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ハーフサイズのEED
ハーフサイズのフィルムカメラが欲しいなと思って探してた時期がある。フルとハーフが切り替えられるKONICA AUTOREX Pはフルマニュアルのしっかりしたカメラなので、コンパクトなのがいい。
OLYMPUS PEN-Fは魅力的だけどレンズ交換式で少し大きくなる。そうじゃなくて、小さめなやつ。
それでたまたま見つけたのがOLYMPUS PEN EED。赤い革に張り替えてカスタム仕様になってるやつ。きちんと整備されてて6000円だったかな。見た目が好みに合ったというのが決め手。
EE2とかEE3でよさそうな個体があればと思ったけど、これが見つかってしまった。
レンズはF.Zuiko 32mm F1.7というとてもすばらしいスペックのレンズなのである。
まだ桜がきれいだった頃、一本目のフィルムを入れて撮ってみた。
どうも露出計が不正確らしい。仕方ないよね、1967年発売のカメラだもん。でも、まったく反応しないわけではない。感度に問題あるようだ。光の量が足りない時に出る赤ベロは出て、シャッターが下りない。
現像に出したら、お店の人が、全体的にすごく暗いんですよと。上の写真はましなやつで、現像の際めっちゃ補正してくれたみたい。光の取り込み量が少ないってことは、露出計は過剰反応ってことか。
このカメラはシャッター羽根が絞りを兼用するプログラム・シャッター(レンズ・シャッター)で、露出はすべてカメラ任せ。電池が入ってないと作動しないし、基本はAUTOに合わせて、距離を目測で決めて、シャッター切るだけ。
ところがみんな暗くなってしまうのでそうしたものかと思ったんだけど、唯一触れるISO(ASA)感度のダイヤルで調節できるのではってことで、感度を低く設定して撮ってみることにした。
そこで現像に出せない期間に入ってしまったので、しばしテストはお預けとなっていたのである。
ASA32にして撮ってみたら、現像で何とでもなるところまで光を取り入れることができるみたい。よかった。
フィルムの粒子感がハーフだとより際立つ。そりゃ、そうですわな。これが味になるわけです。こればっかりだと、デジタルのキレッキレの写真が恋しくなるのは間違いない。
こういうのも好きだし、デジタルの写りも好き、でいいと思いますよ、ぼくは。
ハーフだと36枚撮りフィルムなら72枚以上撮れるわけです。これで一日遊ぶってのも、楽しそう。写ルンですの楽しみ方で。
これだけだとほんとコンパクトで軽くて、露出どうとか弄るとこなくて、シンプル。せいぜい距離を4段階のどこにするか、くらい。ピントあってるかどうかは運だったりするわけです。
撮ったその場で確認できないおもしろさ、いいですよね。
大切に残されてきたこのカメラ受け継いでなお使い続ける
Olympus F.Zuiko 32mm F1.7 / OLYMPUS-PEN EED
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