日替わり部活のススメ
日替わり部活のススメ
一昔前(たとえば私が中高生だったころ)は「1つのことをとことんやる」のが部活の基本形でした。そしてその形は、社会に出てからの姿に沿った形だったと思うのです。一昔前の社会の姿と言えば、終身雇用。新卒で入社したら、定年まで同じ会社で働き続ける形です。会社に入ってからも競争を続け、その中で勝ち残った者が上のステージに登ります。勝ち残れなくても、1つのことを続けていれば、定年まで安定した生活が約束されていました。
けれどもその形は、今ではもう通用しません。新卒で正規雇用されるとは限らず、正社員になってもずっと雇われる保証はなく、就職した会社そのものが無くなることもあります。また、とことん続けてきた1つのことが時代に合わなくなることもあるでしょうし、とことん続けてきたゆえに変化に対応できないということもあるでしょう。
むしろこれから社会に出ていく中高生にとって必要なのは「1つのことやる」よりも「いろんなことをやる」こと、「とことんやる」よりも「柔軟に変わる」ことなのではないでしょうか。ですから、部活であれば、
こんな形が、今どきの中高生の需要なのではないでしょうか。私が「違うんじゃないかな」と思うのは、
それが当然だという考え方です。
もちろん1つのことを続ける人がいてもいいのです。競争して勝つことを目指す人がいてもいいのです。これからは多様性の時代なのですから、いろんなスタイルがあっていい。みんな違っていいのです。でも、多くの中高生にとっては「日替わり部活」、それが部活に対する今どきの中高生の潜在的な需要だろうと私は思うのです。
デジタル・クリエイト同好会を作ろう!
うちの学校に以前は写真部があったが、今はない。イラスト同好会はある時できて、いつの間にか消えてしまった。美術部はあるが、風前の灯。
写真部と美術部とイラスト同好会の要素を含みつつ、コンピュータを使って加工したり編集したりしながらアート作品を作る部活動。どの分野でやるか、どのアプリケーションを使うか、何を作るかは自由。皆がそれぞれ違っていても構わない。いや、むしろ違っている方が面白い。各人にそれぞれ得技があって、皆がそれぞれ好き勝手にやっているように見えながら、互いに影響し合って、互いに補い合っている。そんな部活が望ましい。
入部にあたっての推奨環境は3つ。
部員としての心得も3つ。
活動内容はこんな感じ。
どうだ!?
哲学同好会の何が新しいのか?
社会の変化に対応するのが中高生の需要であり、その需要を満たすのが哲学同好会である。「哲学同好会を作ろう」という動きは、未来に向けてのすでに起きた変化である。
この変化に柔軟に対応できるかどうかを、我々は今問われている。この機会を生かして新しい価値を生み出せるかどうかは、我々の組織にかかっている。時代は大人にも子供にも組織にも、成長し変化し続けることを求める。今がその好機である。
だいぶ前に、ウチの学校の教員に向けてプレゼンテーションするために作った。結局、実現しなかったが。
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