ひら、ひらり

握り潰した 想い出を

開いてみれば

微かに残った 夢の欠片。


もう何も 覚えていない

もう何も 感じていない


聞こえが良いね

夢の欠片、だなんて。


只の 破片。

只の 残骸。


開いた手の平は

そんな欠片でズタズタで。


滴る赤と一緒に

かつての夢は滑り落ちていく


もう 何にもないね。

何にも 残っちゃいない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?