バスツアーのはなし(前日までのあれこれ)

 はじまりはたしかラフ次元梅村さんのツイートを発見した時だったと思う。

仮3月3日大阪京都空けてて欲しいです🚌🍸

これは!ついに「ちょっとマティーニ」のライブが関西で開催されるんだ!私は小躍りした。

 ここで簡単に説明しておくと、「ちょっとマティーニ」のライブとは、すゑひろがりずとラフ次元の同期二組のユニットライブ名であり、今まで関東で数回開催されていたお笑いライブだ。ラフ次元は大阪の芸人さんなので、大阪でもやりたいという旨の話を舞台でしていたこともあり、私は直ぐにピンときた。名探偵の血が騒ぐ。だって🍸の絵文字あるからね。名探偵と言われたことのないじっちゃんの名にかけて、「ちょっとマティーニ」3月3日関西で開催だー。

私はすぐさまカレンダーをチェック。OK。予定なし。3月3日のところに「仮 マティーニ?」と書き込んだ。

今考えればとんだ迷探偵だ。🚌の絵文字を見逃していたんだから。

すゑひろがりずとラフ次元と祇園花月に行くバスツアーなるものが発表された時の衝撃は、忘れることができない。バスツアー?うまいのかそれ?状態である。どうやら日本旅行さんが企画してくださったイベントで、ファンと芸人さんがバスに乗って一緒に大阪から京都まで行くという企画らしい。

………は?

夢?

夢ならばどれほど良かったでしょう(ぐぇ)

ではなく、これは現実。夢だけど夢じゃなかったってやつの方。

申込開始日、日本旅行さんのツイッターを何度覗きにいったことか。

そしてそのかいあって、なんと!予約が!取れたのである!!取れたのである!!

ありがとう日本旅行さん。ありがとうツイッター。ありがとう生きとし生ける者すべてよ…



待てよ??



………何を着ていくの?この部屋着と見間違うかのような外着?いつものスッピンに?脂肪を溜め込んだこの身体で?

言っておきたいのだけれど、決して私は推しに見られたいわけではない。こんな矮小な存在である私のことをその気高き眼に映してほしくない。
この気持ちは本当。

そして万一推しの眼に私が映りこんだとしても、推しは「小汚いババァだな」なんて思わない精神をお持ちであられる。

それでも
それでも少しでも小綺麗になりたい…。周りの、観光客とかが私のこと見て「すゑひろがりずのファンに小汚いババァいたよ」と思われたくない。

この考えに至ったとき、地獄の釜が蓋ぱっか~んと開いたのだと思う。
だって美しさなんて果てしなく、ゴールはなく、それでいて私はどんどん歳をとる。女子〜。どうやって自分に満足しながら美容とかしてるの〜!?女子〜。教えて〜。

おしゃれな友達に相談したり、メイク売り場のお綺麗な店員さんに相談したり、「バスツアーまでに私にできる(現実的な)ことは?」を問い続けた。

結果、なんとなく自分で納得できる服を買い、化粧品屋の言うまま化粧品を買った(技術は一朝一夕では得られず、宝の持ち腐れになった)。今まで自分の外見を気にしなかったつけがここに来て噴出。日々の努力が必要だったことを思い知らされた。



…バスツアーはあまりに楽しく、こんなことが現実にあって良いのかと疑うレベルだった。なのに推しは「楽しかった〜」とか「また」とか言ってくれた。

地獄は始まったばかりだったのかもしれない。綺麗になりたい。垢抜けたい。この願望が芽生えてしまってから、自分でも自分がよくわからない。何をすべきなのか、本当にこっちに行って良いのかな?暴走してる?客観的には痛いよね?痛ファンだ。

やり方間違えてオテモヤンになっている私をどうか笑ってやってください。まだおしゃれも美容も初心者なのです。中学一年生と思ってください……。

……ということでここまでが私のバスツアーの前日談and後日談。よく分からん話をしてお目汚し失礼しました。

おわり

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