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おもてなしくん2世の滋賀散歩・京阪電車 京津線の魅力

お久しぶりです。第3回は都と大を結ぶ京阪電車・京津線(けいしんせん)をご紹介します。
今回も写真が23枚と多めですが、データは軽くしています。まずは、路線図をご紹介 ↓

路線図

黄色で丸をした「御陵(みささぎ)」駅から「びわ湖浜大津」駅までの7駅間が、京阪京津線になります。
今回はちょっと戻って京都市営地下鉄東西線の「三条京阪」駅を紹介します。

三条大橋

なぜ「三条京阪」駅を紹介するかというと、1997年に開通した地下鉄東西線に乗り入れることになるまでは、ここが京阪京津線の始発駅だったからです。当時は、旧東海道である三条通りを東へと大津に向けて走る電車でした。いまは、京阪本線(大阪の淀屋橋に行く電車)と地下鉄東西線の乗換駅になっています。

それでは、京阪京津線の「御陵」駅から始めます。

御陵駅中

御陵(みささぎ)は、天智天皇陵があることに由来する地名です。駅から徒歩15分くらいのところに天皇陵があり参拝もできます。今回は割愛します。

「御陵」駅を出発すると1駅目が「京阪山科(やましな)」駅です。
ここはJR琵琶湖線との乗換駅で、京都市内ではかなり大きなターミナル駅です。駅前のおすすめはパン屋の「志津屋」さん ↓

志津屋

京都では何店舗も展開しているおなじみのパン屋さん。山科駅前の志津屋さんでは、買ったパンを店内で食べられます。↓ の写真は、志津屋の代表作「カルネ」(200円)と「ビーフカツサンド(ハーフ)」(290円)そして、アイスコーヒー(360円)です。※いずれも2020年7月現在の値段

エコルネ

お店の中で食べると、温めてもらえます。「カルネ」は、ハムと玉ねぎをパンで挟んだもので、めちゃくちゃおいしいです。

お散歩をする時は、カルネ2個くらい買ってカバンに放りこんで、小腹がすいたときや景色がいい場所で食べるといいのではないでしょうか。

さて、「京阪山科」駅を出発すると、一駅目が「四宮(しのみや)」駅です。

四宮駅

この駅は車両基地になっているみたいで、↑ こんな景色が見られます。
駅自体もホームが3つあるので京津線の駅の中では、一番ホーム数が多いかと思います。

そして、次は「追分(おいわけ)」駅です。ここから滋賀県大津市になります。駅のホームに飾られた絵に注目してください。

追分駅

江戸時代には、このあたりで東海道の旅人のお土産として人気があった「大津絵」が売られていたそうで、それを記念して駅に大津絵が飾られています。この駅の特徴です。

大津絵

↑大津絵。バリエーションはたくさんありますが、特にこの2つはよく見かけます。「鬼の寒念仏」と「藤娘」。反対側のホームには別の絵が飾られていますので、見てみてください。

大津絵の「追分」駅を出ると次の「大谷(おおたに)」駅までは、旧東海道を走ります。こんな感じです ↓

名神高速

車が走っているのが国道1号線、電車が京阪京津線、左の高架が名神高速道路です。今も京都と滋賀をつなぐ大動脈ですね…。
車がたくさん走っているし、写真からは”街道の風情”的なものはあまり感じられないかもしれませんが、ここが東海道と並走するゾーンです。

次の「大谷」駅の周辺は東海道の気配が残っています ↓

東海道

旧東海道を少し進むと蝉丸(せみまる)神社。

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さらに進むと

逢坂の関

「逢坂(おうさか)の関」の記念碑などが、駅から徒歩5分以内にあります。百人一首でおなじみですよね。「これやこの 行くも帰るも別れては…」、「夜をこめて 鳥の空音は謀るとも…」、「名にし負はば 逢坂山のさねかづら」、ここを思いながら詠まれた歌なのかなぁ想像します。

そして、逢坂の関ですが、記念碑はあるのですが、実は逢坂の関が正確にどこにあったのかは、今では分からないんだそうです。どこにあったのか気になりますね。

あと「大谷」駅で注目は、京阪電車の車内アナウンスで案内される「おおたに」駅のイントネーションが、「お→たに」と平板ではなく、最初の「お」にアクセントが来て「おぉ↓たに」になっており、関西以外の方には新鮮なイントネーションではないかと思います。

さて「大谷」駅から次の「上栄町(かみさかえまち)」駅の間は、カーブに次ぐカーブと、傾斜がきつくて、大げさに言えばジェットコースターに乗っているような気分です。
まず「大谷」駅のホームが傾斜がキツいです。ベンチをご覧ください。

大谷駅ベンチ

水平に座れるように、椅子の脚の長さを調整してあります。長さがだいぶ違いますね…

ベンチ拡大

そして急カーブが連続します

急カーブ

神社の境内のすぐ横を通るところもあって…という景色に富んだ区間になっています。

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次の「上栄町」駅到着時に先頭車両から見るのが一番わかりやすいんですが、京阪京津線ではカーブがキツい場所ではスプリンクラーで水を撒いて、音が出るのを軽減しているそうです。

スプリンクラー

そして「上栄町」駅から終点の「びわ湖浜大津」駅までは大津の市街地を走ります。京町一丁目南の交差点では左側を見てください。

京町一丁目南

↓ 三井寺の観音堂が見えます。西国三十三所の朱印がいただける場所です

三井寺?

そして、京町一丁目の交差点では右側を見てください。

京町1丁目

大津市内の旧東海道です。道路の舗装も少し東海道ぽくしています。
またいつか、東海道の宿場町「大津」についてもお話したいと思います。

大津市内の東海道

そしていよいよ終着駅「びわ湖浜大津(はまおおつ)」駅に到着です。

浜大津駅

ここも急カーブ。最後にもう一度、路線図でおさらいします。

路線図

「御陵」駅から「びわ湖浜大津」駅まで、たった7駅15分の旅ですが、見るものがたくさんあったのではないかと思います。移動手段としてだけでなく、乗ることそのものが楽しい路線です。ぜひ京阪電車京津線に乗ってみてください。

次回は、大津に残る”港町”の名残を紹介したいと思います。


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