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令和6年度 予算特別委員会 一般会計 歳出 質問と答弁

令和6年度 予算特別委員会が開催されました。
町長が策定した、令和6年度の余市町一般会計予算は105億円。
みんなのお金(税金)をどのように使うのか、質問させていただきました。

※「歳出」は事業の内容を聞く事が出来ます。
※基本的に各課の課長・部長が答弁。

1、 予算書P40 2款 総務費 1項6目 交通安全対策費 交通安全対策について2点お伺いします。


 

①    参考資料P30事業番号2、交通安全設備等整備事業には交通安全灯を40カ所に設置したと記載されていますが、設置場所をお伺いします。


答弁「町内に設置している安全灯は439個あり、順次LED化しています。」
 

②    令和5年1月から右折が禁止された黒川8.9町目へ続いている旧黒川山田線は、歩道なく細い道ですが、ニッカ会館の駐車場に向かう観光客と思われる方たちが沢山歩いており、住民から危険との声があります。何か対策は考えられているかお伺いしたいです。


 
答弁「看板等の設置を検討します。」


右折が禁止された黒川8.9町目へ続いている旧黒川山田線


 
 
 

2、 予算書P41 2款 総務費 1項 11目防災対策費

代表質問の答弁では、⾼齢者・障がい者・乳幼児など⼀般の避難所での⽣活が困難な要配慮者が滞在し、助言などの支援が受けられる施設として、福祉施設6カ所を福祉避難所として指定されているとの事ですが、福祉避難所である
 
・余市豊浜学園
・余市擁護学校
・かるな和順
・介護老人保健施設よいち
・余市幸住学園
・フルーツシャトーよいち
 
ですが、既に入居されている利用者さんがいらっしゃると思います。各施設の避難者の受入可能人数をお伺いします。


 

答弁「各施設の受入れ可能人数は、
 
・余市豊浜学園 30
・余市擁護学校 150名
・かるな和順 20名
・介護老人保健施設よいち 20名
・余市幸住学園 20名
・フルーツシャトーよいち 40名
 
合計280名です。」


余市防災計画に掲載されている福祉避難所リスト。


 
 
再質問:助産師の派遣等はある予定ですか?

 
答弁「現在は、助産師等の派遣の予定はありません。」

 
再質問:受け入れ人数は 名との事ですが、福祉避難所を必要とする要配慮者は何名と想定されているのかをお伺いします。

 
答弁「要配慮者の人数の想定はしていません。」

 
再質問:要支援者の避難場所が不足しないよう、環境整備に取り組んで頂きたいです。

【余市町地域防災計画】


 



3、 予算書P62 6款 農林水産費 1項 3目農業振興費 代表質問の答弁では、駆除等の対策に努めるとの事でしたが、ブドウ畑のブドウが「鳥害」対策についてお伺いしたいです。


 
答弁「昨年は渡り鳥などの鳥害被害があった事は認識しています。町での対策はなく、鳥よけのネット等、各自で対応して頂いていました。

 

再質問:鳥よけ効果のあるカイト等の設置や、バードネット購入費用の補助など、対策を検討して頂きたいです。


 
答弁「今後、鳥害対策の声があれば対応を検討したいです。」



 
4、 大表質問では、ガストロノミーツーリズムは町全体の経済活性化を目指すものと答弁頂きました。
参考資料P31を拝見すると、ガストロノミーツーリズムの目的は豊富な食資源を持続的に生産・供給できる体制の強靭化、食材の高付加価値化、ブランディング、地域内経済循環の活性化、来訪者数の増加と多岐に渡りますが、それぞれの原状と目標をお伺いしたいです。

例えば、「地域内経済循環の活性化」であれば、地域経済循環図などを作成されていると思いますが、現在の地域経済循環率が何%であり、目標は何%とするのかなど、数値でお答えいただきたいです。


2018年の余市町の地域経済循環率は78.1%。ちなみに、同規模の後志管内の町である俱知安町は俱知安町113.2%。※web公開情報


 答弁「それぞれの目標値は設定していませんが、3点のKPIを設定しています。」

①    観光消費額 24.6億円(R5) →68.3億円(R8)
②    宿泊者数  16,500人(R5)→32,500人(R8)
③    ふるさと納税寄付件数 3,226,4件→4,726,4件(R8) 



余市町の観光消費額の推移と目標。引用:余市町観光振興計画


観光入込客数の目標は143万人。引用:余市町観光振興計画


再質問:KPIを設定されているとの事で承知しました。このような事業は、町民に成果物が見えにくいですが、このガストロノミーツーリズムは道内で唯一観光庁から採択されたものであり、経済波及効果をもたらすものだと思います。町民に事業の必要性や効果を伝えるために、事業の効果や成果物を数字で示す事で、事業の素晴らしさが伝わるのではと思います。

観光消費額の単価向上ではなく、入込数の増加で観光消費額を増加させる計画だということがわかります。 引用:余市町観光振興計画


【令和5年度から令和9年度までを計画期間とする新たな「余市町観光振興計画」】


「余市町観光振興計画」を読むと、「域内調達率(地元調達率)」の文言が出てきませんが、観光消費額の中の地域内調達率を増加させると地域が潤います。町の人が住みやすく、経済的にも豊かになる観光振興をして頂きたいので、今後も機会を見つけて質問したいと思います。




5、予算書P68 7款 商工費 1項3目観光費 18節負担金補助及び交付金 ですが、昨年までは余市観光協への補助金がありましたが、今年はどのようになったのかお伺いしたいです。


答弁「令和6年度から交付金事業に移行しましたが、この件に関しては観光協会とは以前より協議しておりました。交付金事業に移りましたが、業務等は今までとほぼ変わらない内容となっています。

 
再質問:観光が町に与える経済効果は大きいので、より連携を深めて余市町民が暮らしを第一に、オーバーツーリズムにならずに経済効果のある観光事業を進めて頂きたいです。


6、予算書P69 7款 商工費 1項6目 12節 委託料 「道の駅再編整備基本設計委託料」は3850万は、「エネルギー構造高度化・転換理解促進事業費補助金」を使用するとの事ですが、道の駅再編整備基本設計の内容についてお伺いします。


答弁「新たな道の駅再編整備に関し、再生可能エネルギー設備の導入検証を進めます。」

再質問:余市町民が恩恵を感じられる、安定的かつ適切なエネルギーの需給構造の構築に取り組んで頂きたいです。

7、 予算書P75 8款 土木費 5項 3目 駐車場管理運営事業費についてお伺いします。令和5年度3月時点では、黒川町営駐車場は駐車区画が101区画中、一般利用可能な区画は35区画との事でしたが、現時点での一般利用できる区画をお伺いしたいです。


令和5年度3月の記録
黒川町営駐車場    契約利用:66区画 一般利用:35区画
 
 
答弁「定期券購入は変動するため、一般利用区画数も変動します。2月の定期券購入は52枚だったため、一般利用区画は26区画でした。

再質問:一般利用可能な区画が減少しましたが、町民の利便に問題が無いように取り組んで頂きたいです。


8、予算書P85 10款 教育費 4項 5目 青少年対策費についてお伺いします。代表質問では、不登校の問題について「家庭訪問や電話連絡を定期的に行うと共に、スクールカウンセラーや相談員の定期的な研修等により支援体制を図る、また、引き続き適応指導教室を開設し、通学復帰に向けた支援を行う。」と答弁頂きましたが、5点ほどお伺いいたします。


 
 
①    不登校児童生徒が通う適応指導教室の環境整備について、教室の増設も検討されているようですが、いつ頃、どのように行うのか現段階での計画をお伺いしたいです。
 
答弁「卒業・入学で適応指導室を利用する生徒数が変動するので、人数を見て計画したいと考えています。」
 
 
 
 
②    適応指導教室に通い、通学復帰された児童生徒さん人数をお伺いしたいです。
答弁「適応指導教室と学校、両方に通学するようになった生徒がおります。」
 
 
 
 

③    適応指導教室に通えていない児童・生徒にはどのように支援されているのかお伺いします。



答弁「担任が自宅にプリントを届けるなど、保護者と連携しながら支援しています。」
 
 
再質問:長期にわたり、適応指導教室にも、学校にも通えない児童生徒は、将来の進学や就職に影響が出る可能性がありますので、対応を強化して頂きたいです。
 
 

④    スクールソーシャルワーカーの利用についてお伺いします。



答弁「スクールソーシャルワーカーの必要性は認識しており、スクールソーシャルワーカーを交えて話し合いを行った事もあります。」


 

再質問:スクールソーシャルワーカーの必要性は認識されているとの事ですが、なぜこのような質問をしたのかと言うと、余市町の資料等を拝見すると、スクールカウンセラーという言葉は出てきますが、スクールソーシャルワーカーという言葉が見当たらないからです。スクールカウンセラーは、心理の専門家で、子どもやその家族の心のケアをする人。ソーシャルワーカーは、社会福祉の専門家で、不登校が起きた環境を改善・解決する人。
それぞれ役割が違うので、両方必要なのではと思い質問しました。


 
答弁「スクールソーシャルワーカーは道登録の方で、町内の小学校に来るタイミングで相談しています。」

 
再質問:スクールカウンセラーにはすぐ相談できる体制を整えているようですが、スクールソーシャルワーカーにもすぐに相談できるのかお伺いします。
 
答弁「緊急の場合は、スケジュールを調整して来て頂きます。」

⑤    不登校児童生徒の保護者へ、どのような支援をされているのかお伺いしたいです。


答弁「家庭訪問などで状況を把握し、支援しています。」

 
再質問:保護者の方の負担を軽減する取り組みも強化して頂きたいです。



9、 代表質問では、虐待やいじめ問題をはじめ、非行防止や犯罪被害に遭わないよう、生命を尊ぶ心を大切にする健康、安全教育の充実を図り、関係機関の連携、協力を頂きながら子供たちの健やかな生活を確保すると答弁頂きましたが、虐待を受けている児童・生徒は本町に何名いるのかお伺いしたいです。


答弁「現在、本町で虐待はないと認識しています。」

 

再質問:虐待を把握した場合、どのような対応をされているかお伺いします。


 
 
答弁「ネグレクト行為などを発見した場合は、保護者にその行為はネグレクトである事を伝え、改善を促しています。」
 
 
再質問:ネグレクト等を発見した場合は、保護者に改善を促しているとの事ですが、もし、暴力などがあった場合、子どもが避難できる緊急避難場所であるシェルター、又はシェルター機能を持つ施設の利用はされているのかお伺いしたいです。
 
 
答弁「シェルターはありませんが、そのような事が起きた場合は、児童相談所や学校で対応します。」

 
再質問:児童相談所と学校で対応されるとの事で承知しました。虐待が起こらない事が一番良い事だと思いますが、もし虐待が発生した場合でも、子どもたちが安全に過ごせるように取り組んで頂きたいです。
 
 

以上、「歳出」の質問と答弁でした。

後日「歳入」と「特別会計」の質問と答弁もnoteでご報告いたします(*^^*) 

     



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