遊戯王の解説でよく見る用語集
このページでは、遊戯王OCGやマスターデュエル、デュエルリンクス等の解説に登場する用語の意味を解説しています。
ゲームを始めたばかりの方、公式のルールブックに載っていない用語の意味がわからない方の参考になれば幸いです。
※解説はあくまで一例です。
こちらのサイトとは違ったニュアンスで使われることもあります。
※公式のルールブックに載っているものはほとんど省いています。
解説でよく見る用語
ns
召喚(通常召喚)。normal summonの略。
ss
特殊召喚。special summonの略。
ef
効果。effectの略。
tier(ティア)
主に競技・大会において使用者の多いテーマを3~4段階にランク付けしたもの。遊戯王においては公式調べではなく、有志の大会主催者などによって作成される。
環境/環境デッキ
主に競技・大会で流行しているテーマや構築。「環境トップ(tier1)」は「いま一番使用者が多いテーマ」という意味。新弾の発売、規制、メタゲーム(環境への対抗)などにより目まぐるしく移り変わる。
GS
グッドスタッフの略。デッキ構築において、テーマ等でまとめるのではなく単体で強いカードをたくさん入れること。
ハイランダー
同名カードを複数枚入れず各1枚ずつで構築したデッキ。
罠デッキ/ミッドレンジ/展開系
戦術のタイプでデッキを分類したもの。
罠デッキ…罠カードを中心に戦うデッキタイプの総称。
ミッドレンジ…中速デッキの総称。
展開系…1ターン中に特殊召喚を連打してモンスターを大量に展開するデッキタイプの総称。
ビートダウン/コントロール/パーミッション
戦術のタイプでデッキを分類したもの。
アグロ/ミッドレンジ/ワンキル
戦術の速さでデッキを分類したもの。
置物
場に置いておくだけである程度相手の邪魔ができるモンスターを指すことが多い。
着地
モンスターを召喚・特殊召喚した瞬間。召喚を無効にしたり即座に破壊することを「着地狩り」という。
メタ/メタる
特定の相手に強く出られるデッキや効果のこと。
捲る/捲り札
相手の強い展開や妨害を乗り越えて逆転していくこと。「捲り札」はそれを可能にするカード。
貫通
・守備モンスターを攻撃した際、攻撃力が守備力を超えている時に戦闘ダメージを与えられる効果のこと。守備貫通。
・相手に妨害を打たれても展開を続けられること。
〇〇受けがいい
主に手札誘発を食らってもたいしたダメージにならない、なんらかのギミックや手数を持っていること。またそのデッキ。逆は「〇〇受けが悪い」となる。
例:G受けがいい
重い
相手の妨害効果が自分にとって致命傷になり得たり、乗り越えるのが辛いことを指す。「〇〇受けが悪い」と似ているがこちらの方がやや感情的な表現。
〇〇ケア
相手の妨害に対してなんらかの対策を講じること。◯◯にはカード名が入る。
例:ニビルケアができる構築
回答
相手のモンスターや効果、妨害に対応できるカードやギミックのこと。デッキ内に無いとデュエルが詰む。
最終盤面
そのデッキで目指す、ターンチェンジ(またはバトル)直前の盤面。
要求値
「(主に特殊召喚などの)難易度が高い/低い」といったニュアンスで使われる。数値を弾き出しているわけではない。
上振れ(うわぶれ)
手札に強く使えるカードが集まっており、平均よりも強い戦いができること。
バニラ
通常モンスターのこと。
ソリティア
ソリティアがカードをシャカシャカ動かすソロプレイのゲームであることから、TCGでは「相手の一方的な連続プレイ」を揶揄する言葉。
遊戯王ファンの間では5Dsの不動遊星さんが初代ソリティアデッキ代表だと認識されており、揶揄を通り越してネタ的に愛されている用語。公式もイジってた。
1:1交換(いちいちこうかん)
自分が効果などで消費したカード1枚に対して、相手が失うカード枚数も同じく1枚になること。
「1:1」は比率ではなくカード枚数。「1:2交換」は相手の方が多く失っていることになる。
初動/〇枚初動
デッキテーマが回り始める最初のギミックと、その枚数。手札にそれらが揃わなければ本格的に動き出すことができないため、少ないほど強い。
ピーピング
相手の手札やデッキを覗き見ることのできる効果とその行為。
ハンデス
ハンドデストラクション(手札破壊)の略。手札を減らす効果の通称であり、必ずしも破壊が伴うわけではない。
バウンス
相手のフィールドに出ているカードを「戻す」効果。戻す先は手札、デッキ、EXデッキ。破壊したり墓地へ送ると効果が発動するカードなどを安全に処理することができる。
デッキ圧縮
対戦中に、効果によるドローやサーチ等で自分のデッキの残り枚数を積極的に減らすことで引きたいカードをドローできる確率を上げる行為。
素引き
通常のドローで目当てのカードを引いてくること。
サーチ
デッキから任意のカードを手札に持ってくる効果。
リクルート
デッキから任意のモンスターを特殊召喚する行為。
サルベージ
墓地から手札にカードを加えること。
落とす/肥やす
墓地にカードを送る行為。効果でランダムに墓地を肥やした結果を「落ちがいい/悪い」と表現したりする。
LO
ライブラリアウト。デッキが無くなりドローできなくなる(=負け)こと。
〇枚積む/〇積み
デッキに同名カードを何枚入れるかを指す。3枚なら3積み。
1枚の時は1積みではなく「ピン刺し」と言うことがほとんど。
シャカパチ
プレイヤーが音を立てながら手札をシャカシャカとシャッフルしてパチッと音を立てる行為のこと。マナー的にはあまり良くないものとされる。多分カードも傷む。
リンク値(りんくち)
リンクモンスターの召喚に必要なモンスター数の俗称。
〇妨害
相手を妨害できる手数。◯には数字が入る。
例:バロネス、うらら、無限泡影で3妨害
星(ほし)/☆
モンスターのレベル。カードのイラストでは星の数でレベルが表されているので、そのまんま。
例:エフェクトヴェーラーは星1チューナーでもある
公式用語、またはその略称など
ルールに関しては公式サイトからルールブックがpdfでダウンロードできるので、まずそちらを参照されることをおすすめします。
ここでは簡単に略語などを解説します。
ダメステ
「ダメージステップ」の略称。バトルフェイズを細かく段階に分けたうちのひとつ。 ここで発動する効果に強いものが多いため、このステップだけよく話題に上る。
スペルスピード
カードの効果の速さ。発動できるタイミングによって1~3に分類されている。
フリチェ
フリーチェーンの略。タイミングをほぼ問わず発動可能な効果。スペルスピードは2。
優先権
カードや効果の発動を行える権利。ターンプレイヤーが各フェイズで必ず※先に持ち、行動する度に互いの間を移動する。
※自動的に発動する誘発効果がある場合を除く
大会関係の言葉
シングルエリミネーション/ダブルエリミネーション/スイスドロー
それぞれ大会の進行形式を表す言葉。
シングル戦/マッチ戦
シングルは一発勝負、マッチは三番勝負(BO3)を指す。
遊戯王の公式大会にはどちらも存在する。マッチ戦にはサイドデッキを用いることが多い。
サイドデッキ
マッチ戦でデッキの中身を一部入れ替える(サイドチェンジ)ためのカード群のこと。遊戯王では最大15枚。
シングル戦のデュエルリンクスやマスターデュエルには機能としては存在しない。
CS
チャンピオンシップの略。トーナメント形式で行われる大会。公式、非公式どちらも開催されるが、公式のほうは大規模でお祭りになることが多い(YCSJなど)。
公認
公式が開催しているランキング戦。
遊戯王の日
公式が新弾の発売日にあわせて開催している交流会。
交流会
勝敗が関係ない対戦イベント。公式、非公式問わず開催されている。
サテライト
遊星さんの出身地…ではなく、KONAMIの公式カードショップのこと。
KONAMIフレンドリーショップ
KONAMIと提携しているカードショップ。公式イベント等が開かれる。
あとがき
※読まなくてもいいです。何故この用語集を作ろうと思ったかの話。
私が遊戯王というコンテンツに初めて触れたのは数年前。それまでは遊戯王の存在は知っていても、原作もアニメも全く見たことがありませんでした。
それに加えて、昔からゲームをする習慣がほぼなく、カードゲームは自分とは関わりのない世界だと思っていました。
デュエルリンクスを始めて、もっと情報が欲しいなとブログやYouTubeを漁り始めたところ……そこには聞き慣れない呪文の羅列……。「初心者向け」とうたっているものでも専門用語が多く、動画の解説は早口で聞き取れない。何がゲーム用語で何が遊戯王用語で、カードの名前なのか別の用語なのかも全くわからず、はじめの頃は読み取るのに苦労しました。
私の周りには同じような方が多いです。
アニメで遊戯王にハマってカードを始めたいと思う方が呪文だらけの解説を見て「意味不明だゼ★」と投げ出してしまってはもったいないので、(初心者の分際で僭越ながらも)用語集を作らせていただきました。
時間をかけて逐一調べればわかることかもしれませんが、まあネットの世界に散らばっている情報は多いほうがいいなということで、少しでもお役に立てば幸いです。
解説の作成にあたり監修をしてくださったアルクさん、ゆるしゅさん、こめかみさん、私的に作成したサーバーのメンバーの皆さん、そしてTwitter(X)で募集した際に意見を下さった皆様に感謝申し上げます。
もし追加して欲しい用語などございましたら@omochi_hoshiまでご連絡ください。
おまけ:ファンダムでよく聞く言葉
せだごえ
映画「超融合」のように「世代を超えて」各シリーズのキャラ同士が絡んでいること。主人公同士の絡みを指していることが多い。OCG用語ではないがアニメファン同士であればデッキで表現することも可能。
ヴ
ファンの間で使われているVRAINSの略称。VRAINSの熱心なファンは「ヴ民」と自称している。
VRAINSが池袋ふらんす亭とコラボした際、ふらんす亭公式により「#ヴ」
というハッシュタグが生まれた。そしてふらんす亭は「亭」と呼ばれ、その後も長くヴ民に愛されている。何を食べても美味しいので池袋に行かれる際には是非訪問を。
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