15年の新青年を何気なくみてたら、目次がまったく別の雑誌かと思うくらい内容も執筆人も違っていて悲しくなっちゃった。

そんな新青年を戦時中もずっと守っていた水谷さん。そうして戦後は全然新青年の話もしないし、探偵小説もやらなくなってしまった水谷さん。彼も色々たくさん嫌な思いもして、辛かったんだろうなあと思う。新青年を守ってくれてありがとう。(誰目線?)悲しくて僕は涙が出てきてしまった。

乾さんが編集長を放棄した後、水谷さんが再任したと言うことで。この人の胸の内を知りたかったな。晩年のメモ、書籍化されないものかな。

S15年の新青年……そしてその後東京大空襲の頃まで薄くなりながらも続く新青年……。ああいう本の姿を思うと本当、水谷さんを抱きしめたくなってしまう。



三廉図書館で新青年をたくさん見せていただいた時の感想。スクショで貼ったけど改めてテキストで。↓

温関連だと広瀬将が短いシナリオ書いてたりした。確か昭和五年とか。北村小松も結構寄稿してたなー。
朔太郎は一度きり。でも原稿もらえてよかったね!

新青年天才ばかり。マジで天才じゃねえの?という誌面。すごいよ。密度と質がすごい。みんな本当に素晴らしい仕事をしてそして残してくれたね。

昭和五年の新青年オラクルは準と温の共作では?という気がする。文章のノリとか。楽しそうでしょうがない感じ。文章が艶光りしてる。前回の新青年オラクルに比べて切なさが減り、ナンセンス感や愉しさの方が増えた気がする。

渡辺温と長谷川修二が誌面でいちゃついていて笑った。

長谷川修二は渡辺温のお世話ポジって感じっぽいな。

ねえ渡辺温のお酒の飲み方さー。笑 長谷川修二が仄めかしてるようなそれが本当そんな感じなら笑ってしまう。僕も似たようなところがあるから。



僕の中で長谷川修二は早口の人。あの文体からそう感じちゃうんだらうな。頭のキレが良さそう~!

猟奇王と渡辺温作品の類似性。僕は猟奇王のあの感じ、伊深くんと通じるものがあると思うんだよね。その他、浪漫趣味者の話等々も。ある種の温作品らしさがすごくある。
というかそれで僕は猟奇王が大好きだったんだ!という話なんだけどね。


毎日何かしら渡辺温のことを考えて居る僕ですが、ひとまず今日はこんなところで……。

性感帯ボタンです。