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【SNS担当者必見】企業によるインスタ運用のコツ

Meta社のInstagramは、写真や動画の発信を行うことができるSNSです。TwitterやFacebook、TIkTokといった他のSNSに比べ、世界観を統一し、ブランディングできるのが大きな特徴です。また、Instagramにはアカウントのホーム画面で投稿を一覧表示できるため、投稿に統一性や独自性を持たせることで、企業のイメージ向上にも繋がりやすいです。

今回はそんなInstagramを企業が運用する上で知っておいて欲しいことをまとめました。ぜひ参考にしてください!

目次 [表示]

Instagramの特徴

Instagramの特徴について、より詳しく見ていきましょう。ここでは、代表的な3つの特徴について紹介します。

写真や動画の投稿

Instagramは写真や動画などの画像投稿をメインで行うSNSです。画像加工機能を用いて写真を美しく表現することができるため、ビジュアルにインパクトのあるコンテンツを投稿すれば、ユーザーの注目を集めやすくなります。

製品サービスを知った顧客が購入・推奨に至るまでの道筋のことを「カスタマー・ジャーニー」と称しますが、カスタマー・ジャーニーを構成する行動として「5A(認知〔aware〕、訴求〔appeal〕、調査〔ask〕、行動〔act〕、推奨〔advocate〕)」が提唱されています。Instagramに投稿した画像は、5Aのうち「認知」「訴求」に深く関連すると考えられます。この2つの行動は、カスタマー・ジャーニーの第一歩とも言えるものです。Instagramを有効活用して、効果的に顧客を獲得して行きましょう。

ハッシュタグ

InstagramにはFacebookやTwitterのようなシェア機能が存在せず、情報を探す際にはハッシュタグ検索を行わなければなりません。ハッシュタグ検索を行うには、当然ながらハッシュタグになっている言葉や製品名を知っている必要があります。すなわち、ハッシュタグ検索を行っているユーザーは既に5Aの「認知」「訴求」の段階をクリアしており、「調査」の段階に移っているということです。そのようなユーザーは、他のユーザーに比べてより商品購入に繋げやすいので、Instagramを活用して魅力を発信していきましょう。

ユーザー層

Instagramのメインユーザーとして思い浮かぶのは、「若い女性」ではないでしょうか。確かに、かつては20~30代の女性が主にInstagramを使用していました。「インスタ映え」という言葉が突如流行し、2017年の流行語大賞を受賞したことからもうかがえる通り、「若い」「女性」はサブカルチャーの誕生や流行に大きな影響を与える傾向があります。時間的余裕と機敏さを持ち合わせている若者は、ファッションや食べ物などのポップ・カルチャー分野を真っ先に探求して流行を生み出す創始者的存在になりやすいです。また、女性は最善の選択肢を選ぶために複数の製品やサービスを比較することが苦にならないことが多いため、家庭の最高財務責任者となることが多いです。そのため、女性の決定によって選ばれたものが流行に影響を与えることになります。こうして見ていくと、Instagramの影響力の大きさがよくわかるのではないでしょうか。

なお、Instagramは2019年3月に国内の月間アクティブアカウント数が3300万を突破したと発表しました。アカウント数増加の裏には、先述した若い女性だけではなく、男性や40~50代のミドル層もInstagramを使用するようになってきたことが関係していると考えられます。(エイジアップ)若い女性の影響力はそのままに、異なる年齢層のユーザーが増えたことでターゲット層がずれていた企業もInstagramを有効活用できるようになっています。

Instagramアカウントを持つ目的

認知

最近では、多くの企業が商品やブランドの認知度を高めるためにSNSマーケティングを行っています。Instagramでは写真や動画の投稿を行えるので、世界感や使用感などテキストでは伝えにくい魅力を発信することに適しています。

集客

Instagramでは、商品やサービスを紹介する投稿にタグ付けを行い、タップするだけでECサイトに遷移させることが可能になっています。そのため、5Aにおける「調査」と「行動」の間を非常になめらかに繋ぐことが可能です。このシステムはファッション業界との親和性が高く、動画で服の素材感や全体像を伝えて売り込みを成功させている企業も多いです。また、オンライン上では商品購入に繋げられなくても、顧客が実際の商品を確認するために実店舗へと足を運んでくれる可能性もあります。オンラインとオフラインを繋ぐ存在として、Instagramは非常に有用なツールになっています。

ブランディング

ブランディングとは『できるだけ多くの人に自分の提供する商品やサービスの際立っているポイントを売り込み、感情移入を促す』という取り組みです。Instagramには写真や動画を用いてイメージを発信できるという特徴があるため、それを活用して製品の売り込みたいポイントをより際立たせ、顧客の獲得を目指すことも可能です。ブランドの世界観を繰り返し発信していくことで、ただ商品を購入してくれる顧客ではなく、周囲の人に自分の商品やサービスを宣伝してくれるロイヤルカスタマー(ファン)を獲得できる可能性も高まります。

Instagram運用の前準備

ここでは、Instagramアカウントを運用するために必要な準備を4つお伝えします。

ゴール設定

Instagram運用はあくまでSNSマーケティングの一環です。そして、マーケティングの世界で重要視されるものの一つに「PDCAサイクル」というものがあります。計画を立て〔Plan〕、実行し〔Do〕、その結果を確認・評価したのちに〔Check〕、計画内容を改善していく〔Act〕というものです。つまり、Instagramを通じたマーケティングを行うならば、『Instagramの運用を通じて何をしたいか』を事前に決めておく必要があります。(PDCAのPにあたりますね)ファンを増やしたいのか、認知度を高めたいのか、ブランディングをしたいのか、目的によって投稿するコンテンツの内容は異なってくるはずです。「売上を○%上げる」など数値も決めておくとより具体的な計画を立てることが可能になります。

ターゲット決定

自分たちの発信するコンテンツをどのようなターゲットに届けたいかを決めます。①で定めた目標を前提に『目標達成のためにはどのようなターゲットにアプローチすべきか』を考えましょう。ターゲットがInstagramユーザーの中でどれくらいの割合を占めているかも意識すると、目標達成の難易度がわかりやすくなります。

コンセプト策定

Instagramでは、アカウントのホーム画面で投稿が一覧表示されます。ホーム画面を一見した際に投稿の世界観が明確かつ統一されていると、ユーザーに魅力が伝わりやすくなり、5Aの「認知」「訴求」に成功しやすくなります。色味や画像のテイストを最初から決定し、世界感を統一しておきましょう。

運用体制を整える

インスタアカウントは、毎日稼働する事を強くおすすめします。アカウントを伸ばすスピードという観点でベストは1日2投稿ですが、1日1投稿は欠かさず運用できる体制を整えましょう。企業だからこそ、チームを組んで企画→制作→投稿の業務フローを毎日回せるようにしてください。

フォロワーを増やすコツ

ここでは、効果的にフォロワーを増やす方法について実践的な手法を解説していきます。

各機能の役割を理解する

Instagramには、通常のフィード投稿機能のほかにストーリーズ、ハイライト、リールといった様々な機能が存在します。各機能にどのような特性があるのか理解し、目的に合わせて有効活用してください。

具体的には

フィード投稿

オススメ欄や検索からの新規流入が狙える

ストーリーズ

既存のフォロワーに対して密なコミュニケーションをとることでファン化できる

ハイライト

プロフィールを見にきたユーザーにアカウントの価値をアピールできる

リール

ショート動画経由で新規ユーザーの流入が狙える

発見タブ(オススメ欄)の仕組みを知る

発見タブとは、Instagramで検索を行う際に活用する画面です。画面下の虫眼鏡マークをタップすると表示され、ユーザーにおすすめする投稿一覧が表示されます。ユーザーが興味関心を持つ可能性が高いコンテンツが推測されて表示されるため、シェア機能のないInstagramでは有力なコンテンツ流入元になります。この仕組みを理解することで、投稿の露出度を高められるでしょう。

ハッシュタグの活用

Instagramにはシェア機能が存在しないため、ハッシュタグの活用が不可欠です。興味を持ってハッシュタグ検索をしているユーザーの目に投稿を触れさせることができれば、5Aの「行動」に移る可能性が高い顧客の獲得が望めることになります。この時注意点として、2022年現在、ハッシュタグ数は5個程度が最適であると言われています。投稿と関係のないハッシュタグはつけないようにしましょう。

ストーリーズでコミュニケーションをとる

先ほど取り上げたように、Instagramの基本機能の1つであるストーリーズは、ユーザーが気軽にスタンプやコメント等のリアクションを返せるようになっています。製品がユーザーにとって親近感のあるものだとわかるような投稿や思わず反応したくなる面白い投稿などを行えば、ユーザーのエンゲージメントを高めることができるでしょう

インフルエンサー(インスタグラマー)と関係を作る

Instagramには、Twitterの『リツイート』のような機能が存在しないため、自分の投稿を不特定多数のユーザーに届けることは容易ではありません。そのため、作成したばかりのアカウントで最初から注目を集めるのは難しいといえるでしょう。そんな時は、インフルエンサーの力を借りて一時的に露出を高めるのもおすすめです。インフルエンサーの投稿を頻繁にいいねしたりシェアしたりすることで、インフルエンサーの認知を狙いましょう。アカウントのコンセプトに共感してもらえれば、無償でストーリー紹介してもらえたり、投稿内で宣伝してもらえたりするかもしれません。

Instagram運用時に見るべき指標

Instagramの運用を始めたら、運用状況の確認を行うようにしましょう。以下で運用状況の指標となる値を紹介するので、参考にしてみてください。

リーチ数

投稿を見た人の数を指します。これを確認することで、どれだけのユーザーにコンテンツを届けられたのか確認できます。

プロフィール閲覧数

投稿内容からアカウントに興味を持ち、プロフィールを閲覧したユーザー数がわかる指標です。

保存数

投稿保存は、ユーザーが「またあとで見よう」と思った証拠です。投稿保存数が多い投稿ほどユーザーにとって有益なコンテンツであるということになります。

以上の指標を分析してください。オススメは、「良いコンテンツを見つけること」です。上手くいったコンテンツの要素を分析して次の投稿に生かす事で、「上手くいくはずの投稿」で埋め尽くしていくようにしてください。

まとめ

 今回は、企業がInstagram運用を成功させるコツを紹介してきました。重要な点を要約すると、以下のようになります。

製品購入における顧客の「認知」「訴求」「調査」「行動」という行動を促せる、というInstagramの特徴を活かす

目的を決めてInstagramの運用を行う

指標を参考にして運用状況の改善を図る

この記事を参考に、ぜひInstagramを用いたSNSマーケティングを実践していただければと思います。

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