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とっとりと都市部のご縁を結ぶ「地域課題解決型ワーケーションプログラム」レポート

2023年度より鳥取県が主催している「地域課題解決型ワーケーション」プログラム。
都市部企業などで活躍する外部人材を活用し地域課題を解決したい自治体や事業者と、地域との協働に関心のある都市部企業の方々が、地域でのフィールドワーク(ワーケーション)などを通じ、双方の関係性や理解を深め、地域課題の解決に向けた取組のきっかけを生み出すとともに、地域の関係人口創出を目指すプログラムです。

プログラムの流れ

プログラム全体の流れは下記のとおりです。
1.プログラムに参画する地域団体・都市部企業の募集
2.事前オンライン交流会の開催
3.現地フィールドワークの開催
4.地域課題解決に向けた都市部企業からの提案、協働に向けた調整

本記事では主に、項目123についてご紹介します。

1.プログラムに参画する地域団体・都市部企業の募集

募集の結果、地域の受入団体として北栄町役場さま、南部町役場さまにご参画いただきました。
また都市部企業については、大手からベンチャーまで、さまざまな業界の9社にご参画いただきました。

2.事前オンライン交流会

現地ワーケーション当日に円滑な意見交換ができることを目的として、ワーケーション開催前に、地域の受入団体と都市部企業の対話の場を設定しました。
各々の自己紹介、地域に関する概要や課題感・取り組みたいテーマの紹介、質疑応答などを通じ、双方の理解や関係性を深めました。ワーケーション後の参加者からは「事前の交流会があったので、現地ワーケーション時にコミュニケーションがとりやすかった」との声もいただきました。
自治体ごとに1回ずつ(計2回)実施しました。

事前オンライン交流会の様子

3.現地ワーケーション

11月には、都市部企業の方々が鳥取県に訪問し、地域の視察や意見交換を行う「現地ワーケーション」を開催しました。
北栄町は11/9(木)〜11(土)に開催し、都市部企業は5社参加しました。また、南部町は11/26(日)〜28(火)に開催し、都市部企業は4社参加しました。

北栄町ワーケーション概要
初日は、北栄町の概要紹介の後、環境・エネルギー分野や観光分野に関連した町内の団体・施設を視察し、地域の雰囲気を肌で感じていただきました。
2日目は北栄町役場の方や北栄町に関わる外部人材の方との意見交換を行いました。1日目の現場視察により地域の解像度が高まったことで、活発な意見交換が行われたように思います。
最終日は、2日間のインプットをもとに参加者から地域課題解決のための提案をしていただきました。提案後は受入団体の方と提案実現に向けたディスカッションを行いました。

現地視察の様子
役場の方との意見交換の様子

南部町ワーケーション概要
初日と2日目は、南部町の概要紹介、環境・農業・観光・交通などに関連した町内の団体・施設の視察、町内で活動する事業者との意見交換などを通じ、地域の現状や背景、今後の展望などについてインプットしました。
最終日は、インプットした情報をもとに、参加者から地域課題解決のための提案をしていただきました。提案後は受入団体の方と提案実現に向けたディスカッションを行いました。

現地視察の様子
地域概要を紹介いただいている様子

プログラムを通じて見えた可能性

プログラムに参加いただいた都市部企業の方からは「地域に対してとても好感を持った」という声を多くいただきました。地域の一次情報を得るだけでなく、地域の背景まで知ること、現場を肌で感じること、地域の様々な役割・立場の方と交流することが、地域への深い理解や愛着を育むのだと感じました。

また、都市部企業の方からは、地域の背景やニーズを汲み取った提案をしていただきました。本プログラムによって生まれた地域への理解や愛着を下地に、血の通った提案がなされたものと感じています。
外部人材との協働、関係人口の創出・増加に向けて、ヒントの多い取り組みになったように思います。

最後に(今後のプログラムについて)

現在、現地ワーケーションで都市部企業の方からご提案いただいた内容をもとに、双方にとって実りのある協働にするべく、ディスカッションを続けています。

双方の関係性をより強固なものとしつつ、地域や社会にとって価値のある取り組みにつながればと考えています。
どのような取り組みが始まるのか、今からとても楽しみです!


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