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台湾の地質

 日本では海洋プレート(太平洋プレート)が日本列島の下に沈み込んでいるのに対して、台湾では海洋プレート(フィリピン海プレート)が台湾島の上にせり上がっている。それが原因の変わった地形がたくさんある。
 日本から距離も文化も近くて、LCCもたくさん飛んでいて安く行ける。(2014夏)

堆積と浸食いろいろ

 台北からバスで、もしくは電車とバスを乗り継いで1時間ほどの野柳というところに、こんなに面白い地形の場所がある。上に乗っている部分が風化しにくくて、それを支える部分が風化しやすくて、こんな形に残ったということだろう。キノコのようにも見えるし、ハチの巣のようにも見える。他には、岩にめり込んだように見える岩、縦横にきれいに正方形に分かれて網の目のように見える岩など、堆積と浸食のいろんな姿がここにはある。

野柳

 台北からすぐなのに、日本人観光客は少ない。ツアーバスでやってくる中国人団体客はやけに多かった。

泥温泉

 台湾に行って台北だけにしか行かないのも片手落ちのような気がして、なにはともあれ台北に着いてすぐに新幹線に乗って南下した。目的地は、台中と台南のちょうど間にある嘉義。そこから山の方に1時間ほど入った温泉に泊まり、嘉義郊外の2つのお寺を見学した。

泥温泉

 ここの温泉は泥の温泉、寺は海の神を祀る神社。台北では若者が目立つのに対して、ここではむしろお年寄りが目立った。皆さん元気そうだった。

湯婆婆的湯屋

 ジブリの「千と千尋の神隠し」は台湾では「神隠少女」というタイトルで上映されたようで、台北郊外に「これぞ『湯婆婆的湯屋』だ!」と自称している建物がある(…と、つまりそういうことなんだろうと思う)。

湯屋

 台北からバスで、もしくは電車とバスを乗り継いで1時間ほどで九份という街に到達する。太平洋を見下ろす山の中腹に位置する町で、かつて金鉱山で栄えたが、鉱山を閉鎖してから寂れて、最近ではレトロな街並みが人気になっている。
 写真はその中の1軒で、確かに「湯婆婆的湯屋」のような趣がある。現在は眺めのいい茶楼として営業しているが、もともと湯屋の設備などはありそうにない。

漢字は自由だ

中国語の繁体字と簡体字

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