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お疲れ様です。岸帆夏さん

2023年12月7日、日向坂46四期生の岸帆夏さんの活動辞退が発表されました。
これを書いているのはその翌日で、明日12月9日は日向坂46のHappyTrainTour2023追加公演がKアリーナ横浜で予定されており、そこでは一期生の潮紗理菜さんの卒業セレモニーも開催されます。
僕も会場で現地参戦予定なのですが、今ここで岸帆夏さんのことを書いておかないとそこに向けて気持ちが切り替えられないので、今思っていること綴ります。


ご両親の「ほのぼのした子に育ってほしい」との思いで名付けられた「帆夏」という名前。こんなに名前通り、ご両親の願い通りの人は見たことないかもしれません。

日向坂46に加入してからは、少し普通とは違う感性で、メンバーやおひさま、周りの人が予想のつかない行動や発言で楽しませてくれたきしほ。

あの笑顔をもっと見たかった。
あの声でもっとみんなを楽しませてほしかった。
きしほがこの先どんなアイドルとしての道を歩いていくのか見たかった。
その思いは僕の中で消えそうにありません。


四期生のブログが始まってきしほのブログを何本か読んで、何て深く内省が出来ている人なんだ、と思いました。18歳の女の子の文章とは思えませんでした。おそらくこれまでの人生で、普通よりたくさん自分と向き合ってきたんだろうなと想像しました。

今考えるとそれは特に感受性の強い性格から来るもので、多くの人の目の前に出るアイドルという職業は、きしほにとってはこちらの想像を遥かに超えて大変なものだったのかもしれません。


きしほの最初のドキュメンタリーを見た時から、僕はこういう子が伸び伸び活動できることこそが日向坂46だと感じていました。「何も出来ない」と自分で言うように、たしかに歌やダンスは他のメンバーと比べて不得意なのかもしれません。ただそのことが、周りのメンバーの「日向坂らしさ」を引き出す存在だと思っていました。きしほがいるからこそ生み出される四期生の、日向坂46のストーリーがたくさんあると思っていました。

だからイベントの欠席が続いても、休養に入ってからも、いつか日向坂に戻ってくる未来しか見えていませんでした。初めてのツアーや新参者を経験できなかったきしほを四期生や先輩たちが支えて包み込んで一緒に歩いて行くことしか想像していませんでした。今でもその未来が無くなったことを受け入れられていません。


ただこういう勝手な期待も、休養中に送ったレターも、活動辞退を発表したのに書かれるこんな記事も、きしほの負担になってしまうのかなあなんてことも考えてしまいました。そして改めて、アイドルを楽しむというのは、本人の心の摩耗の上に成り立っているという部分があるのかもしれない(もちろんその分喜びも多いんだと思いますが)ということを思いました。

これはそれが悪いという話ではなく、その中で活動してくれているということを忘れずに、その上で全力で楽しむことがアイドルへの報いなのかなあと思います。


少し前向きになって考えると、オーディションから今までの約一年半、きしほが日向坂やおひさまの前に現れてくれた事実は変わりません。他のメンバーより少しだけ短かったかもしれないけど、そこで残してくれたものをどう活かすかは、メンバーやスタッフやおひさま次第。これからはたとえそこにいなくても、みんなの中にきしほがいれば、永遠に日向坂46に影響を与え続けてくれる。それが希望だと思います。


そしてきしほ本人のこれからについて。きしほは先に書いたように深く内省が出来る大人びた人で、大好きな生物についての多くの知識や今回の大きな決断もそうですが、自分の好きなことや信じることを周りに左右されずに突き詰めることが出来る人だと思います。

なのでどういう道を歩いて行っても、もちろん悩むことはたくさんあるでしょうが、絶対に幸せになれる人だと思っています。できることならいつかまた、僕たちの目に触れる場所で活躍してくれたらなあと、ちょっとだけ期待をもちながら…


最後に、ブログでもおもてなし会でのスピーチでもきしほは、「お疲れ様です。」という挨拶を使っています。アイドルとして一般的な挨拶ではないので意識して使っているのだと思っていましたが、これまでその理由などの説明はどこでもされていないと思います。

僕はこの「お疲れ様です。」がきしほを象徴しているように感じてとても好きです。四期生の多くがきしほのことを「本当に優しい人」と言うように、相手をいたわる気持ちが入ったこの挨拶、たぶんきしほは自分が言われたら嬉しいから相手にもこの言葉を使っているんじゃないかなと想像しています。なのでこの記事のタイトルにも使わせてもらって、最後もこれで締めたいと思います。


きしほ、
初めて自分で決めたという日向坂へ加入してくれてありがとう
日向坂に加入して良かったと思ってもらえることが目標の一つだったのなら、間違いなくそれはもう達成できたんだよ
だから自信をもって日向坂を卒業して、まずはゆっくり休んで体調を整えて、新しい道を見つかっても見つからなくても、幸せに生きてほしい
希望と夢を見させてくれて本当にありがとう
お疲れ様です。🌻

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