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青い

___にかなうものがない。___に勝てるものがない。年齢もお金も性格も全て。日々自分との差だけを感じていきます。___は素晴らしい、努力とセンスの天才だと思う。羨ましいです、裏の山。私だってあんな素敵なものを見つけられるあんな素敵な___になりたいです。私は___になりたい。でも___になるだなんてことは事実上不可能で、あの努力とセンスを持てるようなそんな領域に行けるはずもなくて。そして、___の持ち合わせたものを活かす力なんて私にはありません。___にしかありません。ただただ妬むあの人が羨ましくて妬んでしまう。比べるに値しなくても人間誰しも少しは比べてしまうんです。私の身の丈に合わない、いつだって隣の芝は青かった。そう見えて仕方がなかった。地を見つめ、いつも自分に劣等感を感じて苦しい複雑なもどかしい感情になる。でも___のそんな偉才なところが大好きなのであって、、結局、本当に好きっていう結論にしかいたらないのです。今の私は愛憎にまみれている、でもこの感情の底にあるのはちゃんと純粋とした深い気持ちです。一人で愛という感情が成り立つのであれば、これは紛れもなく愛なのでしょう。___に私の芝を青く染めてくれないか、とも考える。いつだって他力本願である。地に足が着かず浮ついている。やっぱりあの人の芝は青い、私の芝はどうだろう。

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