2021/10/19

今日のお昼は麻婆豆腐でした。
急に寒くなったので温かいものでも食べよう!となって部署の上司数人と中華料理を食べに行った。上司と昼飯を食べるなんて奢ってもらえるくらいしかメリットがないのだが、今日の上司はさらに羽振りが良く「お釣りもあげるよ!」と言ってきたのでありがたくお釣りも頂いた。21円。申し訳ないがいらないよ。

俺は奢られ慣れていないので基本的に自分で払おうとしてしまうし、いざ奢られるって時もとりあえず安いの頼んでしまう癖がある。奢られる時なんかは気持ちよく「じゃあこの美味そうなやつ頼んでいいっすか?(満面の笑み)」とか言っておけばいいのに卑屈な性格がなかなかそうはさせてくれない。



このツイートも奢られ慣れていない性格に影響されていて、ラブホ代を払ってくれる年長者の隣にいると妙な居心地の悪さというか俺身体売りました?みたいな感覚を味わってしまう。別にそんなことないのに。

この居心地の悪さは昔の経験が影響していて、22歳の大学生の頃にお店を経営しているお金持ちのゲイの人に気に入られ色々と連れまわしてもらった経験がある。俺は大して酒も飲めねーのに高い飲み屋に連れてってもらったり、高い焼肉食べさせてもらったり、apple watchをポンとくれたりしていた。ほんとに貴重な経験の多くを頂いたのだが、22歳の若造の俺は(今も大して変わらないが)色々と頂いた相手に対して返せるものが何もなく常に相手に対して申し訳なさを感じていた。相手は俺の若さと容姿に興味を示していてそれが対価になっていたのだと思うが、俺は自分の若さしか相手にあげれるものがないのが常に苦く感じていた。


ある日、その人に東京まで呼び出されて(新幹線代とかも全部出してもらった)、めちゃくそ高いホテルに一緒に泊まることになった。いやもうこれはそういうことだよな、と俺も決心し俺の若さを最大限にぶつけようと考えていた(俺も相手とそういうことするのは嫌ではなかった)。身体を売るという経験で言えばこれは完全に身体を売った経験だと思う。
しかしいざ「しましょう!」となった時に、俺のナニは勃たなかった。地上40階のスイートルーム、実家の布団3つ分くらいあるベット、全面ガラス張りのシャワールーム、美味すぎるルームサービス、その全てが俺にプレッシャーとなり俺の息子は委縮してしまったのだ。
それから俺は他人に奢られるという行為に一種の抵抗感を感じるようになったと思う。俺は峰不二子にはなれない。凡人だ。いざという時に一時の若さすら発揮できないのだ。今、あの人に会ったらあの時のことを謝りたい。根性なしですいませんでした、と。そして昔よりは飲めるようになった酒を酌み交わしながら、俺の精一杯のおもしろ話を語りたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?