妻と共同でYouTubeチャンネルを運営することの意外な効果

ぼくは妻とは趣味が合わない。例えば妻はドラマが大好きだ。妻にとってTVとはドラマを見る為にあると言っても過言ではないだろう。一方ぼくは、テレビはほとんど見ない。見るとしても専ら経済番組やドキュメンタリー番組などばかりである。

ぼくら夫婦は仲が悪い訳ではない。ただ、そもそもの趣味指向が全く違うベクトルを向いているだけだ。そのことは食生活や、ファッションなどにもおよぶ為、生活上様々なすれ違いを産むが、お互いの違いはとりあえずおいておいて明るく楽しく生活をしていた。そんな中、降って沸いた様に共同でYouTubeチャンネルを運営することになった。

「次はどんな企画にする?!」

我が家の食卓では、現在こんな会話が頻発している。YouTubeというのは、やってみて初めて分かったが、企画から撮影、編集、公開までの時間が恐ろしく短い。きちんと考えているYouTuberさんであれば、ひと月分くらいの動画を貯めてからデビューするらしいが、僕らは何も考えずにスタートを切ってしまった。その為、よくこの様な小会議をしている。

「そういうのはやりたくないな!」

こんな風にぼくが提案した企画を、バッサリと切り捨てられてしまうことも往々にしてある。妻のやりたい事を、マーケティングの観点から方向を変更してもらうこともある。妻の撮影を途中で止めて、テンションが低いと敏腕ディレクター並にダメ出ししたり、ぼくが苦労して編集した動画を、このシーンは余計だとカットされてしまうこともある。一見すると衝突が多い様に思える。しかし・・・

ぼくらは確実に同じベクトルに向いている

多くの夫婦は、新婚当初は良いが、時間が経つにつれて、当初のラブラブモードを失っていくものである。それは当然だ。元々生物学的に違う男と女が、飽きることなくずっと一緒に居続ける事など不可能なのだ。その為、夫婦関係を仲良く継続していく為には、共通の目標を持つと良いという事は、よく知られた事実だ。

YouTubeは僕ら夫婦の共通の目標になった

もちろん、意見が異なる事は多い。しかし、一つだけぼくら夫婦が気をつけている事がある。それは必ずお互いを「承認する」事である。ダメ出しをする場合も頭ごなしには言わない。必ず相手を認め、その上で「より良くする」為の提案をする形だ。しかし、お互い人間なので、うまく伝えられない時もある。その際はしっかり謝ることにしている。

YouTubeがなければ、言い合い(あえてそういう表現をしている)をする事は今よりは少ないかもしれない。しかし、今後の長い夫婦生活で、この一つの目標に向かった経験が生きてくるであろう。そんな気がしている。



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