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既得権益ってなんだ

 いま埼玉県で参議院議員の補欠選挙の真っ最中だ。2人立候補しているのだが、そのうちの1人、NHKから国民を守る党の立花孝志候補者がしきりに訴えているのが、既得権益をぶっ壊すである。

既得権益
社会的集団が歴史的経緯により維持している権益(権利とそれに付随する利益)のこと。時流にそぐわなくなった特権としてその社会的集団を非難するときによく使用される。

 今回は社会的集団というのがなにを指すのか曖昧になっていて、とにもかくにも得しているヤツらをぶっ壊すという勢いまかせな状況になっているが、みていると、とりあえず若者VS高齢者が対立軸みたいになっている。

 ほんらいであるならば、収入で区別するものではないかという気がするのだが。高齢者がみな既得権益を持っているとは限らないのであるから。だがもうそのような時代ではないのかもしれない。

 というのも、いまや自分たちが得をすればそれでいいみたいになっていて、社会全体をどのようにすればいいのかというテーマが、おざなりになっているのだ。

 そうなのだ。たんなる既得権益の奪い合いなのである。そしていまの若者は高齢者になり、こんどはわずかばかりのモノをまた次世代の若者と奪い合う。現状あまり生産性はない。

 そんなことを知ってや知らずか立候補者は、ただ対立を煽るのみ。全体的に世代間倫理が欠如している。いまの若者は大変だ。そしてその次の世代に生まれし者たちも。私のようなアラフィフはなにができるだろうか。

 なに?若者たちの年金負担を減らすために、おとなしく死んでくれ?

 それはそれで困る。

今日のところはこれまで。ごきげんよう。
この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。

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