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はじめまして

中古マンションのリノベーションを機に、その体験記を書きたいと思った。
というのも、香害対策として考えた換気できる収納とか、シェアハウス風にとか、あまり普通の住宅ではやらないだろうことを考えていたので、変なこだわりを面白がってもらえるかも、とか、不遜なようだが、何か役に立つことがあれば、と思ったのだった。

この note でも多くの建築関係の方が記事を書いていらっしゃるので、そのご縁で「素人はこんなことを見逃すのか」という反面教師的なお役立ちでも、あれば幸いというもの。実際、暮らしてみるまでは気付かずに、「こういうアドバイスが欲しかった」というシーンが2・3発生している(我ながら、結構思い入れ、思い込みが強いタイプだと発見。この歳にして…)。

現場の進行に合わせて書いていくつもりだったが、振り返りになってしまった。とは言え、それによって、したかったこととできたこと、失敗したこと、などなど、結果までお伝えできることになり、かえって良かったと思う。
思い付きであれ宿願であれ、やってみない事には可か不可かわからないし、リノベーションなんて、そうそうお試しできるものではないのだから、やりっ放しではもったいない。

DATA:
面積:約70㎡
築年数:37年(購入・施工時)
マンションの構造:壁式構造
暮らす人:2人(5・60代)
着工:2020年10月 / 竣工:2021年2月


実際を言えば、同時進行でレポートできなかったのはとてもとても忙しかったから。

原因の一つはコロナ。
まだ誰もコロナに慣れていなかった2020年初夏から動き始めた。
住宅関連メーカーのショールームは予約枠が縮小され、自由見学ができないところ(時期)もあった。
設備関係(システムキッチンとかバスユニットとか)や建具などは色一つでも決まらなければ発注できないのでいつもドキドキ、工程表とにらめっこしながら「いつまで?」と「まだ間に合う?」を連発していた。

もう一つの理由は、普通でない間取り、使い方、設備へのこだわり。
希望を伝えるべく図面を描き、描き直し、カタログをダウンロードし、寸法を出し……。施主支給品はもちろん、それ以外でもメーカーの現場確認やユニット組み立てなどには立ち会わさせてもらった。
そうした点では、一級建築士さんと施工業者さんのアビリティ、スキルを邪魔してしまったのかもしれない。初めに担当された芸術家肌の一級建築士、間取や希望の聞き取りに入ったところで体調を崩され降板されたUさんには「イメージが結ばない」と言われてしまった。
普通ならきれいに収まるところが、プラスアルファのために、余分な手間や使い慣れないパーツ、果ては発注のし直しなども発生してしまった。
後任のNさんとは世代の差か環境か、双方の思わぬ思い込みに気付いて驚いた事もある。
そんなこんなでご迷惑をかけたかもしれないが、思い返せば楽しかった。

そして今、入居して早半年になろうかというところ。
散らかってはいるが引っ越しの段ボールはほぼ片付き、これから作りたい・買いたい家具もあるが、ひとまず生活のリズムはできつつある。
いいも悪いも見えてきた、「振り返りの記」始め時と言えるだろう。

どうぞよろしく。

* 訪問したショールームは……
パナソニック、リクシル、イケア(キッチンプランニングサービス利用)、アイカ工業、ツールボックス、ウッドワン、サンワカンパニー、カワジュン、サンゲツ、リリカラ、など。
まだまだたくさんあるこうした場所は、普段から遊びに(否、見学に)行っていれば目も肥えていただろうにと残念なことしきりである。

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