せかどう初の遠足に行ってきた!

遡ること約数か月前、とある会員の一件の独り言からすべては始まった…

「秋の学祭明けでもいいので、世界史に関わりの深い場所に遠足的な感覚で行ったりしませんか...??」

この声に多数の会員が賛同し、彼らはテニスコートに集結して……はいないが、万博記念公園に集結した…


 というわけでみなさん、こんにちは。OMU世界史同好会(通称「せかどう」)の会員をやっております"すずらん"です。よろしくお願い致します!
初のnote投稿はせかどう発足後はじめての学外での対面活動であった国立民族学博物館への遠足について報告したいと思います。
(え、これ実施したの去年の12月だって話??知らないですねえ…
新歓までに間に合ったので許してほしいです、よろしくお願い致します…)

国立民族学博物館がある万博記念公園といえば太陽の塔!!

 というわけでやってきました国立民族学博物館!
 実を言うと、自分自身中学生の時に校外学習でここに来たことあるのですが…はっきり言ってそこまで記憶にないので、今回は(それなりに)じっくりと見学しました。


 国立民族学博物館の展示スペースを入ってすぐにはオセアニア地域の展示があります。オセアニア地域は人々が生活する居住地と海が非常に近いため、航海技術がかつてから発展してきました。造船の技術や航海術が主要な例として挙げられており、この地域に住む人は数千キロメートルにも及ぶ航海をしてきたそうです。

 ちなみにこの上の写真の石造物、なんと貨幣だそうです。
 オセアニア地域では石や貝殻が貨幣として用いられており、現在でも家屋の建築の際や結婚式でも使われることがあるそうです。
※実際に使用できるか否かは知りません。情報提供、お待ちしております!



 こちらはオセアニア地域の言語分布を表した地図です。
 共通の祖先から分布して、現在では1200もの言語が話されているようです。生態系を話す際にガラパゴス諸島が例に出されるように、言語をはじめとした文化面においても海洋等で他の土地と遮断されていると独自の文化が発達しやすいのかもしれませんね。最も日本も中国や朝鮮から文字や貨幣等影響を受けて、独自に発展してきましたが…


 言語の多様性繋がりで、多様性は自然にも及びます。
 中学校や高校の地理の授業で気候が取り上げられますが、そこで取り上げられる気候がほぼ全て揃っているのが南北アメリカ大陸です。アメリカ合衆国でさえ東側は疎林や砂漠が広がっているのに対して、西側は温帯気候が広がっていますからね。これほどに揃っていると生活するのが大変な場合もでてきそうですよね、最も日本の大部分を占める温暖湿潤気候でさえ、四季の変化で大分苦しめられていますが…

 やはりアメリカの話をするにあたって、奴隷の話は欠かせませんよね。
 かつてイギリスに住んでいた人たちが国内の波(主に宗教面)にもまれてアメリカ大陸に渡った後、安価な労働力としてアフリカ諸国から大量の黒人がアメリカ大陸に連れていかれました。奴隷船による海運でアメリカ大陸まで連れていかれたそうですが、すし詰めの船内の劣悪な状況下に耐えられずにお亡くなりになった人が多く、最終的にアメリカ大陸にたどり着けた人間は少なかったとか…

 ヨーロッパにて収集されたインスタントラーメン類です。日本を含めアジアの国々でソウルフードとされているインスタントラーメンが売られているようです。これなら引っ越しても日本食を楽しめますね。
現地で買うときの値段??そんなものは知りません!!

 博物館内にある世界中の楽器を展示しているコーナーの一角に和太鼓の展示があります。一見ごくありふれた和太鼓に見えますよね?実はこの和太鼓から日本の近現代史を知ることができます。
 かつての日本において、部落差別を受けてきた人たちが和太鼓の生産をしていたことがありました。(最も出身地が部落だからといって差別されるべきことはなく、科学的根拠もありません。)当時部落差別を受けてきた人たちは動物の命に直接関わる仕事をはじめとした、一般的に忌避されることの多い仕事に従事しなければならないといった風潮が存在しており、そのなかで得た牛皮を用いて太鼓を作り、太鼓の演奏をするようになったということがあったそうです。
 詳しい話は大阪公立大学の国際基幹教育機構が開講している部落問題について扱う講義にて聞くことができますので、是非興味ある人は履修してみてはいかがでしょうか。

 

 おそらくみなさんが一度は見たことであろうバンダナです。小学校の時の運動会のダンスで使われますよね。
 バンダナのルーツをたどればインドが起源とされています。サンスクリット語のバンダナ(日本語で絞るを意味する)が名称のルーツであり、1700年代から1800年代にかけてイギリス東インド会社によってイギリスに輸出され、人々の間で人気になりました。その後アメリカにも流入した結果人気になり、1980年代に日本にも流入し、有名になりました。

 キムチと切っても切り離せない関係性にある韓国では、キムチ専用の冷蔵庫が存在します。キムチ専用の冷蔵庫のおかげで年中美味しいキムチを食べられるようになりました。最も飽きそうな気がしますが、日本人が頻繁に味噌汁食べたりするのと同じなのでしょうかね…

 最後に取り上げるのは焼畑です。焼畑と言われると今日の社会、とりわけ地理の授業では環境を破壊する方法だというネガティブなイメージが思いつきやすいのではないでしょうか。確かに今日の焼畑農業はかなり環境の悪いものになってしまいましたが、本来は環境破壊には繋がりにくいものでした。森林を焼いた際に生じた灰を肥料に作物を栽培し、やせ細ったら別の土地に移転し、植樹をするというサイクルをバランスよく行えば環境破壊には繋がらないのですが、現代の爆発的人口増加に対応するためにサイクルを早くしたために今日の環境破壊につながったといったことがあります。


以上でせかどう初の対面活動の報告を終わりたいと思います。
この投稿でお伝えしたのは活動のほんの一部分だけです。もっと活動の詳細を知りたい、行ってみたいと感じた人は5月15日に新歓遠足を行いますので是非参加してみてください!!
皆さんの参加をお待ちしております!!

最後になりますが、お読みいただきありがとうございました!
え??実施から投稿までに時間がかかりすぎだって???
気にしないでください…僕自身が忙しかったんです……


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