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日向坂46 四期生ドキュメンタリー12人分を見た時点での思うこといろいろ

10/23で四期生ドキュメンタリー12人分が全て公開されました。そこから見える四期生のパーソナリティを知っての感想は、とにかく多様で尖った個性が多いなあということ。同じ目的を共有してまとまることが出来れば、物凄いチームになるような気がします。「まとまることが出来れば」という部分も、根拠は無いですが、日向坂なら大丈夫だろうと思います。

日向坂四期生について、これまでにいろいろと思ったことを書いていきたいと思います。

四期生楽曲「ブルーベリー&ラズベリー」

この曲の歌詞は、似ているようで全然似ていないものをブルーベリーとラズベリーに例えて、「似て非なる愛こそ全て」と、自分と違うものだからこそ愛することができる、というメッセージが込められていると思います。

最初にこの曲を聞いた時は、現日向坂メンバーと四期生の違いのことを例えていると思っていましたが、全員のドキュメンタリーを見た後で改めて考えると、おそらく四期生個人個人の違いことを歌っているんだなと思いました。

MVの中で、白い衣装で並んでいる時は髪型も揃っていてみんな似ているように見えますが、ブルーベリーとラズベリーを見比べているシーンは、それぞれのメンバーの個性が現れているように見えます。

「似て非なる愛こそ全て」
「友情でも恋でもないそんな二人で語った 好きだよ」

四期生のメンバーたちは、その個性を集めてこの先いろいろなことを一緒に経験することで、これまでの学生時代の友人とは違う、その関係を説明する言葉が存在しないような、唯一無二の関係になっていく。そんなことが表現されているように感じました。

個人的感動シーン

全員のドキュメンタリーを見た中でも泣けてきてしまったものが3つあったので、まずはそれについて書きたいと思います。竹内希来里さんのもののようにずっとニヤニヤしながら見てしまうものももちろん好きなんですが、私はちょっと重めで感動するものが印象に残ります。

青春の馬(山下葉留花さん)

まだデビューできるかわからない研修生に選ばれた時点で就職したばかりの会社を退職するも、コロナ感染により後半の研修生活動に参加出来なくなってしまった。もうメンバーの一員にはなれないんじゃないかと不安になり「私の人生ってこんな感じなのかな」と暗闇にいるような状態だったという山下さん。

それでも参加出来なかった合宿中の他の研修生からテレビ電話で元気づけられ、みんなが練習をしていると聞いた「青春の馬」を自宅で独学で練習していた。

最終的には無事メンバーに選ばれたものの、合宿に参加出来なかったことでみんなと自分は違うところにいるのではないかと感じ、インタビューでは自分のことを「自己肯定感が低い」「ネガティブ」と語る。

「どうやったら自信をつけられるんだろう」という言葉の後、「青春の馬」のイントロが流れると同時にインタビューから街を歩く後ろ姿にクロスフェード。この場面が音楽と相まって私が涙が出てきてしまうポイントでした。

そこから高所恐怖症の山下さんがアスレチックの地上16mの高さにある鐘を鳴らすというヒット祈願のような企画に繋がり、成功した後の「頑張るぞー」というシンプルな決意が良かったです。

静かに噛み締める涙(平岡海月さん)

ひらがなけやき二期生オーディションから、他にも坂道アイドルのオーディションを2回受けたことがあるけど全然いいところまで行けなかったという平岡さん。

年齢的にも20歳、これで最後と応募した日向坂四期生オーディション。合格者として名前を呼ばれた時、静かにずっと涙を流している様子が映し出されていました。おそらく本当なら嗚咽しそうなほどだったのを、進行の邪魔にならないようにと抑えていたのではないかと思いますが、それがこれまでの過程と合格を噛み締めているように見えて思わずこちらももらい泣きしてしまいました。

その後のインタビューでの「ずっとやりたかったアイドルなので、身体がちぎれても頑張りたい」という言葉が力強くていいですね。

花火の中1人、振りの練習(岸帆夏さん)

歌やダンスが苦手で、人より覚えるのが遅いという岸さん。みんなに迷惑をかけてしまうんじゃないか、足を引っ張ってしまうんじゃないかという不安から合宿中はずっと練習をしていたとのことで、みんなで花火見ている時に1人その輪の後ろで振りの練習をしている様子には心を打たれました。

「苦手なのは仕方ないので、他の人より多く練習して頑張れば、他の人に追いつけるかなって思います」と迷いなく語る彼女を応援したくなります。

個人的注目メンバー

山下葉留花さん

山下さんと平岡さんは、過去のオーディションで落選を経験し、一度はアイドルを諦めていたものの最後の一回と決めて今回のオーディションを受けたというところが共通していますが、中でも山下さんが気になるのは、容姿や雰囲気を含めた私の好みの問題だと思います。

先に書いたように、自らを「自己肯定感が低い」「ネガティブ」と評する彼女ですが、直筆プロフィールの長所に「聖母”らしいです”」という書き方をしているのがそれを物語っているように思います。絶好の自己アピールの機会になる長所の欄に、自分の言葉ではなく伝聞形で書くアイドルなんていますか?笑

ただ私は、こういうネガティブな人こそ芯の強さがあることが多いと思っています。それは、研修生に選ばれた段階で日向坂のメンバーになるという決意とともに会社を退職したというエピソードや、中学生の時に坂道合同オーディション最終審査で落選してから今回のオーディションを受けるまでの心境を語るシーンから、山下さんにも感じられて、惹かれるものがあります。

山下さんは四期生最年少の渡辺莉奈さんのドキュメンタリーでも隣にいるのがよく映っていました。この二人の関係が「聖母らしいです」に繋がっていると想像していますが、穏やかで優しそうな雰囲気と思い切り笑った時の笑顔も魅力的ですね。四期生の中の推しは山下葉留花さんで決まりそうです。

岸帆夏さん

もう一人、岸さんは日向坂四期生の象徴のようなメンバーになると思います。歌やダンスが苦手ということから、一期生の井口眞緒さんと似ているという声が多いようです。ひらがなけやき時代を詳しく知らない私にとっては、学校で周りと上手く馴染めず特にやりたいこともない中、アイドルもどうしてもなりたかったわけではなく、オーディションがあるから受けてみようという軽い気持ちだった、というエピソードが、乃木坂初期のストーリーの中心的存在だった生駒里奈さんと重なりました。

生駒さんもそうですが、岸さんには主人公感があると思います。主人公の資質というのは、圧倒的な能力を持っているか、または、もともとはあまり出来ない人間が成長して変わっていくストーリーを見せるか。彼女の場合はもちろん後者になるのですが、その「成長」に必要な資質も備えていると思います。直筆プロフィールの長所には「根性がある」、これが間違いないことはドキュメンタリーを見てもわかります。

レッスン中におそらく周りについていけず何度も泣いてしまいながら、人より多く練習して追いつこうと努力する。こういう人を日向坂とおひさまが放っておくはずがありません。現に周りの四期生メンバーも、泣いている岸さんに寄り添い励ます姿が見られ、私が日向坂の一番の魅力だと思っているメンバー同士の関係性が既に四期生にも垣間見えます。

歌やダンスは教える先生がいて、練習すれば、身につく早さに個人差があるにしろ上達していく、つまり上手くなるための方法が確立していると思いますが、根性を身につけることに関しては、先生はいないし練習して身につくものでもありません。

彼女が生まれ持ったものなのか、18年の人生で身につけてきたものなのか、その「努力することができる」という貴重な才能で、周りに支えられながら成長して関係を築いていくことが、日向坂四期生のストーリーの土台になるような気がしています。

最後に

四期生はこれからひなあいやライブ等で表に出る機会が増えるのがとても楽しみです。その中で印象はどんどん変わっていくかもしれませんが、今の時点で思ったことを書き残しておきました。

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