編集後記〜いいねしてくれた人の小説を書くシリーズ1〜12まで〜

ぽつぽつ書いている「いいねした人の架空小説を書くシリーズ」であるが、これまで12弾まで書いてきたので改めての紹介も兼ねて、編集後記を書いてみようと思う。というかこういうのを書いていないとマジでただ失礼なことを書いている変な奴としか思われないので、この人はこういうイメージがあるからそこを膨らませて書いたんですよっていうのを残しておこうと思う。

第1弾 木場そーや編
木場そーや君とは一度も会ったことなくてマジでなんも知らない。じゃあ書くなよという話だが、いいねが早かったので書かせてもらった。あと、同い年ということとTwitter上でのキャラは立っているので書きやすいかなと思ったのである。
内容としては「不思議な奴だな」というイメージから膨らませていき、それに準じてオチもSF(すこし不思議)っぽく書いてみた。初手ということもあり、とりあえず1人称視点でいいねしてくれた人のイメージを書き連ねていこうと思って書いたのだが、今見てみるとまるで俺が木場そーやに恋していて物凄く婉曲した表現で妄想恋愛小説を書いているように読める。見ようによってはガチヤバ喪女じゃん、って感じの小説になってしまったがそんな気は一切ないので俺を哀れな目で見るのはやめてほしい。木場そーや君はめちゃくちゃ偏食家らしいので付き合うと大変そうだよ、マジで。

第2弾 はしくん編
はしきゅんも会ったことはないけど、ゲイが親とどういう風に付き合えていったら理想か、ってのをその時はなんとなく考えていて、はしきゅんは家族と仲良さそうだなと思ったから書いてみた。そのせいで母親視点で話を進めたので主人公に据えるべきはしきゅんの登場シーンがマジで少なくなってしまったんだけど、まぁこれはどうしようもない。はしきゅんは家族の前ではクールなイメージだったので、この登場の仕方でも俺は問題ないと思っている。
日常に拘る優しい母親と繰り返しの毎日を嫌がるちょっと厳しい父親という対比の中で、息子の為に母親が一肌を脱ぐという描写をとりあえずは書けたので内容としても満足している。ただこれはシリーズ全部を通して言えることではあるが、2000文字前後で書ききろうというのを意識しているのでオチがどうしても唐突で脈絡のないものになってしまう。老後は海に向かう両親、どうっすかね。俺としてはこんな両親が理想です。

第3弾 さとしさん編
さとしさんはガチでエロそうというイメージがまずあって、じゃあ逆に実は全然エロくなくてSEXのやり方すら忘れてたら面白くない?という発想から書いていった。今思うとなにが逆になのかさっぱり分からないがこういうのはその時のノリで書くのが一番いいので、あまり考えないほうがいい。SEXのやり方すら忘れた大人たち、っていうテーマは自分の中でも気に入っていてそれをコミカルにかつ情緒ある感じで書いてみた結果がこちらになっております。宜しくお願い致します。
次またさとしさんをテーマに書かせてもらえるなら、次はガチでエロ小説にします。ちんぽのことは全部男根、もしくは陰茎って書きます。noteじゃなくてpixivのR-18に投稿します。面倒でしょうけどログインして見てください。あのログインのやつめんどくさいんで、このご時世官能小説なんて誰が見るんだって話ですけど。

第4弾 れいくん編
なんだかんだで前のさとしさんは年上で、ある程度表現も遠慮して書いていたんですが、れいきゅんは同い年でよく見知った仲なので奔放に書いた結果、れいきゅんがただのぶりっこクソ女になってしまった。実際の彼は全然ぶりっこなところはなくて、いや多少はあるか、多少はあるんですけど、ここまで酷くはないです。ジェラピケも着ません。多分。
それでも実際の彼はモテる存在で優しい性格をしているので、そこらへんは尊重して書いている。ほんとはヤリマンの日記風で物語を進めてただの売女の感じで書いてやろうと思ってましたが。おいおい、またpixiv R-18になっちまうよ。俺の周りにはスケベが多いのか?

第5弾 ふみくんとむなげさん編
良いキャラクターは勝手に動くっていう話がありますけど、むなげさんは正にそれです。我ながらめちゃくちゃむなげさんが言いそうな事を書けたと思います。俺はむなげさんのなんなんだ。
会話劇としてボケとツッコミで構成される単純喜劇的テキストしか書けないので、今回はふみくんがツッコミ役になってしまったが、ふみくんもむなげさんに負けず劣らずの変な人だと思っているので、もうちょっとそこらへん表現したかったなと思う。オチとしてふみくんがむなげさんにデレデレになりましたけど、ふみくんはむなげさんに普通に「覚醒剤やめて下さい」とか言うので、絶対にデレないだろうなと書いてて思いました。

第6弾 ゆうすけ君編
この子マジでガチムチゲイとしてのポテンシャルが高くて、ほんとに変死体として登場させたろかなぐらいの嫉妬心だったんですけど、そんな事したらいよいよこっちの世界で生きていけなくなるので、真面目に書きました。
真面目って言っても、ゆうすけ君に似てるAV男優を見たので、あじゃあAVのインタビューのとこで変なの書くかくらいの真面目さで書きました。あのオナコレに出てるノンケラグビー部の子、マジでゆうすけ君に似てません?絶対に別人なんですけど、似てます。興奮するぜ。
オチは今までで一番酷くて、モチーフにする人には公開前に一応許可取るんですけど、オチに登場した人には許可取ってません。すいません、生掘りタイチさん。雑に使ってしまいました。

第7弾 最弱病気男子『腹』さんとぱぴぃさん編
匿名アカウントのお二方でYouTubeにありがちなCMのストーリーをなぞってもらって、ほんとに陰湿な終わり方させただけなので、モチーフにしたキャラクター像とかはほんとになにもないです。匿名アカウントなのでキャラクター像もクソもないので当たり前と言えば当たり前なんですが。
闇の部分をコミカルに書けたらなと思ったんですが、コミカルの要素が一切なくサイコホラーになってしまいました。それでもなんとか形になってるのは、『腹』さんやぱぴぃさんのキャラクターがあったからこそなので、ほんとに好き勝手書かせてもらってありがたいと思いました。
余談ですが、小説公開前にぱぴぃさんにもDMで許可取ったんですけど、その文面もほんとにぱぴぃさんらしさが出てて凄かったです。この人、キャラクター徹底してるなと。画面の向こうに社会生活を送っている成人男性がいるとはほんとに思えない徹底ぶりでした。あのDM、皆んなに見せてあげたい。俺の小説より100倍面白いので。

第8弾 シュウさん編
シュウさんは俺の中で真面目であんまり喋る印象はないけど面白い人なんです。それを書きたかったんですけど、小説ではなんかただ冷たい人になっちゃいました。マジで良い人なんですよ、シュウさん。
あと普通に顔が良いんですよね。女の人にもモテそうだなと思ったので、女の人に追っかけられる感じで書きました。なんであんなに顔良いんですか。ジッと見てるとなんかこっちの落ち着きがなくなってしまうほどです。なんすか、普通に勃起します。
モチーフの人のイメージを書くので、どうしても登場人物をもう一人置いて、そいつにいいねしてもらった人の人物像を語ってもらう構成になるんですけど、俺はほんとに女の人書けねぇなと思いました。何喋らせても俺の口調ですし、女性はクロスチョップやバックブリーカーはかけないです。

第9弾 シュレしょーさん編
これほとんど俺の独白です。俺が普段思ってる事を書いてるだけなので、架空小説というより俺の日記です。ただ、シュレさんも俺と近しい事を考えているだろうなという確信めいた予感があったのでそのまま書かせてもらいました。
シュレさんはこの群れやすいゲイ業界においても孤高の強さを持つ凄い人なんですけど、孤高に拘るあまりかなり、こだわりが強いと言いますか、めんどくさい、いえ、あの、凄い人なので、公開の許可取る時は何言われるかと結構ビビってました。勝手にBIGGYM DATA MARKET派にしましたけど、もしFC2アダルト派だったらごめんなさい。

第10弾 やっすさん編
設定はとにかくやっすさんの好きそうなのをぶち込みました。なんか描写がたまたま現実に即しすぎていてキモイほどリアルだったらしく、やっすさんが彼氏さんに見せた時に監視されてる?ってビビらせてしまったらしいです。すいません、全部ただの妄想です。
こういうのは言わば占いにおけるコールドリーディングみたいなもので、Twitterで見れる程度の些細な情報で小説では「あなたはこういう人です。」という書き方をして、なんとなく「そうかも。」と信じ込ませているだけなんです。決め付け、主語バカでかの悪辣な手法です。それでも、多少は当たっていると言ってもらえて、なんとなく自分の感覚は間違えてはないんだなと自信になりました。

第11弾 ゴー君編
これはほんとに悪ふざけに悪ふざけを重ねて書いた代物で、ゴー君本来の性格的なところを全部無視して書いてます。ごめんね。
ただ、やはり手なりで適当に書ける文章ってのは書いてて楽しいので、俺は年下で何書いても文句言わなそうな奴にはまたこういう風に書きたい。最低だな、俺は。
自分が面白いと思いながら書く文章はやはり自分が一番ウケるので、この小説は今までで一番気に入っているかもしれない。特に枕営業のヒッチハイクだけでパタゴニア大陸を横断するところなんて最高だ。おいおい、ゴー君にも彼氏がいるんだぞ。

第12弾 ジュンぬる編
ジュンぬるは大変頭が良いので、秀才同士が猥談してる感じで書こうと思ったのだが、なんせ書いてる人間の頭が良くないので頭良いキャラクターが全く出来上がらなかった。HUNTER×HUNTER書いてる冨樫なんかはほんとに頭良いんだな、と思った瞬間だった。
とりあえずは横文字と仮定、定義、などという一見頭良く見えるワードを盛り込みまくりなんとか形になった。一番時間のかかった小説かもしれない。
どうでも良い事だが、登場人物の名前なんかも一応凝るようにしている。モチーフになった人、言わば主題の人の名前はTwitter名からただ連想しただけだったり、本名を知っていればそれに対応した感じの苗字などをつけている(ゴー君のはただの悪ふざけなので意味などない)。正直、キャラクターの苗字を考えている時が一番楽しい。厨二病を慢性的に罹患している証拠だ。
ジュンぬるの名前もそれなりには考えていて、純はそのままジュンから、空木は(うつろぎ、と呼びます。26歳が正気で『うつろぎ』とか言っているイタさには目を瞑って頂きたい)、ぬる、要はnullの空白の意から取っている。もう一人の登場人物も空白の対照になるように満永。孫一は純の反対が「雑」とかなのだが、「雑」を名前に使うわけにもいかず、雑賀孫市からそのまま孫一を持ってきている。
なんだこれは、男子中学生の秘密ノートか?

とりあえず編集後記を書いてみた。書く前より明確に俺の悪意が露呈しているが、それもこれもフィクションとして許してほしい。

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