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「はて?」と「スンッ!」

NHKの朝ドラ「虎に翼」は、時代が第二次世界大戦後になりましたね。主人公は、夫や兄を戦争で、父を戦後の食糧難の影響で亡くし、一家の大黒柱になるべく司法事務官として法曹界に復帰して、新民法の草案作りに参加します。

新憲法の理念に則り、民法でも100%の男女平等を要求するるGHQに対し、家制度を無くせば日本の心が失われる、と重鎮が抵抗します。(ほぼ80年後の選択的夫婦別姓の議論にも同じようなことがありましたね)主人公は「あなたはどう思う?」と尋ねられ戸惑います。独身の頃は、性別による理不尽さに「はて?」と立ち向かったのに、年齢を経た今は、男性の前で「スンッ!」としてしまう。彼女は、そんな自分に悶々とし、なぜだろうと自問します。今朝のところ、「どちらも元々彼女の中にあったもの」という結論のようですが、私はそんなに簡単に終わらせて欲しくないなあと思います。これって、未だにきちんと解答されていない問いのような気がします。このドラマの脚本家は、エンターテイメントと社会性を両立させる作品を作る方だそうです。今後の展開で、この課題をもう少し深堀りしてくださるとうれしいなあと思います。

ところで、このドラマの導入部分、米須玄師さんの主題歌で踊る沢山の女性のイラストが、実際の女の人たちに変わるあの部分をじっと見ていると、なぜか泣けてきそうになります。そんな方は、他にいらっしゃいますか?

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