役員は何を考えているか?
業務をこなしていると、役員と話す機会がある事も出てきます。彼らはどんなミッションをもって役員をやっているのでしょうか?
親会社からの派遣役員(海外現地法人社長)をやっている方がいるので、ヒアリングをしてきました。
数え切れないほどの企業がある中のほんの一例です。参考程度に認識をしてください。
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・自分が派遣される先に対してのミッションは誰も具体的には示してくれない。その為、関係ありそうな周りの人に話を聞いていき、重ねていくと朧気ながら目指す方向性が見えてくる。
→どこの企業も明確な目標は明言してくれませんね。役職が上になれば余計にそうです。
・任期はあらかじめ決まっている(例:3年)そのためこの任期で自分が実現したい事をあらかじめ決めて、任地に赴く。その後自分の絵を数字として予算に落とし込んでいく。
・経営を行うべきで、先ず守るべきは法令順守。税金を納めること(海外/日本)、労務管理、その他色々。
・つぶさないこと。(考え方にもよるが)資金繰りに注意すること。借入時の親会社補償は無かった。(つけると減点であった)
・どれだけ利益を出すかの絵を描く。その中で配当はx%と親子間で予算のすり合わせをする。
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話を聞いていて、思ったことはどこの会社も一緒であるなという事。
子会社の社長は予め親会社から決まった範囲の決定権が与えられ、それを超過する場合には親会社へ事前相談/承認を貰う。
中期経営計画(3-5年)を毎年考えて、親会社へ提出をする。等も聞きなじみのある話ではありました。
経営が先ず考えることは防御ですね。当たり前ですが、利益を出す前にルールに則ってゲーム(経営)を行うことは基本中の基本です。
その上で利益をどれだけ上積みできるか?とはいえ、10~20倍にするという場合にはそれだけ投資も必要です。大体は今の予算の+数10%というのが大体の企業が見定めている角度ではないでしょうか?
加えて、役員は多忙の為実務が行えません。実務を行う従業員に自分や親会社の思い描く絵を落とし込み、モチベーションを高めて、業務に邁進させる必要があります。と想像していくと、ある一定の人しか出来ない業務があるという場合にはかなりリスクですね。その人の去就次第では、実務が立ち回らなくなります。そのため、どこの企業でも業務の平均化を図り、平均レベルの向上という事を強烈に進めていきます。
※この前久しぶりにプラダを着た悪魔を見ました。ファッション雑誌の敏腕編集者であるミランダは自分の去就が危うくなった際に、雑誌の実務に携わるスタッフリストを提示して、私が去ったらこのリストのメンバーも会社を去ることを伝えました。そうすることで自身がいなければ雑誌運営が壊滅的になる事を伝えて、自身の居場所を守ったのでした。
サラリーマンでここまで自分の仕事に優位性を出すことは至難です。自分の生き残りには他の方法を考えたほうがよさそうです。
話がそれましたが、どこの企業も考えることは大体同じ。ということはそれに対する対策も打てるはずです。良い手法が見つかったら書いてみたいと思います。
今回感じた感想が実はもう一つあります。それはまた後日。
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