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せんちめんたる・なんせんす

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嘘吐きは夜の海を散歩する。嘘吐きの僕の日常のことです。
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2024年2月の記事一覧

京都のお茶屋さんで遊んでいた頃の話。

昭和2か3年頃だったと思う。 僕は仕事で京都に行く事があった。 その頃お茶屋さんにいる女の子2人と仲良くなった。 舞妓さんと芸妓さんの姉妹だった。本当の姉妹かははっきりしないけど、姉妹のように寄り添って仲良くしている二人だった。 最初は僕の仕事先の年長の偉い人に連れて行かれた場所だった。けれどあの二人ともう少し話がしてみたくて二人のことが忘れられずに、二度目は一人で思い切ってそのお店ののれんをくぐった。 相当意を決して行ったらしい。 僕にしては珍しく、その二人には恋愛や

今日もうとうとしてたら日立の海の夢を見る。自分は痩せた小柄な男でシルクハットをかぶって居る。そんな夢ばかり。ぼんやりしてるとあの海やあの町が心の中に湧き上がり、滲み、そのうちそれでいっぱいになってる。日立に行ってから毎日のようにそんな夢ばかり見ている。

日立に帰りたくてしょうがなくなる。あの海に。海側の街に。でも今は帰っても誰もいないからどうにもならない。一度行っただけなのに完全に地元のような気持ちになっている。何で何だらうね、不思議だね。って思うといつも泣きそうになる。ずっとそんな感じ。自分のことだと分からない。

小学生の時に見たHな夢の答え合わせが出來た友達の話。

「僕が初めて淫らな夢を見たのは小學6年生の時だつたよ」 女給さんが僕らの前にミルクティーを運び終へると、幾野くんはさう話し始める。昼食を食べ終へた僕と幾野くんは、彼の云ふ所の「一寸面白い話」を聞くためにカフェへ移動して居た。 「へえ、それは一體どう云ふ夢だつたんだい?」僕は尋ねる。 すると幾野くんは 「それがさ、まあ何とも云へない夢でね……」 と言ひながらティーカップを置くと、こんな風に話を始めた。 ⚫︎ 當時の僕の性的智識は、まあ基本的なことだけ。3年生の時に「セッ

此様な話ばかりして居て僕は大層お目出度い頭だと君は思うだらうけど、僕だつて信じられない事ばかりだからあらゆる角度で其れが本當の可能性であることを探っているんだ。例えば占い、占星術。僕だと思われる人間と彼女だと思われる人間の相性をホロスコープで読み解いて記憶と合うか検証して居るんだ