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コロナの健康観察票にひっかかる人とは?

 コロナの健康観察票にひっかかる人とはどんな人か? 「発熱してて、まじめに測って、正直に書いて、でも学校に来ちゃったバカ」、以上4つの条件をすべて満たす場合に限られる。でも、そんな人いないから。
 コロナの健康観察票が効果を発揮する場合はどんな場合か? 「感染していて、かつ発熱してて、まじめに測って、正直に書いて、でも学校に来ちゃったバカ」、以上5つの条件をすべて満たす場合に限られる。でも、そんなことありえないから。

 一方で、健康観察票の不備を理由に小言を言われる子供たちは多い。紙を持ってこなかった、ハンコついてない、などを理由に、ネチネチと、あるいは迷惑そうに、もしくは怒鳴られる。
 もう1年以上になるんだよ。健康観察票なんてもうやめよっ。感染防止効果はほとんどゼロなんだから。子供たちに無用なストレスを与えているだけだから。
 健康観察票は自己申告なんだから「熱があったら学校に来るな」と言うのと何も変わらないんだよ。そう、学校は「熱があったら学校に来るな」とだけ言えば十分なの。子供が(もしくは親が)紙に書く必要もなければ、ハンコを押す必要もないし、先生がチェックする必要も無いの。だって、自己申告なんだから。そして健康観察票が効果を発揮する場面なんて、もともと無いんだから。

 健康観察票は熱があるかどうかをチェックしているのでもないし、測ったかどうかをチェックしているのでもない。ましてやウィルスに感染しているかどうかをチェックしているのでもない。健康観察票がチェックしているのは、紙を持ってきたかどうか、数字が書いてあるかどうか、その数字が並であるかどうか、そこにハンコが押してあるかどうかだ。
 つまり先生は「並の数字が書いてあって、ハンコが押してある紙を見せろ」と要求しているわけだ。だから生徒はその要求に応えようとする。けれどもその要求に応えられない生徒が一定割合いる。
 応えられない理由は様々だ。たまたま忘れた、ちゃんとやろうとしてもできない、バカバカしくてやってられない、などなど。そして怒られる。毎日毎日こんなことを繰り返している。
 さて、先生の要求は正当か? その要求に応えない生徒を叱るのはパワハラじゃないのか? 1週間ならなんとか我慢できても、それ以上は無理だ。もういい加減やめろよ

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