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目指せ!LV99‼︎ドラゴンクエストの章 その5 メルキドの町〜ロトの鎧入手〜ロトの印入手

※ネタバレを含む記載をしています。自己責任でお読みください。

 冒険の続きを始めましょう。


 町の周りをぐるりと高い壁に囲まれた町が見えました。流石にここまでたどり着く道中、魔物たちもバリエーションに富んだ攻撃をするようになってきて、眠らされて危なく◯にかけたこともありましたが、やっと休むことができそうです。これだけ立派な壁に守られているので、魔物たちに容易く滅ぼされることはないでしょう。ミヤは疲れた体を癒すため、一刻も早く温かい食事と柔らかな布団が待つ宿屋へ入りたい気持ちでいっぱいでした。

 町の入り口に入った瞬間、巨大なゴーレムが立ちはだかります。ここでミヤは町の人の話を思い出します。確かゴーレムは笛の音に弱いと。ミヤは妖精の笛を取り出すと、またしても誰に習ったわけでもないのに、軽やかな旋律を奏でます。笛の音を聞いたゴーレムは静かに目を閉じて眠りだしました。
 ここでふと疑問が生じます。
 この町に訪れる人々はどうやってこの町の中に入ったのでしょうか?妖精の笛は特別なものではなく、あちこちで売られているものなのかもしれません。ミヤは運良く、町中に落ちているものを拾って持ってっていいよっていう人がいたから今回こうして持ってきましたけれども。こんな魔物が町の前にいるとこれから先、交易に来る行商人の足に影響が出て、アレフガルドの経済が立ち行かなくなるかもしれません。寝ているうちに倒してしまうことにします。
 笛を吹く。
 眠らせる。
 攻撃する。
 目を覚す。
 笛を吹く。
 眠らせる。
 攻撃する。
 目を覚す。
 攻撃する。
 攻撃される。あ。
 リズムを間違えると重たいゴーレムの一撃がミヤを容赦なく襲います。
 まるで「左手がお留守っ!」と言いながらムチで叩いて指摘するピアノの先生のように。一瞬の気の緩みが命取りになりかねません。確実に眠らせてから仕留めます。
 やっとの思いでゴーレムを倒したミヤは、ボッコボコにされた体を回復するために町の宿屋に向かいます。
 一晩寝て体力を回復させたミヤは町の人の話を聞くために町の中を散策することに。ここで得た重要な情報はロトの鎧とロトの印に関わる話でした。
 ロトの鎧は人から人へと渡り、最後は「ゆきのふ」という人物の手に渡ったそうです。そのゆきのふさんはドムドーラにお店をかまえ、店の裏の木の元に大事な宝を隠したということですが、魔物に襲われたため、家族ともどもこのメルキドに逃れてこられたとのとのでした。そのお孫さんという方のお話だとドムドーラの東の方に、そのお店はあったというのです。
 ひょっとすると竜王は、ロトの鎧の在処を突き止め、魔物たちに町を襲わせたのもしれません。罪のない人々の暮らしを自分勝手な都合で滅ぼすとは悪質極まりない非道です。
 ただゆきのふさんが、お宝自慢をしたがために町が滅んだかもしれない可能性は、なくもないのです。それが証拠に彼の孫という方は町のはずれの鍵のかかった家に幽閉されていました。町の人は一言も彼らを責めるようなことは言いませんでしたが、心の底では恨んでいたのかもしれません。そんな事実があるかどうかは別として、ロトの印。この町の南の神殿に行くと一人の老人がミヤに印の場所を教えてくれます。その老人は、印のある地点から北へ70、西へ40行くとラダトームの城があると言います。
 ミヤはずっと不思議に思っていたことが、今ここでスッキリ解明しました。
 ローラ姫から頂いたアイテム「王女の愛」。次のレベルまでのどれだけの経験値が必要かだけではなく、今ローラ姫からどれだけ離れているのか教えてくれるアイテムです。いつでもミヤのことを慕ってくれているローラ姫。その気持ちが強すぎるため、GPS機能でいつでもミヤの居場所を突き止めてきます。下手にマイラの村の露天風呂でぱすぱふなんてしようものなら、ミヤは勇者から一転、姫の想いを踏み躙った極悪人として王に首をはねられるかもしれません。そんな重たい愛を一方的に押し付けられたと思い込んでいましたが、まさかこんな形で重要な役割を果たすとは思いませんでした。
 重要な情報を得たミヤは、ここいら辺の魔物の強さに耐えられるようにまずは装備を整えます。

 幸いにもここに来るまで得たゴールドで水鏡の盾が購入できました。あとは炎の剣ですがその前に、ロトの鎧を探しにゆきのふに滅ぼされたドムドーラへ向かいます。
 ドムドーラへ入り町の東側へ。すると最初来た時には気づきませんでしたが、妖精の笛が落ちていた時ようにある地点が光っていました。そこへ近づくと明らかに今までより強そうな魔物が立ちはだかります。
 悪魔の騎士が立ちはだかりますが、ゴーレムとの戦いに比べると楽に倒すことができました。ラリホーを唱えられた時には、逆にこっちが眠らされると思い一瞬ドキッとしましたが。

 無事にロトの鎧を見つけたミヤは早速装備します。さすが伝説の勇者ロトの鎧。魔法の鎧と同じように歩くだけでHPが回復するだけでなく、毒の沼地やバリアなどのダメージを受ける場所を歩いても全然平気です。
 ミヤは一度メルキドに戻り、炎の剣を購入して装備を整えたあと、次はロトの印を探しにいきます。
 メルキドの町を出て今の居場所がラダトームからどれくらいの距離なのか、王女の愛で確認します。印のある場所はメルキドよりまだ南、岩山を超えた毒の沼地がある辺りのようです。ロトの鎧を手に入れたミヤにとって、今や毒の沼地は脅威ではありません。敵の攻撃を交わしつつ老人に教えてもらった座標目指して歩いていきます。

 毒の沼地のど真ん中に、なんとロトの印は捨てられていました。誰がなんの目的でこんなところに他人の身分証明書を捨てたのでしょう?誰かに拾われたりしたら最後、預かり所のお金は勝手にひきだされ、大切なアイテムは売り捌かれていたかもしれないと思うと、ミヤは治安の悪さに恐怖を抱かざるを得ませんでした。
 それもこれも竜王がこんな世の中にしたせいです。平和な世の中だったらミヤは身分証明書などなくても生きて行けたのですから。
 ともかく、これでまた竜王の首を取るのに一歩近づきました。身分証を携え、雨雲の杖と太陽の石を持ってミヤは、リムルダールの南にある聖なる祠を目指します。

今回の冒険はここまで。

〜つづく〜

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