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今日の羽田空港、今日の成田空港

今日の羽田空港 -T3-

 2020年3月29日(日)から「羽田空港国際線大増便!」のはずだった。けれども実際は COVID-19 の影響でガラガラだった。ほとんどの便がキャンセルで乗客はほとんど見当たらなかったが、JALのカウンターには係員の姿があった。
 2020年5月8日(金)午後の羽田空港第3ターミナル(国際線ターミナル)の光景だ。仕事帰りにちょっと寄り道して覗いてきた。

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 「不要不急の外出」だと言われそうだが、いやいやそうではない。なぜなら「百聞は一見に如かず」だから。つまり実際に行って自分の目で見ることが「必要」なのだ。しかも、この光景を直に見るのは今しかない。今を逃したらもう見られないかもしれない。つまり「至急」なのである。こうして、このタイミングで羽田空港の国際線を見に行くのは「不要不急」どころか「必要至急」の外出なのである。

今日の羽田空港 -T1&T2-

 羽田空港 第3ターミナル(国際線)がガランとしているのは予想通りだったが、「ところで、国内線はどうなっているのだろう?」と思って第1・第2ターミナルの方に回ってみた。
 結果は、こちらもガラガラ。外国との行き来が事実上大きな制限を受けているので国際線がガラガラなのは見当がついていたが、国内の移動が禁止されているわけではないので、国内線はもう少し人の移動があるのだろうと想像していた。けれども結果は、国際線よりはいくらか多いとは言え、予想以上にガラガラだった。予想以上だっただけに、第3ターミナルを見たときよりむしろ驚きが大きい。

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 上が 2020年5月8日(金)午後の羽田空港第1・第2ターミナルの様子だ。下左は第2ターミナルに最近できた国際線搭乗口。今年3月29日にオープンしたはずだが、完全に閉鎖されていた。下右は第1ターミナル内の神社。実は第1・第2・第3ターミナル・ビルのそれぞれに「羽田空港神社」という名前の神社があって、誰でもお参りできる。疫病退散のご利益があるという話は無い。

 余談だが、第1・第2・第3ターミナルとも駐車場はいずれも30分無料。私は車で出かけて3つの駐車場を梯子したが、それぞれ30分以内に退散したので駐車料金はかからなかった。

今日の成田空港

 羽田空港に行ってから1年以上たった 2021年7月18日(日)に、今度は成田空港に行ってきた。飛行機に乗るためではない。誰かを迎えに、もしくは送って行ったのでもない。その日の成田空港の様子を見るために行った。コロナ禍で閑散としているのか、それともオリンピック前でけっこう賑わっているのか、実際のところどんな感じなのか、そんなことを見に行った。
 何だか悪いことをしているような気もしていた。いや、何も悪いことはしていないのだが、後ろめたいような、そんな気がしていた。
 そう、不要不急の外出だ。人にはそう言われるのかな、そんなことを考えていた。でも、当の本人は不要不急だとはもちろん思っていない。むしろ必要至急だと思っている。コロナ禍で、かつオリンピック直前の成田空港 は今しか見られないからだ。

成田空港

 そんなことを考えながら気づいてしまったことがある。不要不急の最たるもの、それはオリンピック・パラリンピックだ。
 いや、不要不急だからやってはいけないと言うつもりはない。そもそも不要か必要か、不急か至急かは当事者が決めることだ。他人がどうのこうの言うことではない。そして、不要不急だからといって、やっちゃいけないわけではない。
 だから「やる、やらない」にここでは触れないが、いずれにしてもオリンピック・パラリンピックこそ不要不急の最たるものだと僕は思うな。

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