少年忌憚
⚠️注意⚠️この作品には自殺などの過激な表現やホラー描写などが含まれています。苦手な方は読まないことをおすすめします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
階段落ちた女の子、身体がネジてれ死んじゃった
首吊り三年男の子、首が伸びてもまだ死ねない
鏡よ鏡よ鏡さん、私をどこかへ連れてって
校長先生犬嫌い、バットで殴ってベッコベコ
崩れる人骨標本、骨はどこで拾えるの?
家庭科室の熱子さん、バーナーで焼かれて美味しそう
最後は屋上の憑き子さん、取り憑き落とされ次は誰?
七十神(ななそがみ)学園七不思議、触らぬ神に祟りなし
七不思議がやってくる、あなたを殺しにやってくる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺の名前は佐々木葵。七十神学園に通う『こっくりさん』が趣味の高校生だ。
学校の放課後、俺は今日も1人でこっくりさんをやっていた。
葵:こっくりさん、こっくりさん。お出て下さいましたら、鳥居の方までお越しください。
『……』
葵:こっくりさん、こっくりさん。お出て下さいましたら、鳥居の方へ…
すると10円玉がひとりでに動き、鳥居の方へ移動した。
葵:(来た…!)
葵:こっくりさん、こっくりさん。質問をしてもよろしいですか?
『はい』
葵:(とは言ったものの何を聞こうか…)
葵:(そうだ…七十神学園の七不思議について聞いてみよう)
葵:それでは、質問をします。
葵:この学園、七十神学園の七不思議をご存知ですか?
『……』
葵:?
葵:七不思議をご存知ですか?
また10円玉がひとりでに動いた。
『や・め・ろ』
葵:(やめろ?)
葵:七不思議をご存知ないのですか?
葵が再度問い掛けると10円玉がまたひとりでに動いた。
『の・ろ・わ・れ・て・し・ね』
葵:え…
『呪われて死ね』
すると辺りが真っ白に光り輝いた。
??:…い!
??:葵!
葵:……
??:葵!!
葵:天か…
天:どうしたん?何回も呼んでるのに
葵:いや…別に
天:またこっくりさんで遊んでたん?やめときって言うたやんな?
葵:……あっ!
天:うわっ!?いきなり大きい声出さんといてや!
葵:(こっくりさんの最中に10円玉から手を離してしまった…呪われる…)
天:葵!どうしたん!?
葵:……
天:葵っ!
葵:はっ!
葵:いや…別になんでもない
天:ほんとに大丈夫?
天:まぁいいわ。はよ一緒に帰ろ!
葵:ん
葵と天は教室を出た。
葵:そういえば、写真はどんな感じだ?
天:写真?全然アカンわ。いい写真が全然撮れへん。カメラはいつも持ち歩いてるけど、シャッターチャンスが無いわ
葵:そうか…
葵と天は階段から1階に降りる途中…
天:なあ…今、音しいひんかった?
葵:…
何か這いずる音が聞こえる…
葵:2階からだ
何かが近付いてくる…
葵と天の前に血だらけのブリッジをした女が現れた。
天:な、なんや…こいつ!
葵:…天
天:ど、どうしたん?
葵:いつもカメラを持ち歩いてるって言ったよな
天:も、持ってるで…
葵:いいか…俺の合図でフラッシュをたけ!奴が怯んだ瞬間に逃げ出すぞ!
天:わ、分かった…
女がジリジリと近寄ってくる…
葵:たけ!
天はカメラのフラッシュをたいた。
葵:今だ!逃げるぞ!
天は1階に、葵は2階に逃げた。
葵:しまった!天…!
??:……
葵:…?
??:気を付けて…七不思議が怒っている…
そう言い残すと??は消えた。
葵:消えた…?
葵:それよりも早く天と合流しないと…
葵は廊下を走り、1階へと向かう。
天:あ、葵!
葵:天!
天:大丈夫やった!?あの化け物に追いかけられんかった!?
葵:俺は大丈夫だ。天は?
天:私も平気。化け物もあれ以上追いかけてこうへんかったし…
天:あの化け物…一体なんやったんやろ…
葵:…ブリッジ女
天:ブリッジ女?
葵:この学校に伝わる七不思議の一つだ
天:七不思議…
葵:帰るぞ!今すぐに!
葵と天は走って下駄箱へ向かう。
葵:鍵が…開かない…
天:そんなはずないで!ちょっとどいて!
天が扉を動かすも開かなかった。
天:なんで…?いつもはこんな時間に鍵は掛からへんはずやのに…
葵:まだ学校に誰か残ってるかもしれない。先生でも、生徒でも、とにかく人を探そう。行くぞ、天。
天:…分かった
To be continued...?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?