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歯並びを整えるための矯正方法について



はじめに

歯並びを整えるための代表的な方法として、ブラケット矯正(ワイヤー矯正)とマウスピース矯正の2つがございます。ブラケット(ワイヤー)矯正とマウスピース矯正は、それぞれに効果的な矯正方法ですが、どちらが効果的かは、個人の歯列不正の状態や目的によって異なります。
治療を検討していく前に、まず前提として知っておいて欲しいことがあります。歯列矯正は白人(コーカソイド)向けに開発された治療方法となります。白人と私たち黄色人(モンゴロイド)とでは、骨格や歯の形状(厚み・形状)も大きく異なりますので、当然のことながら、矯正の仕方・方法・期間・技術などが異なってきます。円安の現在でも、海外の歯列矯正治療は安い印象です。その理由は、矯正をする文化がもともと根付いているのと、黄色人に比べて白人の治療は技術的に容易だからといえます
一方で、黄色人の矯正には歯科医の技術を必要とします。治療の際に、歯の表面の余白部分を必要に応じて削るケースもございますが、そういった意味でも技術面で信頼のおける先生にお願いするのが、歯列矯正成功の近道と言えます。
さて、各矯正方法のメリット・デメリット等はより詳しくご説明しますが、まずは簡単にそれぞれの特徴をご紹介します。
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを歯に装着して、少しずつ歯を動かしていく方法です。マウスピースは取り外しが可能で、目立たないのが最大の魅力です。しかし、装着時間や交換期間を自分で管理する必要があり、歯の移動距離や方向に制限がある場合もあります。
ブラケット矯正は、歯の表面にブラケットという金具とワイヤーを装着して、歯を引っ張って動かしていく方法です。ブラケット矯正はほとんど全ての歯列不正に対応できるのが強みです。しかし、矯正装置が目立つことや、歯磨きがしにくいことなど、日常生活への影響も大きいです。

ブラケット(ワイヤー)矯正とマウスピース矯正で迷ったら?

要素1:歯の移動距離や方向を大きく矯正したい

ブラケット矯正でもマウスピース矯正でも、歯を大きく移動しようとすれば、抜歯や外科治療が必要です。上下数本の抜歯が前提となります。
OMPデンタルクリニックでは、抜歯せずに矯正できるのが特徴です。(親知らずは基本抜歯します)
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要素2:見た目や審美性

マウスピース矯正は透明で薄いので、目立たないのが最大の魅力です。見た目にこだわる方や仕事柄装置が目立つのが好ましくない方にはマウスピース矯正がおすすめです。ブラケット矯正は装置が目立つことや、着色や汚れが付きやすく虫歯になりやすいことがデメリットです。しかし、裏側矯正や審美ブラケットを選ぶことで目立ちにくくすることもできます。

要素3:治療期間や通院頻度

ブラケット矯正は基本的に月1回以上の通院が必要です。治療期間は個人差がありますが、平均的には2〜3年程度かかります。一般的なマウスピース矯正は通院回数や期間を減らすことができます。治療期間は個人差がありますが、平均的には半年〜2年程度かかります。

要素4:費用や予算

ブラケット矯正とマウスピース矯正の費用は、歯列不正の程度や治療内容によって異なりますが、一般的にはマウスピース矯正の方が高額になる場合が多いです。ブラケット矯正は保険適用内であることもありますが、マウスピース矯正は基本保険適用外となります。
日本矯正歯科学会によると、矯正歯科治療が保険診療の適応になる場合とは「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療 (例:唇顎口蓋裂)、前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療、顎変形症(顎離断などの手術を必要とするものに限る)の手術前・手術後の矯正歯科治療とされています。

ブラケット矯正とマウスピース矯正は、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分の歯並びやライフスタイルに合っているかどうか、担当医と相談しながら決めることが大切ですよ。

ブラケット矯正のメリット



ブラケット矯正(ワイヤー矯正)

ブラケット矯正のメリット1:着脱忘れの心配がない

ブラケット矯正は歯に固定するので、自分自身で着脱をすることがなく、付け忘れの心配がありません。

ブラケット矯正のメリット2:選択肢が豊富

ブラケット矯正は金属製や白色・透明などの審美性の高い素材を選ぶことができます。また、歯の表側だけでなく裏側に装着する裏側矯正もあります。自分の好みや予算に合わせて選ぶことができます。

ブラケット矯正のデメリット

ブラケット矯正のデメリット1:装置が目立つ

ブラケット矯正は歯に装置を接着するので、見た目に影響します。特に金属製の装置は目立ちやすく、審美性が低いと感じる方もいます。裏側矯正や審美ブラケットを選ぶことで目立ちにくくすることはできますが、費用が高くなる場合もあります。

ブラケット矯正のデメリット2:強い痛みに加えて違和感や不快感がある

ブラケット矯正は歯に力が加わるため、初めて装着した後やワイヤー交換の後は大きな痛みや圧迫感を感じることがあります。また、装置が口内や唇に当たると口内炎や傷ができます。

ブラケット矯正のデメリット3:定期的に通院しなければならない

ブラケット矯正は基本的に月1回以上の通院が必要です。ワイヤー交換や調整を行うためです。(※前述しましたが、交換の度に強い痛みが伴う場合があります)通院回数や期間は個人差がありますが、平均的には2〜3年程度かかります。

ブラケット矯正のデメリット4:口腔ケアの徹底が必要

ブラケット矯正は装置が食べ物や汚れを溜め込みやすいため、虫歯や歯周病などのリスクが高まります。そのため、毎食後や就寝前に丁寧に歯磨きをする必要があります。また、定期的に専用の洗浄剤で装置を清潔に保つ必要もあります。

ブラケット矯正のデメリット5:アンカーとなる歯は動かない

歯列6,7番をアンカー(器具固定)とするので、該当の歯は動きません。

ワイヤー矯正は、比較的一度に大きく歯を移動することができます。ただ、それだけに負荷がかかりやすく、治療後に後戻りしやすいとも言えます。最初に申し上げた通り、歯列矯正はもともと白人向けに開発された為、黄色人に比べ歯根長い白人は、この負荷に耐えらる方が多いです。同じ負荷を歯根が短いとされる黄色人にかけると、他のトラブルを抱える可能性もございます。そういった意味でも、実施前に担当医との入念なコミュニケーションは必要と言えます。

マウスピース矯正のメリット


マウスピース矯正

マウスピース矯正のメリット1:目立たない

マウスピースは透明で薄いので、他人から気づかれにくく、見た目にこだわる方にもおすすめです。

マウスピース矯正のメリット2:取り外しが可能

食事や歯磨きの際にはマウスピースを外すことができるので、食べ物の制限や口腔内の清潔さを保つことができます。

マウスピース矯正のメリット3:痛みが少ない

マウスピースは歯や歯茎に優しくフィットするので、ワイヤーやブラケットによる痛みや口内炎の心配が少ないです。※インビザラインの様なアンカー固定のタイプは痛みを伴う場合があります。

マウスピース矯正のメリット4:金属アレルギーの心配がない

マウスピースは金属を使用していないので、金属アレルギー体質の方でも安心して使用できます。

マウスピース矯正のメリット5:お口のトラブルを減らせる

マウスピースは脱落や傷つけるリスクが低く、歯磨きもしやすいので、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを予防できます。

マウスピース矯正のメリット6:笑顔に自信

マウスピースは大切な場面では外すことができるので、写真撮影や結婚式などでは自然な笑顔を見せることができます。また、マウスピースの種類によってはホワイトニングも可能です。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリット1:メーカーによっては適応できる症例に限界がある

マウスピース矯正はメーカーによって歯を大きく動かすのには向いていないものもあります。出っ歯や受け口などの重度の不正咬合には対応できない場合があります。※外科矯正の場合はこの限りではありません。

マウスピース矯正のデメリット2:装着中は飲食の制限がある

マウスピース矯正は装置を外さずに飲食することは想定されておらず、装着中はジュースやお菓子など虫歯や着色の原因となるものを避ける必要があります。

マウスピース矯正のデメリット3:効果が出るかは本人次第

マウスピース矯正は自分で装着時間やケアを管理する必要があります。装着時間が不足したり、ケアを怠ったりすると効果が出ないか治療期間が延びる可能性があります。

マウスピース矯正のデメリット4:マウスピースのケアが必要

マウスピース矯正は毎日水で洗浄し、清潔に保つ必要があります。また、定期的に交換する必要もあります。

またマウスピース矯正には、いくつかの種類があります。こちらも種類によって特徴がございます。

マウスピース矯正の主な種類

インビザライン

マウスピース矯正の先駆けで、最も有名なブランドです。全顎矯正に対応し、高精度なシミュレーションや3Dプリンターで作成されたマウスピースが特徴ですが、その通りに移動しない場合もあります。また日本ではなく海外で作成されています。歯の表面にアンカーをする必要があります。ブラケット矯正と同様に、歯列6,7番をアンカーとするので、該当の歯は動かないのと、基本的には、白人に合わせて開発されたマススピース矯正となりますので、技術面で信頼のおける先生にお願いする必要があります。

アソアライナー

国内製のマウスピース矯正で、部分矯正に特化しています。前歯6本だけを動かすことができるので、費用や治療期間を抑えることができます。一方で動かない事も多く、歯茎までカバーするので痛みが出ることも多いと言われています。

イークライナー

国内製のマウスピース矯正で、全顎矯正に対応しています。インビザラインと同じく3Dプリンターで作成されたマウスピースを使用しますが、費用は安く設定されています。

アクアシステム

国内製のマウスピース矯正で、全顎矯正に対応しています。歯科医師がマウスピースの形を調整しながら矯正していきますが、治療開始時に必要なマウスピースをすべて作成するタイプと、治療を進めるたびにマウスピースを作成するタイプがあります。
そのほかにも、クリアコレクト、オペラグラス、セレライン、クリアライナーなど、さまざまなブランドがあります。

マウスピース矯正の種類を選ぶ際の注意点

自分の歯並びや目的に合った適応範囲のブランドを選ぶこと
自分の予算や支払い方法に合った費用のブランドを選ぶこと
自分のライフスタイルや通院可能な頻度に合った通院頻度や治療期間のブランドを選ぶこと
自分が通いたい歯科医院で扱っているブランドを選ぶこと

マウスピース矯正は自分の歯並びやライフスタイルに合っているかどうか、担当医と相談しながら決めることが大切です。

OMPデンタルクリニックのマウスピース矯正

当院で施術するマウスピース矯正は、日本人(黄色人)の体質(骨格)をベースに、他のメーカーを経験し、日本マウスピース矯正協会・元理事長である院長が、マウスピース矯正のデメリットを熟知した上で独自開発した〝Fライン〟を使用しています。何クールでどのくらいの歯並びになるか院長が診断、解剖学・生理学を用いて移動させるためスムーズ、クール毎にチェックして専門技工士に細かく指示できる為、精密に確実なマウスピースが作成できます。
そのほかの特徴としましては、
・1クール(10ピース)毎に医院でチェックを行うのでロスも少なく精密なマウスピース作成が可能です。
・日本人の骨格をベースに開発されたマウスピース矯正なので、痛みがなく負担が少ない施術です。
・7日に一度の交換で移動させるので違和感が少ないより精密な歯列矯正に近づきます。
・マウスピースは全て専門技工士による手作りとなりますので、細かなオーダーが可能です。
・矯正中、諦めていたホワイトニングが出来る
・基本年齢制限はございません。10代のお子様や45歳以上の女性の皆さまでも移動の進み具合は緩やかではございますが適用可能です。5~6歳児から矯正を始めるとより安価に正しい歯並びが得られます。まずはご相談くださいね。

Fラインは、痛みがなく短い期間で正しい嚙み合わせに移動できるシステムです。噛み合わせは身体の健康に繋がります。解剖学・生理学を用いているので、歯並びを正すだけでなく、脳幹の圧迫が取れるので様々なアレルギー症状等々を緩和させる事が期待できます。

OMPデンタルクリニックは、通院のしやすい、大阪市の中心、梅田、大阪駅前第一ビルに立地しています。土日も開院していますので、歯列矯正に興味はあるけど、平日は忙しくてといった方に大変喜ばれています。ご相談等、お気軽にお問合せ下さい。

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