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第五回 食べ物の話

 さて。
 前回に引き続き、碧川春がお送りします。私は今週の担当なのですが、滑り込みぎりぎりの2本目です。お付き合いよろしく。

 みなさん、俳句や短歌、詩などのテーマやモチーフになるもののなかで、好きなものはありますか?
 先日、詩歌会になってから初の活動(オンライン)があったのですが、そこで少しだけそんな話になりました。私が作る中でよく登場するものの代表は、ふるさとや家庭への情、通学や散歩などの移動、そして、「食」です。

 私は小さいころから料理をしており、今ではちょっと得意分野といえるほどなのですが、昔から親しんできた分、料理や食というものが、ひとつの生きがいとなっています。おいしいものを食べるとき、あるいは人のおいしい顔を見た時の幸福感たるや!何にも代えがたく満ち足りた気分になるものです。
 それから、集中して料理することがストレス発散になっているので、気が付いたら山盛りにおかずを作ってしまっていたなんてこともしばしば。自分で調理をすることは、特に良いものです。野菜をリズミカルに刻むときや、鍋がふつふつと沸き始めるとき、油の弾ける音。小松菜の根元を落としたら花みたいに見える瞬間、茹でたブロッコリーの緑が鮮やかになること、揚げた茄子の色がこっくりと深くなること。季節ごとに、旬の食材に触れておいしく食べられること。そのひとつひとつが大好きで、大切にしていきたいと思うのです。

 そんな私なので、食や台所での出来事から短歌を作ることがよくあります。日々の生活のどこを切り取って詩にするのかは人によってまちまちで、そこが詩の面白さですよね。と、好きなことの話をしすぎたので詩の話に戻してみました。みなさんは、自分が好きなモチーフやテーマなどはありますか?これのこういうところが好き、とか、こんな題材をよく扱う、など、ぜひいろんな人の話が聞いてみたいなと思います。と、いうわけで…………
 おいでよ!大阪公立大学詩歌会「流転」!(クラッカーを鳴らす音)

 最後に、過去に食をテーマに作った連作を置いておいておしまいにします。お付き合いいただきありがとうございました。(碧川春)
 それでは!


(語った内容と被っている部分が多くてちょっと恥ずかしい)

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