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絵本専門士のこと|みみ

瀬戸口が取得した資格、絵本専門士についてです。
あくまでも私自身のことになりますが、今後受講を検討する方の参考になればと思います。

絵本専門士とは、国立青少年教育振興機構が認定する資格です。
公式HPでは下記のように説明されています。

絵本専門士とは、絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家です。

※もっと詳しい説明はこちら

|なぜ絵本専門士になろうと思ったのか?

念願叶って絵本ナビに入社した私ですが、配属先は管理部。総務担当でした。
総務の仕事は好きでしたが、いずれは絵本に直接関わる仕事がしたいと思っていました。

そんな時に、国立青少年教育振興機構で絵本専門士養成講座が開設されたことを知りました。
「資格が欲しい」というより、「絵本について学びたい、その学びを活かして仕事ができるようになりたい」という気持ちから応募を決意しました。

応募について

絵本専門士の資格を取得するためには、まず講座の受講資格が必要です。
受講人数に制限があるため、就活のエントリーシートのような書類を書いて応募をし、受講生が選考されます。
(応募条件もあるので、詳しくはサイトをご確認ください)

私は1期生の募集では不合格でした。
翌年に再挑戦し、2期生として講座を受講できることになりました。

|資格取得までの流れ

毎月講義があります。
各講義で事前課題・事後課題があり、単位を取って資格取得を目指します。
(講義によって課題有無は異なります)

応募から資格取得まで、丸っと一年は費やします。
とにかく課題の量と内容がえげつないので、ある程度時間を作れる状況であること、または時間を作る!と覚悟した上での応募がおすすめです。
(私は夜更かしできない体質&不器用なこともあり、会社での昼休み中にも課題をしていました)

イメージは、大学で単位を取って卒業論文書いて卒業!です。

どんなことを学ぶの?

講義は30コマあり、講師もそれぞれ。幅広く絵本のことを考えられるカリキュラムでした。
論文を読んだり、書評を書いたり、絵本作りをしたり、編集者さんの話を聞いたり…。

印象に残っているのは、キッザニアの方がサービス業について語ってくれた講義です。
ざっくりですが、"絵本を読んでお金を得るには?"を考える時間でした。
パフォーマンスの仕事をしていることもあり、聴講して感動したのを覚えています。
※講師は毎年少しずつ変わるので、同じ講義は今はないかもしれないのです。

他のメディア(映画やアニメ)と絵本を比較して、絵本そのものについて考えた講義もおもしろかったです。
(ただ事前課題が難しすぎて、会社の先輩をランチに誘い、一緒に考えてもらった思い出があります。。)

資格取得後について

「やっと絵本専門士になった!!」

数多くの課題を乗り越え修了課題を合格したときの気持ちは、久しぶりに味わう解放感と達成感でした。

しかし!
絵本専門士になれたからと言って、その後の道は用意されているわけではありません。
「さぁ、ここからどうする?」という次の課題がのしかかってくるのです。

|自由だけど、責任重大

どんな絵本専門士になるかは、自分で決めて行動していくしかありません。
なんて自由なんだ…と、ちょっと途方に暮れました。
絵本専門士の価値を自ら作っていくのは責任重大で、プレッシャーで気持ちがどんよりしました。

悩みました。
あれもこれも、何もかもできるようにならないといけないのかと悩み…

どんな絵本専門士になる?

悩んだ結果、得意分野を伸ばしていくことにしました。
(やや開き直った感じがあるのは認めます…)

おむすびひろばの絵本のおはなしお姉さんとして、絵本の楽しさを実演で伝えていきます。

何かにハマることが少ない私が長らく絵本の活動ができているのは、絵本を通じて子どもや大人たちと笑い合えることに喜びを感じているからです。
この喜びをエネルギーに変えて、絵本でたくさんの人と遊びたいと思います。

もちろん、他のことにも挑戦します。
(ひとつ挑戦してることがもうすぐ形になるので、改めて報告します!)

受講して良かったこと

自習が得意なタイプではないので、学べる場に身を置けたことはとても有難かったです。

何より、絵本に真剣に向き合う人たちと出会えたことがとても良かったです。
資格取得後も、それぞれが得意分野を持ち寄って協力し合えたり、情報交換が盛んに行われたり議論したり。
仲間の活動を見て、自分自身もステップアップできるきっかけにもなります。

あとは、会社の名刺に肩書の一つとして入れてもらえたこと。
他業種の方から「絵本専門士って何ですか?」と聞いてもらえることが多く、自分自身を知ってもらえるきっかけになるのが嬉しいです。

迷ったらぜひ応募を!

資格自体への疑問を聞くこともありますが、どこに魅力を感じるかは人それぞれです。
少しでも興味があったら、とりあえず経験してみるのが良いかなぁと思います。
やってみて良かったら越したことないし、自分には必要ないと思ったらそれはそれでアリです!(とか言って、それなりの費用がかかりますが…!)

応募のチャンスは年に1回。迷ったらぜひ挑戦してみてくださいね!

以上、絵本専門士についてでした。

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