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【人間関係のお悩みvol.2】

長年のキャリアを持つ元CAが培ったコミュニケーションスキルや、心理学、コーチング理論に基づき、仕事場や女性同士の人間関係の悩みを解決していきます。

お悩みvol.2

「後輩のリアクションが薄くて、何を考えているかわかりません。」


ジェネレーションギャップがあるとコミュニケーションが難しいですよね。
後輩は経験が浅いせいなのか、仕事へのモチベーションや責任感が低いと感じる事も少なくないと思います。
もちろん、どんな事にも素直に応じる従順な後輩との関係には苦労しません。むしろ愛情が溢れて娘のように可愛がってしまうのではないでしょうか。
それに対し、リアクションが薄かったり、何か不満げな態度をする後輩には、後輩からどう見られているのか気になったり、話を理解しているのか不安になりますよね。自分が先輩なのに後輩に気を遣い、「なんで私がこんなに気を遣って疲れないといけないのよ!」と苛立ちを覚える事もあるかもしれません。価値観の違う相手に、共通の価値観を持ってもらうことは至難の技です。
ここでコミュニケーションのコツを2つお伝えします。
コツ①相手の承認欲求を満たす
皆さんは後輩に対してどのように接しているでしょうか。決して、皆さんに原因がありますという意味ではありませんが、まずは接し方を振り返ってみてください。皆さんの方が社会人として先輩であればそれだけ、コミュニケーション能力は長けていると思います。もちろん、皆さんが元々コミュニケーション能力の高い人の可能性もあります。しかし、接しにくい後輩はまだ社会人としてのコミュニケーション力が身についていないのかもしれません。皆さんは後輩の手本になるような「表情(笑顔)、身だしなみ、あいさつ、言葉遣い・話し方、態度・立ち居振る舞い」といったコミュニケーションの5原則はできているでしょうか。そして、そのコミュニケーションの5原則に加え、先輩として「後輩に成長して欲しい」というおもいやりや「プロ意識」といったマインドは込められていますか。コミュニケーションの5原則に、おもいやりやマインドを込めると「承認」が生まれます。人は認められる事により安心感を感じ、信頼関係が生まれる為、「承認」は人間関係において重要です。
相手から承認される為の前提として、まず自分が自分を認めます。そして、次に自分が相手を認めます。最後に、相手が自分を認めることでお互いの「承認」が生まれます。コミュニケーションの5原則のうち、表情(笑顔)に関してはすぐに実践できると思いますので、明日から是非実践してみてください。
ポイントは「相手の承認欲求を満たす」笑顔です。


コツ②価値観を押し付けない
皆さんが「普通なら◯◯するよね。」と思うことを、後輩ができない場面は多いのではないでしょうか。皆さんにとっての「当たり前」が後輩にとっては「当たり前」でないのです。育ってきた環境や文化、出会ってきた人、性格は人それぞれです。そして、皆さんが本日まで経験してきた豊かな経験を、まだ後輩は経験していないかもしれないのです。それだけ視野が狭い可能性もあります。相手の価値観を探る一つの方法として「アドバイスシーキング」を取り入れる事をお勧めします。ビジネスの場で用いられる「アドバイスシーキング」ですが、まず相手に質問をして、懐に入りやすくする方法の事です。
皆さんの期待通りに動いて欲しいなら、まず「◯◯をしたいのだけど、◯◯さんならどう対応するのがいいと思う?」と聞くなど、具体的に本人の行動イメージを引き出すといいでしょう。そして、皆さんのイメージと擦り合わせましょう。そのように質問を重ねて、本人の経験値や知識、価値観を確かめることが必要です。この時に気を付けたいのは、「◯◯の経験はある?」「◯◯の時はどうするかわかる?」などと聞いてしまう事です。後輩は怒られるリスクを回避する為、分からなくても、その場では「はい。」と肯定してしまう事もあるからです。具体的な経験レベル(回数や期間など)や弱点、行動を聞きましょう。急を要する場合などは「分かっているとは思うけど、念のため」と前置きして、具体的な行動を指示・確認すると、相手のモチベーションを下げずに認識の統一を測れます。相手が分からないと決めつけず、相手の立場を尊重する事が大切です。このように価値観を押し付けない関係性を続けていく事により、お互いを理解し合える関係が出来上がるのではないでしょうか。
以前、筆者が仲良くしていた先輩が「若い子は宇宙人だと思って接しているわ!」と仰いました。彼女は宇宙人を同星人へと変化させるように指導することにやりがいを感じ、後輩指導に励んでいました。最初は後輩も先輩を恐れていましたが、指導されて成長を感じ最終的には仲良くなっていきました。彼女は常に高いモチベーションで仕事に臨んでいました。しかし、最初から後輩に同じレベルを求めるのではなく、後輩がミスをすることは当たり前と捉えていました。失敗した時にはなぜその失敗をしたのか決めつけず、話を聴いて本人の中から原因を探っていました。最初から価値観が違う前提で接していくと、お互いの違いに気付くことができます。同時に、その違いに気付いてもらうことも、後輩に成長へのヒントを与えることになるかもしれません。価値観を押し付けず、相手を受け入れ、お互いの価値観を理解し合える関係構築ができると良いですね。


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