ジェド・I・ローゼンバーグ「 ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語」

ペイブメントのファーストアルバム「スランティッド・アンド・エンチャンティッド」完成後に脱退(させられた)ドラマー、ギャリー・ヤングのドキュメンタリーだ。
観る前のチラシでもペイブメントのドキュメンタリーではなく、ギャリー・ヤングのそれだというのは分かっていたが、大ファンであるペイブメントのメンバーも出演し、バンド結成やファーストアルバムの制作の経緯も語られているため、それらを期待していた。
ギャリー・ヤングのインタビューや関係者の彼についての証言をもとに、彼とペイブメントのことが語られる。
ギャリー・ヤングが他のペイブメントのメンバーよりもひと回り年上であることや、彼のユニークな言動は当時読んでいたロッキング・オン誌や同誌の「親父にきけ」という彼が読者の悩み相談に回答する連載から本作を見る前から既に知っていた(本作でも同誌と同連載は紹介されるのは驚いた)。
ペイブメントのアルバムは彼が抜けてからの方が優れていると思う自分としては、ギャリー・ヤングにはあまり興味がない。
なので、本作は彼以外のメンバーが当時や彼のことを振り返るコメントや映像は楽しめた。
中でも、ギャリー・ヤングがペイブメントを抜けた後、別のバンドでアルバムを出したのは知っていたが、まさかサーストン・ムーアが木のハリボテに入ってアルバムからのシングル「プラントマン」のMVに出ていたのは知らなかった…。

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