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鏡の国と監督生【改訂版】

*アホほど長い文章になってしまったので
キャラ達の敬称(様、さん、氏)を省略して
お届けする事をお許し下さい。

この妄想考察は『鏡の世界の夢物語』という考察を前提とした上でツイステの世界において『監督生』とはどういった存在なのか妄想したものです。宜しければこちらを先にお読み頂けると、ここからの考察が読みやすいと思います

この考察はツイステッドワンダーランドが『夢』と『鏡』の世界の『物語(御伽噺)』だとしたら監督生は『アリス』である という妄想で

【監督生の持つ3つの役割】

監督生は作中で3つの大事な役割を持っています
1 猛獣使い
グリムとの関係 生徒同士を協力させる 
学園長がグリムとグリム(仮)を結び付けて考えているかは別として、グリム(仮)戦の敗因は『他者と協力出来ない事』だと考えている事が伺えます。

プロローグ0のグリム(仮)戦のステータス
バディボーナス1

2 記録係
ゴーストカメラでの撮影 学園生活の記録
(この役割については後述) 

3 主人公
『お前は物語の主人公になる』
言葉通り監督生は様々な場面で元作品の主人公の立ち回りをしています。

プロフィールでも『主人公』

私はツイステッドワンダーランドの全体像は

図の様になっており、ざっくり言うと今のメインストは眠る生徒達の『鏡の世界の夢物語』だと考えています。

    『夢の世界』と『鏡の世界』
     に現れた異邦人の主人公

ストレンジャー:見知らぬ人、よそから来た人

『監督生=アリス』

ツイステのメインストは生徒達が試練を乗り越えて元の世界に戻るまでの物語であると同時に監督生が『鏡の国のアリス』をなぞる物語だと考えています。

【監督生と鏡の国のアリス】

原作『鏡の国のアリス』はアリスが鏡の国に迷い込む話。
話の流れが『チェス』になぞらえて進行して行きます。
アリスは最初、ポーン(歩兵)一番弱い駒。
それが8桝目に至った時プロモーション(昇格)してクイーン(女王)に成る

レオナ故郷イベ タマーシュナ・ムイナ 決勝戦カリム

監督生=アリスと考えた時、監督生は魔力を持たないNRCで1番弱い駒
NRCには7つの寮。監督生はおそらく7回オバブロに関わる事になります。
そして最終的に8回目のオバブロ?グリムと対峙する時、監督生はアリス同様女王にプロモーション(昇格)するのではないでしょうか。

プロローグ0

語り手は学園長、我が君とは誰なのか?
学園長のモチーフを考えればマレフィセントか
イーヴィルクイーンの可能性が高い。

このセリフは「白雪姫」に出てくるセリフ
女王が白雪姫の居場所を「魔法の鏡」に問いかけるシーンです。そして鏡は答えます。
7つの宝石の丘のかなた、7つの滝の向こう、7人の小人の家

プロローグ0時点でNRCは危機的状況にあります。

この状況を救う為の救世主『我が君』に成り得る者を問いかけたのだとしたら、メインストで
7回インク塗れの窮地に立ち会い、7回暴走者の魔法石を元に戻し、7寮の分の協力者を作った人物『昇格した監督生』が我が君になるのではないてしょうか。
レイバンもディアヴァルも『女王』に仕えたカラス

【監督生とチェス】

ここから原作「鏡国のアリス」とメインストにおける監督生の動きを比較していきます。

アリスは鏡の国の冒険を始める際、高い丘に登ろうとするが、どんなに進んでも元の位置に戻ってしまいます。そこに赤の女王が通りかかりアリスは逆方向に進む事で女王に追いつきます
そして丘にたどり着き、鏡の国がチェス盤を模した世界だと知る。女王の助言で自分も駒として参加する事を決め白のポーン(歩兵)になります。
         ↓
プロローグ0でグリム(仮)との戦闘後、監督生は元世界の学年末から記憶を巻き戻されて鏡世界のプロローグ1入学式にとばされています
逆方向に進んでいると言える

そしてグリムと共に学園の生徒となり、1章で初めてオバブロに立ち合う事になります。
学園で1番弱い駒・ポーンとして参加

4桝目アリスは眠り込んでいる赤のキングを見かけます。彼はアリスが出てくる夢を見ていてアリスは彼の夢の登場人物にすぎず、彼が目を覚ませばアリスは消えると言われます。
         ↓
4章の最後、監督生はミッキーと邂逅しています。 『夢路クロス』
赤のキング=ミッキー?

7桝目アリスは白のキングの王冠をめぐって争うライオンとユニコーンを見物。
2人は町中を追いかけ周った後ケーキを注文。
アリスはそのケーキを切る役目を任されます
         ↓
7章、マジフト大会か王位継承のためマレウスが茨の谷に戻る事になると予想してましたが違いました。
マレウスの嫌いな食べ物はホールケーキ
終曲ディアソムニアで監督生がケーキを切り分けたら面白い。トレイ先輩ケーキ作って来てましたし。

アリスを8桝目までエスコートするのは白のナイト、アリスは自分の頭に冠が載っていて女王の資格を得た事に気付きます。(プロモーション・昇格)そして女王の資格試験が始まる。
         ↓
監督生の8桝目とはおそらくグリム戦
決戦の舞台はプロローグ0の戦闘と同様に学年末。マジフト大会か進級試験が舞台になりそうです。
NRCで1番弱い駒・監督生の『昇格』とはグリム戦まで辿り着く事であり『猛獣使い(協力)』のレベルがカンストする事だと思います。

ストーリーゲスト 7章 マレウス初戦 バディレベル8

チェスの盤面でポーンのプロモーションを表す時差し替えるクイーンの駒が無い場合
1つの桝に2つのポーンが置かれます。

1番弱い駒が2つ、グリムと監督生は2人で1人の生徒…。
グリムは赤の女王ポジ(アリスが対峙する相手)ですが原作と違い、初めから女王なのではなく
グリムも監督生と同じ様に、1桝1章と進む度『黒い石』を食べる事で『昇格』しています。
監督生と鏡映しの様に

【グリムとジャバウォック】

グリムは赤の女王ですが『昇格』するのは
『ジャバウォック』

実は原作「鏡の国のアリス」にはジャバウォックは出てきません。
出てくるのは『ジャバウォックの詩』というナンセンス詩、叙事詩のパロディとされています。
叙事詩とは英雄、神話、歴史などを語り伝える為の物語の事。
詩の内容は「ヴォーパルの剣でジャバウォックを退治する」という英雄譚。鏡の国の神話、歴史の様なものだと思われます。
アリスは鏡の国に来た当初『鏡文字』で書かれたこの詩を見つけ鏡に映す事で読みとります
しかし内容は意味不明。6桝目でハンプティ・ダンプティに解説してもらっています。
6章でグリムが1000年前の原始魔法クラスの呪い・祝福がかかっている事が明かされました。
グリムについての情報が6桝目である6章で開示されたのは偶然でしょうか。
監督生は鏡の世界でグリムと共に8桝目まで進む。それは『グリム』の正体に辿り着くための物語

D作品実写版アリスでも原作の挿絵でもジャバウォックはドラゴンの様な姿で描かれていますが、詩の中で説明されているのは
鋭い鉤爪と牙を持ち、燃える様な赤い目、ゆらゆら歩くという特徴。

グリムの炎は青いから燃える様な目ではある。
鉤爪は後ろ足。牙は鋭い。当たらずとも遠からずって感じです…。   しかし
『ジャバウォックの詩』には多くの『カバン語』
というキャロルの造語、合成語が使われています例)lithe(なめらか)+slimy(粘っこい)=slithy(粘らか)
そしてこの詩には叙事詩的解釈の他に、この詩自体の解釈について人々が議論するメタ的要因から
ジャバウォックを『言語や文字を可視化した怪物』ヴォーパルの剣をvorpal(鋭い)+verval(言葉)+gospel(真理)の合成語で『真理の言葉』とする事で、無意味な事を喋るばかりの議論の場を真理の言葉で一刀両断する比喩という解釈もあるそうです。

グリムがキメラ(合成獣)なのはグリムの昇格(ブロットの結晶を食べる)とカバン語の可視化を掛け合わせたからではないでしょうか。

監督生とグリムの女王への昇格は叙事詩の再現の為の進化でもあります。
グリム→女王・ジャバウォック
監督生→女王・ヴォーパルの剣

【真実の愛】

ジャバウォックを倒すと言っても殺すとか封印ではないです。
グリムの正体については『鏡の世界の夢物語』で妄想してるのですが、これまでのメインスト同様に暴走者の『痛み・悲しみ・怒り』を知った上で、こっちのエゴでぶん殴って止める をすると思います。
止めるのに必要なのはD作品における最も強い奇跡   
       『真実の愛』

ツイステのキャッチコピー
『本当のハッピーエンドを見せてやる』
D作品がハッピーエンドを迎えるのに必要不可欠なのが『真実の愛』真心の交換。
おそらくハッピーエンドの条件はツイステも同じだと思います。
ツイステの現時点でのストーリー内で明確な
ハッピーエンドを迎えた話が1つあります。
それが「ゴスマリ」この話はチャビーとイライザ姫が『真実の愛』にたどり着いた事でハッピーエンドに至りました。


グリムに証明するのは『真実の愛』と言っても友愛・家族愛的なやつです。しかも純粋で綺麗な愛じゃなくて「わからせてやる!」みたいな真実の…愛?みたいなやつです。たぶん。
監督生とグリムは2人で1人の相棒。
だからこそ昇格した監督生は女王でヴォーパルの剣で『ポーンが2つ』なのだと思います。

【記録者 監督生】

監督生は記録者。学園に生徒として受け入れられた際、学園長に記録者に任命されています

ツイステッドワンダーランドがハッピーエンドを迎えて監督生が元の世界に戻った後
ツイステ内で監督生が経験した事は、全記録を元にした『監督生の夢物語』という監督生が執筆した冒険記『本』になるのではないでしょうか。
アニメ版『不思議の国のアリス』でアリスは
「うちに帰ったらここの事を本にかこう」と言います。

プロフィールのアイコン

一見学生証に見えるけどNRCではマジカルペンが学生証を兼ねています。  
だとすると、まるで本のそで(表紙の折り込み部分)の作者紹介の様に見えないでしょうか?
そして、アーカイブ(保存記録)は『本』の形をしている。

【本という推定未来の為のメタ表現】

ツイステには、いずれ本に成ると考えると面白い部分がいくつかあります。

【ゲーム内マップ】

端までスワイプするとまるで古紙に描かれている様な風合いで本の挿絵の様になっています

【ブロット・マジカルペン】
ブロットとはインクなどの汚れを意味します。
ツイステでは魔法使用の際の廃棄物。
ヴィランの魂を持つ生徒達の使う力が基本『闇の力』根っこが負の感情由来の願望や欲望の力だとして、その力は世界を形創る上で必要な力だと思います。物事の発展や改革、それを成す人の原動力は綺麗な感情由来のモノだけでは無いと思うから。
ツイステはそういう力を持つ生徒達一人一人が主役の『世界・物語』でもある。だからこそNRCの生徒達が持つのは『マジカルペン』物語を綴る為の『ペン』なんだと思います。

【オバブロ】
ファントムの頭はヒビの入ったインク瓶、術者はインクに汚された姿になります。

自壊してしまう程の負の感情の爆発・危機的状態=物語の執筆継続不可な危機的状態

ツイステOPMV  倒れたインク瓶

【グリム】
前述した様にグリムにジャバウォックのメタ的要素『言語や文字を可視化した怪物』が入っているとしたら、これ程『物語』の危険存在に相応しいモノはいません。
そして、その存在のハッピーエンドを描けるのは『真理の言葉』を使う『執筆者・監督生』になります。

監督生の冒険が『本』に成った時
ツイステッドワンダーランドが在ったから『本』に成ったのか
『本』が在ったからツイステッドワンダーランドが成ったのか
という不思議な『アリス』らしい物語に成る様な仕掛けになってるんじゃないかなと思います

おまけ
私はツイステの物語が8章?を迎えたら一区切りつくと思うのですが、すべて解決!にはならないと思ってます。まだ語られてない事が多すぎる…。
生徒達が『ヴィランの魂』を持つに至った理由。
実質、深堀されているのはオバブロ者のみです。光属性3人、特にカリムとか舞台装置の為だけの存在(ジャミルオバブロ)とは思えないんですよ。それぞれNRCに選ばれた理由がある…はず。
ハーツ3年とか絶対なんかやばいもん隠し持ってんだろー!とか思ってます。これからもツイステが楽しみです。


ここまで長い妄想考察をお読み頂きありがとうございました。
これは『鏡の世界の夢物語』と二つで一組の妄想考察です。だいぶガバガバな妄想のため「そうはならんやろ」が大量発生してると思います。
疑問、ご指摘があればTwitterとかで絡んでくれたら嬉しいです。友達がいないので。
作品に対する考えや妄想は随所更新していこうと思いますので、また機会があればお付き合いください。 本当にありがとうございました

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