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〜アバター 1〜

VRの世界へ足を突っ込む時に、どうしても満たしたい願望がありました。それは自身を体現する器、この世界では「アバター」というものを「固有」のものとして扱いたいという事。

未体験の方には少しイメージがつきにくいかもしれませんが、要は「VR内での自分専用の身体が欲しい」という事です。ここに昔から凄い執着があり、また、まだ経験は浅いもののVR内で知り合った方々との会話から少し違和感というか、捉え方のレベルが違うのかな、と思ったりもする感覚でもあります。それはそう、その世界にインする方々は年齢も人生の積み上げ方も人それぞれ。

基本的にVR上で操作するアバターはインターネット上に無限に存在し、無償/有償の作品としてダウンロードができます。またボタン一つで「着せ替え」のごとく様々なアバターを切り替える事ができ、VRchatでは予めNG設定がされていない目の前の方のアバターもクローンとして自分の姿にする事ができます。

そういう仕様が常識的に存在する世界なので、乱暴な言い方をすると、ある意味自分の姿には特段こだわらない世界なのかもしれません。

むしろバーチャルならではの「身体や性別からの解放」というポジティブな概念なのでそれ自体は全く否定はしていませんが、私の場合やはりリアル世界との同期が前提、というポリシーがバーチャル界との繋がりにおける楔になってるため、ならばこそバーチャルの身体についてもワタシ=このアバター、そしてそれは唯一無二の存在である、というアイデンティティの形成には特にこだわりを持ち続けていたいと思ってます。※1

ただ結論として、今時点では自分が使用しているアバターは私固有のものではないですし、おそらくいつかはVRChatやTwitter内で同じ姿をした方にお会いする事になるでしょう。※2

多分 その欲求の解決策は、自分でアバターをモデリングするか、懇意にしているイラストレーターなりCGクリエイターにライセンス完全買取のもとフルオーダーをする他ないのかなとも思います。

でも世のVtuberの3Dアバター化の為にクラウドファンディングが行われるくらいですから、フルオーダーはそれは高額な取引になるのでしょう。

なので上記のようなこだわりはこれからも持ち続けつつ、これからは同時に自分はバーチャル世界でどのような活動をして、どういう見られ方をしていきたいか、それを踏まえて最終的にどのようなデザインのアバターを用意するのか、バーチャル界での自分探しを続けていきたいと思います。

バーチャルの可能性は無限ですから。

※1 アバターを着せ替えるという観点では私もメイン以外のアバターも複数所持しており、バ美肉(男性が女性のアバターを纏う事)に関しても抵抗なくやりますので、繰り返しになりますがそういう文化そのものを否定しているわけではありません。ただメインと据えているアバター以外の使用の際は「これは私ではない」という感覚に支配され、ある意味ゲームのキャラを動かしている感覚になります。なので逆説的に言えば、だからこそバーチャル界で「私」を存在させたいからこそ固有のアバターに拘りたい、という事になります。

※2 現在使用しているアバターの利用範囲は、販売サイトで書かれている既約以外にも、気になる点は製作側に確認した上で活動しています。





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