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玄関で人が倒れています。

この設定でオリエンテーションしたのが2月前。同じスタートで異なるシナリオ、異なる側面でのフィードバックをして、諸々学びを抽出できたかと思います。

1.BLS
 先ずはシンプルな心肺停止シナリオ。これができるなら次のステップ…だけど、まぁ、なかなかできないことが多い。Call for helpの方法とか、先ず身体で困ってもらって院内急変サービスの呼び方などを学習してもらう。冷や汗を伴う記憶は、やっぱ深く残る。

2.Survey
 心肺蘇生を要さない場合、これまた止まる。研修医時代、蘇生が必要になると生き生きするのやめろって指導医が言っていたけど、まぁ、BLSとかACLSしか知らんから動きたくても動けない。そんな困った…を一足先に体験。息してる、脈打ってる、だけど、なかなか問診が進まない。意識障害やねって気付くまでに案外時間がかかった。そこからはABCDE approachにて順序立った評価を経験。

3.ACLS
 そして、再度同じ切り口。生きているシナリオからスタートして心肺停止、BLSしつつERに搬送すると言うシナリオ。当然、ここまで出来れば合格だけど、敢えてシナリオは止めない。そのままACLSに参加、思った以上に自分達が何もできないと言う事をまざまざと思い知らせながら、終える。
 その後、ACLSの定型的な対応とメガコード。波形とショックを理解したら、オリエンテーション的にはゴール。無論、最後は蘇生成功してROSC後ケアを!と言う問題提起で終わるんだけどね…

夏目漱石の夢十夜然り、同じ入り口から話を少しずつ捻っていく。

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