ミュージカル『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』感想【ジミー編】

こんにちは。ジミーについて書くためだけに初めてnoteを使いますぽんです。本当に覚え書き程度の、ミュージカルインタビュー感想(ジミーの感想とも言う)です。もう記憶がだんだん薄れてるところもあったりして、本当〜に信憑性うすうすの思い込み激し目感想ですが、もしお付き合い頂ける心優しき方がいましたらどうぞ読んでやってください!!それではさっそくレッツラゴー!

【ジミーの登場】
・前向きに倒れていた顔を上げ、ジミーに変わる。

片手で髪をかきあげながら。横からではなく、顔全体から書き上げる感じ。やれやれ、といったような。この時の表情がヤバイ!ちょうど正面から見える席に座ったとき、何よりも印象的だったのがその瞳の使い方。普段の小野塚さんはどちらかというと黒目が大きい気がこするけれど、このジミーに覚醒するシーンでは黒目が小さいように感じたんだ~(そんなわけない)。視線は伏し目がちで、基本的に上から見下ろすような使い方。マットの入場のとき(通路でスポットライトに照らされる場面)では黒目がちであどけなさが残る表情に見えた(これもまたつらい…)ので、その差がとても印象的。

・♪何度聞こうとかわらねぇ(机に乗る)ブロンド野郎が~

何度~で片足乗り、ブロンド野郎~でもう一歩乗る。この乗り方がめっちゃジミー。足音でかい。足音で一気にジミーに惹きつけられる。この前の場面でも思ったけれど(僕じゃなかった!本当に殺したかった!など)、足音とか手の音が視点を変えるキーになっていること多い気がする。観客が今見るべき中央はどこなのかを指し示している感じ。→演者同士の優劣というか主導権がよく変わるので、音によって支配権を示されている感じ。ここではいつのまにかジミーに場を支配されてると感じた。

・♪マットは何も知らねえ~マットは何も~~~「知らねえ」

ユジン・キムの方を向いて吐き捨てるように台詞を言う。そしてジャケットを脱ぎ捨てながら机から降りる。この「知らねえ」の言い方がめっっっちゃ好き。ユジンキムに言っているように見えて自分に言い聞かせているような気もした。自分は知っていることをマットは何も知らないと人に言うことで、マットが下であることを再認識するような行為なのかな…と。

・「俺はこの音が大好きだ。ボコッボコッ生きてるーーーー!!って叫んでるみてえだ。」

一触即発の雰囲気での掛け合いが続いたのち、ユジンキムの胸ぐらをつかみながらポットが沸く音を聞いてジミーが言う。ジミーは今生きていること、五感から何かを取り入れることに敏感なのかなと思った。他の人格(人間)は自分の外から与えられる痛みや感情に鈍感な気がして…。例えばアンの自傷行為やノーネームの「名前などない」という主張のように。対してジミーは自分が自分として認識されないという痛みに対して激しく激高するし、この後の夜景の話でも思ったが、自分がどう見られているかなどの、外からの反応に敏感。外を感じることで、自分が生きていることを実感することを表しているのかなと思った。

・「ロンドンアイに乗って、夜景を見たこと、…あるかい?」 「夜になれば灯りひとつない真っ暗闇。コンビニで酒を買うこともできない!」

机に乗るジミー。ダンッて感じで大胆に机の上に乗る。横暴な振る舞い、傍若無人なふるまいをする象徴のように。この場面では空を表すように天井がプラネタリウムみたいになる。(指を指す…?)自分が都会の無数の光だとするならば、マットは光一つない田舎だと言うジミー。鼻で笑うように。基本的にマットのことを見下している、バカにしているような感じ。ジミーは自分のことを光り輝く夜景だと言うけれど、実際はどっちかっていうと星空っぽいのがまた辛い。何にも濁っておらず、ただジョアンへのまっすぐな愛をもっていたんだよジミーは…ってな…(号泣)。また光(星?)が脳のニューロンのようになっているため、ここでマットの記憶が断絶されていることを示唆してるのかな?無数の光の連なりで、ジミーの頭の中には数々のニューロンつまり記憶があることを主張し、記憶が断絶されたマットの脳には何もない(つまり自分より下の存在である)というように言いたいのかなと。

・「どいつもこいつもマット、マット!!」

ジョアンとの回想のシーン。勝手に海辺(湖畔?)でのデートかな~とか思ったり(歌から)。どうしていいか戸惑った末に遠慮がちにジョアンに手を差し出すジミー。なのに「あんたマットじゃないでしょ!」と激しく拒絶されてしまうのがま~じで切ねえ…。Cブロック通路横の席のときにちょうどこの場面のジミーの表情がありありと見えたんですけど、そのときの顔と言ったら…。ジョアンに手を取られなかったらどうしよう、みたいな不安な顔してるんだよこれが〜!!!ジミーはマットからジョアンとの「正常でない性的関係」という苦痛を引き受けるために生まれた存在だから、ジョアンを一人の女性として愛し、そして自分がマットではないことに強いコンプレックスを抱えているんだなあと思った。ジョアンへの思いが最も強く伝わってきたのがこのシーンだったなあ〜と。


まあ大体こんな感じかな〜って思うけどまじで間違いとかだらけだと思うんでテキトーに流し読んでください!!()

ところで私はなんでこんなにジミーが好きなんだろうと考えたとき、個人的に救われない役だったりなにか自分の中に抱えまくっている役が好きっていうのもあるんだけども、何よりも感情移入しやすかったってのがあるかな〜と。ジミーは確かに横暴で偉そうで嫌な奴なんだけれども、それ以上に生きたいという気持ちやジョアンへの恋心などの人間としての気持ちがこちらに伝わりやすかったなーって思うんです。一番人間味があるのはジミーなんだよなぁ…。生きたい、けれど生きれない。そんなジミーのジョアンに向ける顔を見たらもう…そんなん好きになるやん!!!次に生まれたときはきっと自由に生きてほしいとオタクは願うばかりです。

最後に、ジミー!!!!大好きだーーーーー!!!!!!!!!!

おわり