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どんど焼き
夜道、まゆ玉がついたヤナギの枝を肩に担いで一人で歩くおじさんに出くわす。
おじさんが足を進める度に、柔らかな色合いのまん丸たちがぽんぽんする。
どんど焼きとはこんなにも可愛らしい光景が見れる行事だったのか…。
うちのヤナギは母が朝からスーパーを何軒もハシゴし、やっとこさ手に入れた。
・・・にも関わらず、枝分かれが3本しかないヒョロヒョロの頼りないやつ。
しかもまゆ玉装着してたら一枝脱落。
母号泣。(←んなわけ)
他人が持つふさふさの枝を横目に見ながら、貧弱な枝でまゆ玉を焼く。
灼熱オレンジの海の中で、火炙りの刑に処されている。
・・・にも関わらず、これまた楽しそうに揺れるまん丸たち。
楽しそうで何より。
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