2021.02.17

本日、俺のビジネス靴があまりにもボロ過ぎた為、同僚に「大丈夫か?お金足りてる?Suicaにチャージしてあげようか?」と心配されてしまった。確かに俺は仕事着には基本的に金をかけまいとして、この靴もamazonで3000円くらいで買ったものを1年以上履いている。仕事が出来る男は高い靴を履いているなんてイメージやお洒落は足元からという言葉通り、靴にこだわりを持つことはそれだけでなんだかカッコいい。周りの人間もなんだか妙に先端が尖った靴やワインを溢したのか?といった感じのえらく渋い赤色の革靴を履いていたりする。反して俺はSuicaに1000円も無さそうな革靴であるので、心配されるのは当然といえよう。
東京の人間はお洒落な靴ばかり履いていて困る。地元では靴のボロさを指摘されることなどなかったというのに。むしろ汚れているほど仕事しているね、感すらあった。これからはお洒落な靴を履いている人間には積極的に足払いをかけていこうと思う。お洒落な靴を履いている人間はそのお洒落具合に浮かれて足元をおろそかにしているだろうから足払いも決まりやすいだろう。ここまで書いていて分かったが、俺は靴を買い替える気はないらしい。


最近、社内の同年代の人間と交流することがよくある。お昼ご飯を一緒に食べたり、本を貸し合ったりしている。しかし、俺は基本的に会社の人たちと深く付き合いたいと思わないタイプなので、私生活のことは殆ど喋らない。自分がゲイなのでそもそも話せる内容も少ないことも起因しているが、自分の話のどこからか足がついてプライベートがめちゃくちゃされるのではないかといらぬ心配をしていることが主な要因だ。今、彼氏と同棲しているのだが当然そんなことを話せるわけでもないので台東区で一人暮らししている25歳一般男性という架空の人格を作り出しその人物が週末していそうなことを列挙することによってプライベートの話を適当に凌いでいる。
そんな中、最近交流している同年代の同僚と話していると彼、彼女らは「先週末、彼氏とお泊りしたんですよ~」と言いながら写真まで見せてくれる。素直すぎる...と思わざるを得ないが本来はこういうものなのだろう。俺も出来れば週末の出来事を話したい。彼氏と昼から夜まで頭が痛くなるほどゲームをした話やベランダで七輪を使って魚を焼いた話、一緒に楽しく暮らす日々を想い、おもわず駆け出したくなってしまいそうな朝があったこと。俺という人間はそんな単純な日々を繰り返しながら、時に自分に失望し、希望し、自分を好きになり許せなくなりながら生きていることを伝えたい。伝えたいとは思っているのだが、こんな内容をいきなり話し始めれば本物の気狂いだと思われるのでやはり会社の人とは適度な距離感を保つのが一番です。

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