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父の新盆で帰省

昨年末の父の急逝後、
初の新盆で今日から実家に帰省しています

私の実家は、高原で夏も涼しい避暑地なのですが
今年は「暑い…」
いつも電車から降りるとまず
「あ~、涼しいっ!」と深呼吸するのに
今年は「はぁ~、あづっ!」って言っちゃった(≧∇≦)

私の天敵姉一家は
義兄の父も新盆のため、福岡に帰省
「帰れなくてスミマセン」と言われたが
「いやいやお気になさらず!」とホッとしている

父が亡くなったとき、
いとこと相談しながら発注したお仏壇、
リアルで見たけどなかなかモダンでカッコ良い
うん、いいね!

母は私が買ってきたたくさんのお土産をうれしそうに
開けては「明日はこれ食べようっと!」と
元気にしていて何より

母は透析になってしまったものの
(透析はそれは大変だと思うけど)
今日は私と一緒にスーパーにお買い物に行って、
私が発注しておいた蟹をおいしそうに食べて
22時ごろまでずーっとしゃべってました

普段は21時前には寝るらしいのに
テンション高くしゃべっているので、
明日から大丈夫かとちょっと心配…


母は8人兄弟なのだけど、
今年相次いで亡くなってしまい
残るは5歳年下の弟(私には叔父)と母のみに
なってしまった

「母が一番長生きしそうだね」
と、私が言ったら、

「うん、それはそうだね」と自信満々に言うので笑った

「いやいや、そんなことないでしょ
 Kちゃん(唯一残っている弟)が最後でしょ」
というと思った

父だったら
「仲間や姉妹がみんな死んじゃって
 俺だけが残された
 残されるとつらい」
なんて、じめっとしたこと言いそうだけど、

母は自分が死ぬことはあんまり考えていないみたい

「こんなに長生きするとは思わなかった」
といいつつ、
お世話になっている近所の方々と
来週はあれをやって、これをやって…
と、なんだか楽しそうだ

父が亡くなって落ち込んでいるところを見たことがない

かくいう私も
父が亡くなって寂しいという感覚はあまりない

誰にも迷惑をかけず、
朝起きたら静かに天国に行った父は
きっと天寿を全うしたんだろうと思う

だから、後悔もないし
現世に未練がないんじゃないの?
なんて母と言って笑った

本当にいい死に方だ
うらやましい


私もそうありたいけど、
父は母に面倒なことはすべて任せていたので
気も楽だったと思う

その面倒くさいこと、
母からこっちに回って来つつあり、
しかも、
私は東京にも重たい面倒を抱えている

あんな風に私は死ねないだろうな
「あれもやり残してるし、
 これもやっておかないと!」
なんてあくせくしたまま、遺恨を残したまま死にそう…

せめて家の断捨離だけは終わらせないと


私の実家は、今は母が一人で住んでおり、
母が亡くなったら空き家になる
もちろん私は帰るつもりはないので、
この家どうする?の問題は残る

私は転勤族の方の借家にどうかな?と
ぼんやり考えていたら
今日母から「どう考えてる?」と聞かれ
「あなたさえよければさぁ」と
一つの提案をされた

それは、近所に住んでいる私の甥っ子ちゃんに
この家を守ってもらってはどうかというものだった

甥っ子ちゃんは私より10歳くらい年下で
お寺の副住職をしている可愛いいとこだ

彼は、若い時ちょっとつまづいてしまい、
結婚や仕事がなかなかうまくいかず
いまだに実家住まいなのだけど、
※実家とは、母の実家で我が家の菩提寺でもあるお寺
 彼の兄が住職をしている

長男の住職家族と一緒に住んでいるのは
居心地が悪いだろうし、
何よりは母は、この甥っ子ちゃんをすごくかわいがっている
だからこれから先が気がかりなのだろう
実際、よく気がつく働き者のかわいいいとこなので
母の提案は私も大賛成!

「いいね、住んでもらったら家も朽ち果てないし
 何ならあげてもいいくらい」
と私が言ったら

「さすがにそれは…だけど
 でも、この家の名義はあなたになるので
 あなたがそう言ってくれるとうれしい
 早速言ってみようかな」
と母も嬉しそうだった

いやいやこちらこそありがとうございますです
私の重荷一つ外してもらった気分

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