見出し画像

#1 社長は少しバカがいい。 鈴木喬 #読書感想文

鈴木 喬(すずき たかし)は、日本の実業家。エステー会長。
・社長にしか出来ない判断をする。そのために必要なのは、頭の良さでも、もっともらしい理論でもない。「MBAがどうした」とか言っているが、理論家で成功したヤツなどあまり見かけない。経営は「現実」との取っ組み合いだ。現実とは血の通った生き物だ。理論ごときで太刀打ちできるはずがない。社長に必要なのは、「運」と「勘」と「度胸」。ドシッとした腹なんだよ。ところが、ちょっと具合が悪いと騒ぎ出す。「100年に1度の危機」だとか妙に煽り立てる。人類の歴史を見りゃすぐ分かる事だ。いつだって「危機」なんだよ。そのなかで、どうするのかを考えるのが社長ってもんだ。

目が覚めることばですね。”現実とは血の通った生き物だ。”このフレーズは凄く頭に残っている。人間はできない理由を探す生き物だ。鈴木さんの文言はそんなゆるい気持ちを吹き飛ばす。人それぞれ個性があるし、得手不得手もある。そのなかで自分で考え行動し、毎日挑んでいかなければならない。

・僕は経営者だ、売上、利益、株価をあげることが使命だ。ただし、最終ゴールはそこではない。会社が生き残ることがゴールだ。生き残ればそのうちまたいいこともある。そして、社長がニコニコしていれば、たいていの危機は通り過ぎていく。もしも、とんでもないことが起こったとしても、もう1回、戦後の焼け野原に戻るだけの話だ。そこから何度でも始めればいい。会社のひとつやふたつつくってやるよって腹をくくれば力も湧いてくる。経済が悪いだの、国が悪いだの、深刻な顔をしてゴチャゴチャ言っててもしょうがない。そんな暇があったら、ホラでも吹いて笑ってたほうがいい。もっと元気出そう。社長は少しバカなくらいがいいんだ。

いい言葉だなぁ。確かに会社が生き残ればいいこともある、そしてダメだったらダメでまたやり直せばいいじゃん!ってすごく落ち着ける、安心する言葉だ。目の前のことにとらわれ視野狭窄になると物事が客観的に見れなくなる。でもそのくらい腹がくくっていれば、何も怖くないし。雑多できごとをメンタル上コントロール可能になる。やる気も出て来る。いつも通っている道は飽きて来るが、安心できる。ただ面白みにかける。楽しいの語源は伸長からきているという事を聞いたことがある。自分の可能性や、やりたいことにチャレンジする。その場所に本物の楽しさがある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?