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G7 各国の入国制限(ワクチン接種証明)の簡単すぎる比較を通して

・はじめに


オミクロン株の弱毒化で脱コロナに向かう世界の状況をワクチン接種有無による入国規制で比較してみました。

以下のような状況です。

・入国条件箇条書き

G7
英国:03月18日より撤廃
伊国:06月01日より撤廃
独国:06月11日より撤廃
仏国:06月11日より撤廃
加国:10月01日より撤廃
米国:必要回数分のワクチンを接種済であること
日本:2回+ブースターの計3回を接種済であること(または陰性証明)

一瞥して欧州の国々がいち早く脱却している点が目につきます。
また、米国とその影響を強く受けている国は脱却が遅く、未だに接種証明を必要としいる事が分かります。

・欧州各国の状況

英国はもともと流行の初期に特別な措置はせず集団免疫の獲得を目指しました。
しかし感染者が増えると同時に盛り上がる世評に耐えられず政策を転換しましたが、加盟していたEUを離脱した独自性や、初期のコロナ対策として自然感染による免疫獲得を目指したという反ワクチン的性格を持っていただけあって脱却も早かったようです。

伊・独・仏の各国も6月の同時期に撤廃していますので、オミクロン株への冷静な判断ができていたように感じます。

・北米と日本

[加国]

一方、米国の影響が強い加国では政府が渡航者や規定する輸送部門や政府職員へのワクチン接種義務を課していました。

これに反発したトラック運転手が抗議デモをして沈静化させるために非常事態宣言を発令するというニュースもありました。

一部の人間に対してであっても民主国家が強制的にワクチンを接種させるこの動きに背筋が凍る思いをした方も多かったのではないでしょうか。

そこまでしていた加国でさえこの10月01日からは、入国時にワクチンの接種は問わないとなっていますから状況は変わってきています。

[米国]

米国は依然としてワクチン接種を条件としています。

ワクチンの一大供給国ですから当然ですね。

ただ、内容的には必要接種回数分(基本的に2回)打っていればいいとのことです。

[日本]

日本ではワクチン2回+ブースターの計3回ですから、ワクチンの消費量としては1番ノルマが多いようです。もう何も言うことはありません。

ただ、未接種者の場合は陰性証明で代替可能なのが救いです。

・おわりに

上記の比較から米国のワクチン外交・ワクチン利権に関しては、欧州は比較的主体性と冷静さを持って対応していように評価できます。

加国の一部義務化(現在は撤廃済)の動きは独裁国家的な動きで危うさを感じるものでした。

日本は未だにワクチンを絶賛奨励中ですから、欧州なんかとは別次元に存在している感じです。

ワクチン消化のノルマを達成しないと米国から罰則でもあるのでしょうか。

日本には、はやくコロナがらみの入国規制を撤廃してほしいのですが、宗主国様である米国が撤廃するまでは無理っぽいですね。

取り敢えず、日本の入国規制撤廃(ワクチン・陰性証明不要)については日本の政策当局を監視するより米国の規制撤廃を監視しているほうが分かりやすのではと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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